小劇場俳優が陥りがちな「観劇ビンボー」とは?



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こんにちは。下積み系マルチタレントの未莉です!

突然ですが皆さん、「舞台」を観たことはありますか?観劇未経験の方々が舞台といって想像するのは劇団四季、劇団☆新感線、歌舞伎や狂言など…大きな劇場で上演されているものばかりなはず。

けれども劇場には実にたくさんの種類があり、客席が100以下の小劇場も東京にはいくつもあります。
こういった小劇場で上演される作品では、劇団員+客演(劇団員ではなく事務所所属やフリーの役者)でつくられていることがほとんどです。有名なアイドルや俳優を起用し、そのファンの方々に客席を埋めてもらうこともしばしば。私自身チケットが思うように売れず、寂しい客席で芝居をしたことが何度もあります。
こういった小劇場作品によくある最終手段が、同じような境遇の「役者仲間に観に来てもらう」ことです。自分がチケットを売らなければお給料にならないので舞台役者は皆、観にきてもらうと観にいくの繰り返しです。

よく芸能人は無料で舞台を観ているのだと誤解されますが、売上に貢献しなければならないので、我々のような舞台役者はもちろん自腹で舞台観劇をします。ゲネプロ(公開リハーサル)でもない限り、皆自腹でチケットを買っているんです。チケット代は安くても3500円くらいから。これを1か月に何本を観ていれば…確実に観劇ビンボーに陥るのです。

もっとチケット代が安ければ観にいくのになぁと二の足を踏む方も多いでしょうが、舞台というのは実に多くの人々でつくりあげるもの。会場費にスタッフ代、材料費もろもろ本当に色んなところにお金がかけられていて、決して高いものではないのです。

私は初めて友人の出演する舞台を観に行ったとき、目の前でドラマが繰り広げられる感覚に圧倒されて感動を覚えました。きっと映画ともドラマとも違う、舞台にしかないものを味わってもらえるはず。もっと小劇場作品が世に浸透していけば良いなあと思いつつ、今日も舞台稽古に励みます。
6月初旬、まさにその小劇場で舞台をやります!情報番組の制作現場が題材のコメディ。誰も気負わずに観られる作品です。ぜひ、その「生」の演劇の魅力を見つけにいらして下さいね。

舞台「ホンネ5秒前!」

5/31(水)19:00
6/1(木)19:00
6/2(金)14:00、19:00
6/3(土)14:00、19:00
6/4(日)12:00、16:00
劇場:中野MOMO
全席自由席
前売3800円
当日4300円

チケットを予約する際によく「お目当てのキャスト」や「応援しているキャスト」という選択欄がありますが、これは選択したキャストにお給料が入りますよという仕組みです。ぜひ…よろしくお願いします!