才能がないと、良いアイデアは生まれないの?
「何か良いアイデアはない?」
なんて、話題を突然振られたことはありませんか?
仕事を生み出すには、良いアイデアを実行していくことが必要になります。とはいえ、発案に慣れていないと簡単に良いアイデアをひらめくことはできません。
ニュートンが、木からりんごが落ちるのを見て「万有引力」をひらめいたような、大きなことではなくとも、小さなひらめきが自分にも降りてきたら面白いですよね。アイディアは才能によるものではなく、スキルでもあります。コツをつかむことができれば誰でも、生みだせるようになるのです。
今回は、アイデアの生み出すための基本的な部分をメインにご紹介していきます。
アイデアは質と量に比例している
アイデアは質と量に比例をしているので、数をたくさん出すことが基本となります。なぜ量なのかというと、1個のアイデアを出すよりも、複数のアイデアを考えた方が次に続くものがポンポンと生まれてくるからです。
例えば「来週までに来月のテーマを1つ考えて」と「明日までに来月のテーマを5つ考えて」という指示を比べるとどうでしょう。前者だともっとも良いアイデアを出さなければいけない、と頭が固くなってしまいませんか?
また自分以外の人にも複数考えてもらうことで、より多くの案が出てきます。それを組み合わせることもできるようになるので、量が多ければ多いほど、質の高いアイデアが生まれやすいのです。
長時間寝かせたからといって、質が良くなるわけではない
アイデア出しに時間をかければかけるほど、質が良くなるわけではありません。むしろ時間をかけすぎると、思考力が低下してしまうのです。色々と候補を出しておいて、次の日にもう一度確認するくらいの寝かせ方なら問題はありませんが、何日も放置してしまうと「これでいいや」と雑になってしまうことも。
考える時間は1時間にする、など区切りをつけておかないと、いつまでもダラダラと考えてしまって収拾がつかなくなるので、タイムスケジュールはしっかりと組んでおきましょう。
既にあるものから考えていく
何もないところからアイデアを生み出そうとするのは非常に難しいです。「固定概念を崩せ」と言われていますが、もともと住みついているものを、そう簡単に変えることはできません。
今までにない新しいモノを考える必要はなく、既存のものを参考にしてみましょう。そこからヒントを得ることで、次に繋がっていくことがあります。本やSNS、街を歩いているときなど、アンテナこそ張っておけば情報源はたくさん。その源を、自分なりに分解・組み合わせていくことでアイデアが生まれるのです。
一般的に、物事を思いつくときには、右脳と左脳を交互・またはその両方を使ったときだと言われています。パソコンでずっと画面を見ていても何も浮かばない場合は、左脳がよく動いているからです。リラックスした状態で情報収集をしていると、右脳も活発になるので、根を詰めすぎずに考えていきましょう。
突然のアイデアに備えておく
アイデアは電車や、休日のお出かけのときなど、意図していない時にふいに降りてくることがあります。そんな時のために、手帳やスマホにメモをするクセをつけておきましょう。後でやっておこうとすると、夢を見た時と同じように、時間の経過に合わせて忘れてしまいます。せっかく思いついた素敵なアイデアを、逃さずキャッチしておきましょう。
アイデアを出すことに苦手意識を持っている人もいます。ですが、本来は誰でも理解を深めれば思いつくものでもあるのです。「的外れだったら恥ずかしい」だなんて気にせず、自分が良いと思ったものはどんどん人に向けて発言していきましょう。慣れてくると、深く考えなくてもポンポンとアイデアが思いつくようになりますよ。
繰り返しにはなりますが、大事なのは質より量。ボツになるようなアイデアはあって当たり前。気にせずにみなさんが考えたことを誰かに伝えてみてください。