ボーナスを貰って退職したい! 社内の人には聞きにくいお金の知識



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ボーナスを貰った後に退職が理想?

退職するのなら「ボーナスを貰ってから辞めよう」と考える人は多いのではないでしょうか。

しかし、退職が決まった場合、ボーナス(賞与)を支給してもらえるものか? といったお金に関して不安になることがありますよ。自分のキャリアが最優先ですが、生活のためにお金の知識は身につけておきたいもの。今回はボーナスに関しての知識をお教えします。

ボーナスがもらえる条件とは?

ボーナスについては「就業規則」をチェックするのが確実です。賞与の支払い条件は、会社ごとに独自で定めていてるからです。退職を意識し始めたら、必ず確認するようにしましょう。

「支給日在籍」が設定されている場合は注意が必要です。これは、ボーナスの支給日に、社員として在籍している従業員に対してのみボーナスが支給されることになります。つまり、支給される“月”に在籍していたとしても、支給日に退職をしてしまったらボーナスは無し、ということ。

また就業規則にて「会社の業績が悪化した場合、その他やむを得ない事由があった場合賞与を支給しない」と規定が定められている場合は、退職に関係なくボーナスが支給されない場合もあります。会社の将来性が不安で転職をする場合にも、支給されないケースがあるようです。

有休消化中にボーナス支給日がきた場合は?

会社を退職することになると、まだ残っている有給休暇を使って、退職日の数週間前から休みに入ることがあります。タイミングによっては、その有給休暇期間とボーナス支給日が重なってしまうことも。その場合はどうなるのでしょうか?

こちらも、就業規則によって異なります。
実は法律では、賞与の支払い対象者は決まっていません。これゆえに、各企業の就業規則を確認するしか方法がないのです。ただ、有給休暇消化中であっても、退職日までは在職扱いとなるので「支給日在籍」が定められていたとしても、基本的にはボーナスを受け取ることができます。
しかし、実際に勤務していないことから、査定での評価が下がり、減額されるケースもあるので注意しておきましょう。

ボーナスを受け取って辞める場合は、計画をしっかりと

減額・支給されないかもしれないというリスクがあるとなると、退職を申し出るタイミングには計画性が必要になります。せっかくなら、ボーナスは全額受け取りたいものですよね。
一番適切なのは、今の会社で働きながら新しい会社で内定をもらっておくこと。そして、ボーナスを受け取ってから退職するというパターンです。

転職市場では、6月ごろにこの「退職計画」を立てている人が増えるため、求職者が増加する傾向にあります。逆にいえば7月~8月の時期は求人数が減っているため、希望している会社があっても求人がなくなってしまっている可能性も。

ボーナスに固執しすぎは注意

ボーナスに固執しすぎてしまうと、転職先に入社する時期が遅れてしまい、マイナスな評価がついてしまうこともあります。一番大切なのは「自分のこれからのキャリアについて考えること」です。ボーナスは「貰えるのなら貰っておこう」の認識をしておきましょう。想定していたより、支給されればラッキー! という思考であれば、前向きに会社を去ることができます。

自分の今後を左右する転職活動。
将来のことを優先して、行動していましょう。退職を決意したからといって、自分の業務をいきなり放棄することはやめてくださいね。