突然の訃報に心の余裕がなくなってしまうもの
結婚式は数カ月前から準備はできても、誰かが亡くなるのには予想ができません。まだ「若いから大丈夫」だなんて思っていても、訃報は突然やってくるもの。「急遽お葬式に参列しなくてはならない」という事態に遭遇したとき、葬儀での立ち振る舞いや準備に戸惑う人も多いのではないでしょうか?
「この状況にはどうすればいいの?」と思う、些細な疑問がでてきます。今回は、そんな些細な疑問の中からいくつかピックアップします。
葬儀の参列マナーでの疑問
お通夜と葬儀どっちに参列するべき?
そもそもお通夜とは、故人の遺族や近親者が静かに故人の魂と寄り添いながら過ごすもの。 そのお別れの夜を過ごす儀式のことを指し、一般会葬者は告別式に参列するのが基本でした。しかし最近では、仕事の都合等で告別式への参列が困難な方も多いため、一般会葬者が通夜に参列する機会も多くなってきているようです。なるべく、お通夜ではなく告別式に参列するのが良いでしょう。
ネイルは落とさなきゃだめ?
お焼香や食事の際、手元は他の方から見られることが多いので、ワンカラーで落ち着いた色(ベージュや淡いピンク)であれば許容範囲ですが、 派手なネイルは基本的に落として参列した方がベストです。
ですが、ジェルネイルの場合、すぐには落とせないという人もいます。
そのような場合は、ジェルネイルの上からマニキュアを塗ってみましょう。ジェルネイルとマニキュアの素材は混ざることがないため安心です。落とすときは、アセトンが含まれていないリムーバーを使うことで、ジェルネイルは落ちずに、マニキュアだけを落とすことができます。
最近は、ネイルを隠すために作られたネイルコンシーラーも販売されているので、1つ持っておくと便利です。葬儀以外の場でも使えるのでオススメ。
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故人とさほど親しくなかったけど、通夜ぶるまいには出席するべき?
お通夜の後、喪主の挨拶と共にアナウンスにより食事やお酒を頂く通夜ぶるまいは、必ず参加しなければいけないというものではありません。ですが、大切な供養のひとつなので少しの時間でも座って箸をつけるのが良いでしょう。
やむを得ず不参加する場合は、遺族や世話役の人たちに通夜ぶるまいに参加しないことを伝え、目立たないように退席しましょう。
香典返しが届いたとき、お礼の連絡をするべき?
お香典返しのお礼はしないのが一般的ですが、親しい人の場合には、メールや電話などで伝えることもあるようです。ご遺族のその後の様子を伺う文面の中に「先日はご丁寧なご挨拶をいただき恐縮です」など一文を添える程度でよいでしょう。
まとめ
繰り返しになりますが、通夜や葬儀・告別式は、突然やってくるものです。通常はそれほど頻繁に経験するものでもないので、場慣れすることもないですし、宗派によってお焼香の回数など違いがでてきます。とはいえ、故人や遺族に失礼や迷惑のかからないようにするべき必要があるので、一般的な知識は身に着けておくべきでしょう。
慣れない場は些細な疑問でも不安になるものです。ぜひ今回の記事や本などを参考にし、いざというときに役立ててください。
参考文献
川瀬 由紀著『お葬式・法要のQ&Aハンドブック―なるほど!それでいいんだ』主婦と生活社