健康に気にかけている人がよく取り入れている「ハーブティー」って結局どうなの? なにか効果があるの? と疑問にお思いの方も多いのではないでしょうか。
しかしドイツでは12月から毎年、取り入れられている『春季療法』というものがあります。それこそがハーブティーを使った、春のお悩みを軽減させるための方法。
まずは美味しく楽しみながら、ハーブティーライフを取り入れてみませんか?
春季療法って一体なに?
ドイツやヨーロッパでは、2つのハーブを使った『春季療法』というハーブティーを取り入れた自然療法が行われています。
この『春季療法』の考え方とは?
冬の寒い時期というのは血行不良により、たくさんの毒素をため込みやすいと考えられています。
しかし春に向けて徐々に気温が上がり温かくなってくると、血行が良くなり、冬にたくさんため込んだ毒素が一気に体の中をめぐり外に出てくることに。
この冬に溜め込んだ毒素が、花粉症の症状を原因のひとつになると考えられているわけです。
そのためドイツの春季療法では、血をキレイにすることで症状が緩和できるという考えのもと、花粉症の症状が出てくる前に、まず“ネトル”というハーブが使用されます。
まずは「ネトル」を飲む?
本格的な花粉症の時期を迎える前の12月から1月には、「ネトル」という、ヨーロッパでは主に体質改善に用いられているハーブを摂取します。
その理由は「クロロフィル」と呼ばれる葉緑素が含まれているから。
このクロロフィルは、スーパーフードの「クロレラ」や「スピルリナ」にも含まれる成分ですが、デトックス効果やキレイな血液を作る作用があるといわれているのです。
またネトルには抗アレルギー作用が期待できるといわれ、喘息などのアレルギー症状や、花粉症による症状の緩和にも。
さらに女性に嬉しい成分である、葉酸も含まれているだけでなく、ビタミンや鉄分、カルシウムやマグネシウムなどの体に必要な栄養素が多く含まれているのも魅力。
生理の出血量をコントロールしてくれる効果も期待できるので、まさに女性にぴったりのハーブなのです。
ネトルの入ったハーブティー
ドイツNo.1オーガニックハーブブランド『レーベンスバウム』の「ネトル&レモン」。
緑茶のような香りのするネトルに、レモンの爽やかさと、リコリスのの丸みのある甘さが加わったブレンドハーブティーです。
ハチミツとの相性も抜群なので、レモンの香りが苦手な方は入れて飲んでみて。
レーベンスバウム ネトルレモン
30g(1.5g×20袋)
800円(税別)/編集部調べ
本格的な時期にはエルダーフラワーを
エルダーフラワーは、小さな白い花がアジサイのように束になって咲きます。
日本ではあまりみることはありませんが、イギリスでは家庭のお庭に咲いている家もあるほど身近な存在です。
この小さなお花が咲く時期になると、イギリスの家庭ではコーディアルという砂糖で甘く煮たシロップを作り、水や炭酸で割り、子どもから大人まで一緒に楽しみます。
そんなエルダーフラワーには、血流を良くして毒素を排出してくれる効果が期待できることから、インフルエンザの特効薬ともいわれており、風邪のひきはじめや花粉症の症状緩和にも役立てられているハーブです。
また抗アレルギー作用や、ムズムズを緩和してくれる効果も期待できます。
まるでマスカットのような、ほんのり甘い香りを感じるお茶なので、誰でも飲みやすい味わい。
ハーブティーとして淹れるのが面倒な場合は、市販されているコーディアルを使うとハーブティーと同じ効果が期待できるため便利。
エルダーフラワーが入ったハーブティー
原宿表参道にあるボディトリートメントサロン『ナチュラルスピリット』で独自ブレンドされているには、エルダーフラワーやネトルがブレンドされたハーブティーが販売されています。
ムズムズ緩和を期待できるだけでなく、殺菌効果を期待できるタイムや、抗菌効果の期待できるセージなどのハーブもブレンドされているため、風邪をひきやすい今の季節にもぴったり。
花粉が気になる季節は、毎日続けることが大切
花粉が気にならなくなる4月までは、こういったハーブを取り入れる習慣を続けてみましょう。
ハーブティーの淹れ方もとってもシンプル。
濃いめに淹れたハーブティーを1日3~4回、毎日続けて飲むことだけです。意識して飲むことが難しいようであれば、食事のタイミングで取り入れてみると忘れるのを防いでくれます。
美味しく飲みながら、花粉症対策が同時に叶う。
ドイツ式『春季療法』であるハーブティーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?