ここにきて、ファッション定義がうやむやになるアラサー世代……
“アラサー”と呼ばれる世代になると、自分が普段身につける洋服に関しても迷いが生まれるタイミングがやってきたりする。
「膝丈スカートが履けなくなる」「ニーハイブーツはもうアウト……?」
最近のトレンドが露出を抑えたロング丈ボトムスなこともあり、なおさら10代や20代前半で使えていたアイテムを使うことに対してのハードルが高くなって、己のファッション定義に揺らぎが生まれてしまうのだ。そもそもファッションにはTPOこそあるものの、ハッキリとした定義は定められていない。
自分好みの着心地の良さと社会的な見え方、そのどちらもを両立させなくてはならない年齢にさしかかった時、意外と「ファッション」や「センス」が難しいものに見える。どうやって、バランスの良い“自分スタイル”を見つければいいのだろう。
“自分スタイル”を確立するために定期的な見直しを
“自分スタイル”を見つけるためには、自分の好み(主観)と社会的な見え方(客観)が必要になる。洋服選びについて迷子になってしまったら、この方法で定期的な見直しを。
STEP1:自分の“好きなスタイル”を見つける
一番わかりやすいのは、本屋さんなどに行って様々な雑誌を比べてみること。過去に読んでいた雑誌とは違う雑誌に魅力を感じたら、それはあなたの“好み”が変わった証拠。
好きな雑誌を見つけたら、ある程度スタイルがわかりやすいから、その雑誌がターゲットをしている年齢層や、掲載されているブランドをチェックしてみると自分の好きなスタイルがわかりやすい。instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)などのSNSを使って、自分の好きな洋服の傾向を見つけるのもアリ。
STEP2:自分が“理想とする女性像”を明確にする
自分の好きなスタイルがなんとなくわかったら、次は自分が近づきたい理想の女性像を書き出してみて。第一に大切とするのは「清潔さ」なのか「垢抜け感」なのか、それとも「上品な愛らしさ」なのか。
「可愛い」の一文字をとっても人によってその感覚は違うため、なるべくイメージを膨らませて具体的な理想像を作って。自分がこういう風に見られるようになりたい、という理想像がわかってくると、洋服選びに迷うことが少なくなる。
STEP3:お手本になるモデルを見つける
気分によっても、着たいものにムラができるアラサー世代。「今日はこういうスタイルを作りたい」というのは人によって振り幅が違うもの。
そんな時にお手本になるモデルがいると便利。芸能人であればスタイリング本を見てみるとか、ブログをチェックするとか、番組で着ている衣装をチェックする。SNS上に自分の好みや選ぶものの傾向が近い人が居たら、それを参考にしてもいい。どんなブランドをよく使用しているのかも、ちゃんとみて。ハイブランドで手が出せない場合もあるけれど、そんな時は似たアイテムを安くで見つける方法も今はいくらでもある。おしゃれに妥協しなくても良い時代。
STEP4:持ち物の整理
クローゼットと向き合って、今の自分に必要のない洋服は迷わずに処分するかフリマアプリへ。1〜2年身につけていなかった洋服は今後も間違いなく出番ナシ! と割り切ることが大切。
自分の体形にも変化があるタイミングだから、今まで似合っていた洋服が急に不恰好に見えてしまうことも。新しいアイテムを取り込むスペースをまずは確保して。
STEP5:体形や年齢、自分の個性と向き合う
自分の身長や体形によって、似合うアイテムは変わるもの。スタイルもよく高身長なファッションモデルに習って洋服を選ぶだけでは洗練された女性とは言えないから。身につけたいアイテムと、自分の体形にギャップがあることも多いので、そんな時はこんな診断を利用してみると意外な発見があるかも。ファッションオンチな方にもおすすめ。
■骨格診断
生まれ持った骨格や特徴を生かし、体形を美しく見せるアイテム選びを導き出してくれるメソッド。
■パーソナルカラー診断
生まれ持った(肌・髪・瞳の色・唇などの)色素に似合う色を提案してくれるメソッド。
STEP6:髪型やメイクのチェックをする
クローゼットと向き合ったあとは、自分自身を鏡と向き合って。なんだか野暮ったく見えるのは洋服のせいではなく自分のせいかも。洋服と同様に髪型やメイクにも流行があることを忘れずに。洋服と違って簡単に着替えることができない髪型はとくに、古いスタイリングのままだと全てのアイテムが台無しになるほど残念に見えてしまうことも。メイクアイテムも全てを変える必要はないけれど、流行のカラーくらいは認識しておいて。とくに眉は印象を左右する重要パーツ。
これがダメ! 間違った買い物をしてしまう人の特徴
自分に似合わない洋服ばかりを手にしてしまう人には3つの特徴が。逆に、当てはまるのにファッションに対して悩みがないと言う人は、世間とズレがあるかも。
店員のオシに弱い人
買い物に行くと、店員さんが「お似合いですね」と甘い声をかけて来ることも。とくに注意しておきたいのは「そのアイテム、すごく人気なんですよ〜」という売り文句。人気がある=自分にも似合うと言う方程式が成り立つわけではないので、注意が必要。
人気があるアイテムは流行のアイテムでもあるので、似た商品を探すのも手。
試着を面倒くさがる人
自分好みのアイテムに出会った時は必ず試着をするのがマストルール。実際に着用してみると、より魅力が引き立つこともあれば逆にゲンナリしてしまうことも。試着が面倒くさいからと嫌がる人は、何よりもダサ見えしてしまうサイズ感に対しての意識が低いかも。
目的なく買い物をしている人
最後に、目的なく買い物をしている人もキケン信号。なぜなら、目的なく買い物をすることによって自分の確立したいスタイルがブレブレになるから。何より、自分のすでにある持ち物と組み合わせて考える余裕がなく買い物をしてしまう可能性が高いので、他にも新しいアイテムを買い足さないといけなくなることがあるから。一目惚れや直感でアイテムを選ぶ前に、予算やなんとなくのイメージを作っておいて散財を防いで。
定期的に“自分スタイルの”見直しを
考え方が年齢や環境、出会う人によって変わるように、ファッションの好みも変化していく私たち。特にアラサーになると、社会的な見え方も意識するようになるため尚更、周囲に自分の意思を伝えるのが難しくなってしまうことも。自分が身につけるアイテムだからこそ、他人に左右されずに、居心地の良い洋服を選びたい。定期的な見直しで、自分の好きなスタイルを身につけて。