能力が高いより、安心感の方が重要
あるクライアントに聞いた、小話。
harako:「どんな人に、仕事を依頼したいと思いますか?同じ肩書きで活動している人はたくさんいますが、選ぶ基準はどこなのでしょうか?」と、採用の基準について聞いたことがありました。
そこで返ってきた答えは……。
クライアント:「もし、同じくらいの能力で、同じくらいのサービス内容であれば、『人間性』で選びますね。採用は、決して仕事の能力だけを重視しているわけではありません。
結局、どの業種でも人との関わりが必要です。人間関係づくりが上手、意思疎通が円滑……など、信頼が置ける人に仕事を頼むと思います」
とのことだったのです。個人のスキルが強い味方である、どれだけ発信力をつけるか、などに注目が当たる一方で、忘れてはいけないのが「信用」。そこで今回は、信用されている人が実践する3つの習慣についてまとめてみました。
1. 細やかなことを覚えている
ひとつめは、細かいことまで覚えてくれる人です。
以前、私が、ポロッと「コーヒーが好き」と言った時のこと。その次の打ち合わせを、とてもおしゃれなカフェのURLが送られてくるのと共に「以前、コーヒーが好きだと言っていたので、◯日の◯時に、このカフェはいかがですか?」と素敵な場所をセッティングしてくれたことがありました。
当然、私の気持ちは「覚えてくれていたんだ!」とハッピーに。仕事は、仕事として考えて、作業が進めばそれで良いのかもしれませんが、ちょっとした工夫で何倍にも楽しみが膨らむことを実感した時でもありました。
そして、小さな会話で出てきた趣味やハマっている事を覚えていてくれたことに、優しさや気遣いを感じ「もっと、この人とお仕事したいな…」と思うきっかけにもなったのです。
2. 言って良いこと・悪いことを区別している
親しくなってくると、いろんな情報共有をしたくなる気持ちもわかりますが、いくら親しくなっても言って良いことと悪いことが仕事にはあると思います。
私も実際に、秘密保持契約を交わしたことがありますが、実績や内容を安易に人に話すのはよくありません。とはいえ、何も自分の意見を言わなかったり、経験談を語れなかったりするのは、「この人は、自分の意見がなくて何を考えているのか分からないな…」と言うモヤッとした印象を与えてしまう原因になりかねません。
そこで重要なのは、親しい人間関係であっても「これは、仕事上言えないんだけどね」とあえて教えることができないと伝えることです。何でもかんでも話すことが信頼に繋がるのではなく、「区別」がしっかりできていることが大切だと思います。
「区別」ができずに、ペラペラ話過ぎてしまうと、「この人、なんでも秘密をバラしてしまうのかな?」と逆効果になる場合もあるので、気をつけましょう。
3. 近況報告や変更事項の報告がある
そして最後は、近況報告や変更事項を、こちらから聞かなくても定期的に教えてくれる人です。
仕事は、計画していても「変更」や「中止」になることもあります。それは良いのですが、変更になりそうになっているのに、ギリギリまで放置して、突然の変更報告連絡!などは周りも困惑してしまいます。
それなら、前もってひとこと「今、こう言う状況で…」と伝えておくだけで、相手の受け取り方も変わりますし、心構えもできると思います。また、ライフスタイルの大きな変更なども同様で、仕事に直結しなことであっても「近々な将来、こうなりそうだ」と担当者に報告しておくのは良いコミュニケーションづくりだと思います。
ライフステージが変わることは、自然なことですが、シェアしなければ周りは気づくことができません。こまめに近況報告をするのも、信頼度が上がるポイントなのです。
いざ!と言う時のための、信頼関係
信頼づくりは、日頃あまり実感する場面がないかもしれません。しかし、いざ!何かピンチなことがあった。いざ!事態が悪天した。……なんて時に、「その人の信頼度」が基盤を左右すると思います。
日頃からの積み重ねを意識してみましょう!