薬膳的、血色感アップは〇を充実させること
薬膳の世界ではお肌の血色感に欠かせないのは「血(けつ)」という物質。この血はお肌に潤いや栄養を与える働きをしているため、血が充実していると内側からハリツヤ感あふれる血色感をつくりだすことができます。しかし、血が減ってしまうとお肌がくすみハリツヤ感がなくなるので顔色が悪くなりやすいのです。
つまり、血色感あふれる素肌を作り出すためには“血の充実”がキーワード。
今回は薬膳のプロである筆者も実践している血を充実させるための習慣について3つご紹介いたします。
1.今より少し、スマートフォンを見る時間を減らそう
私たちの生活に欠かせないスマートフォンですが、目的がないのについつい無意識に見てしまうことはありませんか?もしそうならばお肌のためにも見直したいところ。
と、いうのも目の使い過ぎは血が減ってしまう原因だと考えられているからです。
血は増やすことも大切ですが減ってしまう原因を取り除かなければなかなか増えません。例えるならば穴が開いたバケツのような状態です。
そこで始めたい習慣の1つが、目を酷使してしまうスマートフォンの閲覧時間を減らすこと。
もし、分かっているけれど辞められないという方にオススメしたいのが、スマートフォンを触ろうとしたときに「何か調べたいものや目的がある?」と自分に問いかけてみること。問いかけた結果、別に見なくてもいいと感じた時はそっと画面を閉じてお昼寝やぼ~っと過ごすことに充てましょう。目の疲れもとれますし、お肌の調子も良くなり嬉しいことづくめです。
2.考えすぎないシンプル思考を身につける
実は、頭の使い過ぎも血が減る原因。仕事で考えごとをするほかに、悩んであれこれ思考を巡らせることも血が減ってしまいますので、お肌のためにもシンプル思考を身に着けていきたいところです。
とはいえ、生きていると色々なことがあり考えなければいけない問題が次々おきます。そして、時間をかけて向き合わなければいけない場面もありますよね。でも、あまり深く考え過ぎず「まぁ、いいか」と思える自分をどこかに同居させておくと、悩んで抜けられない時に気持ちがラクになるはずです。
筆者は職業柄様々な女性を見ていますが、あまり深く考えずシンプルな思考な方は気持ちだけではなくお肌も上向きな方が多いなと感じます。
もし、深みにはまりそうになったら「まぁ、いっか」と口にして、美味しいお茶を飲んで一息つきましょう。落ち着くことでまた違う答えが見つかるかもしれませんよ。
3.黒い食材と赤い食材を味方につけよう
食材で意識して摂り入れてほしいのは赤い食材と黒い食材です。赤い食材はにんじん、クコの実、なつめ、赤身のお肉。黒い食材は黒豆、黒ごま、黒きくらげです。
赤い食材も黒い食材も血を補ってくれる働きがありますので内側からハリツヤ感をうみだしてくれる食材。ご自身が摂り入れやすいと思う食材をストックしておきましょう。
ちなみに、筆者は黒ごまを毎日欠かさず食べています。お気に入りの食べ方は納豆+すり黒ごま+お酢の組み合わせ。美味しいうえに気軽に食べることができて、なおかつお肌にもいいのでオススメです。
背伸びせず、自分ができることからはじめよう
できそうなこと、1つでもいいんです。
例えば、通勤の時にスマートフォンを見る手をとめて音楽に耳を傾ける、いつものお茶を黒豆茶にしてみる、答えがでない問題は“まぁ、いっか”と一旦保留にしてみる…こういう小さい習慣も、続けていくことで、少しずつ自分をいい方向にもっていってくれると私の経験上思います。
今より少し気を配って、内側からあふれる血色感をつくっていきましょう。