薬膳ごはんは旬の食材があれば作れる?
「旬の食材があれば薬膳ごはんはできますよ」とお伝えするととても驚かれますが、でも本当なんです。
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では自然と調和して生きることを大切にしていて自分の住んでいる土地の旬の食材を食べましょうという教えがあります。
なぜなら、その季節によって出やすい不調というものがあるからです。
例えば今回のレシピで使うトマトやきゅうり。この食材たちにはほてった体をクールダウンし、潤いを補う効果が期待できます。
夏は暑く、汗をたくさんかくことで熱中症になってしまったり、夏バテになってしまう可能性が高いですから、夏にトマトやきゅうりを食べることは夏の不調を防いでくれるというわけです。
季節が変わると衣替えをするように、暮らし方、口にする食材も季節にあわせて変えていきましょう。
切って・和えて・のせるだけ!ツナ缶×夏野菜の薬膳そば
【材料(1人分)】
・トマト 1個
・きゅうり 1/2本
・茹でとうもろこし(ホールコーンでもOK)1/4本
・生姜 1かけ
・ツナ缶 1個
・そば
★麺つゆ 大1/2
★お水 大1
★ツナのオイル 半分
※使う麺つゆによって希釈の分量は変わりますので味をみながら好みの分量で。
【作り方】
①そばを茹でます。
②茹でている間にトッピングを用意をしていきます。
トマト、きゅうりは細かく切り、ツナ缶はオイルとツナに分けておきます。(オイルはタレで使うので捨てずにとっておきます)とうもろこしはホール缶であれば水気を切り、茹でとうもろこしであれば身をほぐしておきます。生姜はすりおろします。具材の準備が終わったらすべての具材を混ぜ合わせます。
③ ★を混ぜ合わせ、おそばにトッピングして完成!
夏野菜はクールダウン&潤いチャージ食材!レシピの薬膳ポイント
夏は楽しい反面、疲れやすくてしんどい…という方も多いのではないでしょうか。
その理由は薬膳を知ると納得するかもしれません。と、いうのも薬膳では体に必要な水分がなくなるとエネルギーである気(き)も一緒に減るため、汗を沢山かく夏は疲れやだるさを感じやすくなると考えるからです。
では、どうケアしたらいいかというと、“食材自体に潤いがあるものを食べる&エネルギーチャージ”をすること。
その潤いチャージをしてくれるのがきゅうり、トマトの夏野菜。この夏野菜にエネルギーチャージをするツナを組み合わせることで疲れた体を癒す組み合わせに。さらに、鮮やかな黄色が眩しいとうもろこしをプラスすると胃腸ケアも叶える薬膳ごはんになるんです!冷えないように生姜のすりおろしを入れたのもポイント。
ちなみに、メインに使ったおそばは、クールダウンして食べ過ぎを予防してくれますので体型が気になるこの季節にぴったり。夏に麺類を食べるなら、おそばが断然おすすめです!
簡単、おいしい、カラダにいいのでぜひこの夏つくってみてくださいね。