髪トラブルが増える秋冬
秋はパサツキや乾燥、静電気や抜け毛などの髪ダメージがとくに気になる季節。夏に受けた紫外線ダメージを、秋になってから感じているという人も多いはずです。そこで、秋冬の髪ダメージはどう回避すればいいのか? をヘアケアマイスターの中山 寿々江さんにインタビュー。髪ダメージに関する質問に答えていただきました!
【教えてくれるのはこの人!】
中山 寿々江(なかやま すずえ)
新卒で㈱アルテ サロン ホールディングス入社後、サロンでのレセプション業務を経て教育部門でキャリアを磨き、本社に移動。現在は材料事業部で美容室Ashで取り扱う業務品・店販商品の仕入れ業務、プライベートブランドの企画・開発に携わっている。
美容師免許、ヘアケアマイスター、化粧品検定1級の資格を持つ。
秋冬の髪がパサつく原因は?
Q1 : 秋冬に髪がパサつく原因にはなにがある?
A. 気候の変化もありますが、夏に受けたダメージでパサつきを感じやすくなります。紫外線による頭皮・毛髪へのダメージだけでなく、レジャーでの海水やプールの塩素によるダメージも秋口になって実感する人が多くいます。
また、暑さを理由にあまりドライヤーを使わずにいると傷みやすい原因となります。
Q2 : 髪のパサつきを抑えるためには、どんなケアが効果的?
A. 洗浄力の高いシャンプーを使っている場合はそれだけで傷みやすいので(毛髪内部の成分まで洗い流してしまうため)、やさしいものに変えるのをおすすめします。
今使っているヘアケアはすぐに変えられない……という場合は、髪を乾かす前にアウトバオイルを使うようにすると良いでしょう。ドライヤーの熱から髪を守り、潤いを補給することで広がりや見た目のパサつきもおさえてくれます。
パサつきをケアするアウトバスオイル 3選
▲エニック オイル セラム LB
(100ml)/4,000円(税別)
【アルテ サロン ホールディングス】
さらっと軽い仕上がりで潤いを与え、肌、髪どちらにも使える万能オイル。
▲N. ポリッシュオイル
(150ml)/3,400円(税別)
【ナプラ】
シアバター配合で、保湿しながらツヤ感を与えます。
▲オッジィオット セラムCMCオイル
(100ml)/ 3,600円(税別)
【テクノエイトホールディングス】
ベルガモット果実油配合で、サラサラでみずみずしい髪に。
乾燥、静電気、抜け毛 秋冬の髪悩みQ&A
Q1 : 乾燥してくると髪の静電気が気になるのですが、予防法や対策を教えてください
A. ダメージで髪内部の組織がスカスカになっているとより乾燥しやすく、静電気の影響も受けやすくなります。なるべく髪を傷ませないこと、傷んでしまったらトリートメントで補修することが大事です。
Q2 : パサつき・乾燥対策でヘアオイルを塗布するのに、効果的なタイミングは?
A. 基本的には補修成分を配合して髪の質感を変化させるものなので髪が濡れている状態だと馴染みやすいです。ドライヤーの熱から保護する成分が含まれるものもあるので、お風呂上りや朝のスタイリングで髪を濡らしたときのドライヤーの前につけると良いでしょう。
夜使用すると朝起きた時の広がりやうねりを抑えられるほか、枕との摩擦によるダメージを軽減してくれる効果も期待できます。
Q3 : 秋冬は抜け毛が多く髪に元気がなくなります。原因と正しいケア方法を教えてください
A. 秋は夏の間に頭皮が受けた紫外線のダメージや冷房による冷え等の身体の不調により髪が抜けやすくなるといわれています。健康な頭皮の状態でも1日50~100本程の抜け毛がある為、神経質にならず日々のケアを行うことが大切です。
日々のケアとして、頭皮のマッサージでコリをほぐして血行をよくしておくと、健康的な髪が生えやすくなります。自然に抜ける分は過度に気にする必要はありませんが、細毛・薄毛が気になるのであれば育毛系の頭皮トリートメントや頭皮の美容液を試してみるのもいいでしょう。
Q4 : 頭皮の乾燥が原因でかゆみが気になります。秋冬の頭皮乾燥の対策を教えてください
A. 洗浄成分の強すぎるシャンプーは頭皮の油を取り過ぎてしまいます。アミノ酸系のシャンプーで
こすり過ぎずやさしくマッサージをするようにシャンプーしてください。
また、洗い流すお湯の温度が高いとそれだけでも油分を過剰に落としてしまうので気をつけましょう。
頭皮トリートメントを使用する他、お風呂上りに頭皮用美容液や頭皮につけてもOKなヘアオイルで
保湿することを習慣にしてみるといいでしょう。
刺激は控えて、保湿を重視して
いかがでしたか?
熱や摩擦などの刺激は顔だけでなく髪にも禁物。乾燥が気になる秋冬は、しっかりと保湿をしてくれるオイルをメインに美髪を目指していきましょう。