世の中にひっそりと隠れているブラック企業。
パッと見るかぎりはごく普通の会社。安心だと思って入社したはずなのに、蓋を開けてみるとそこはブラック企業だった! という経験をした人が多く存在しています。そんな人たちは一体、どんなことで「この会社はブラックだ!」と感じたのでしょうか?
ディップ株式会社は、自社で運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」において、「はたらこねっとユーザーアンケート –ブラック企業で働いたことはある?みんなの体験談と対策-」を実施しました。その結果を見ていきましょう。
契約内容の相違から「ブラック企業」と判断するケースが多数!
ブラック企業で働いたことがあると答えた人に、どのような点でブラック企業であると感じた?、という問いをした結果がこちらです。
最も多いのは「募集内容と実際の雇用条件・待遇が異なっていた」(46%)こと。次いで「長時間労働が強要されている・常態化している」40%、「パワハラ・セクハラが行われている」40%という回答が多く挙がりました。
1位の契約内容の相違についての例としては、正社員採用の求人をみて応募したのに、面接に通って契約を交わす段階で「契約社員」になっているといったケースのほか、試用期間の給与の変動については表記されていなかったはずなのに、実はそれがあって給与が想定より少なかったといったような、募集している内容と実業務での相違があったことです。
同率2位の長時間労働とパワハラ・セクハラに関しては、入社する前に判断するのはなかなか難しいことでもあります。就職後の人間関係に悩まされることはとても多く、入社したことを後悔したという人も多数います。
ブラック企業に入社しないよう、私たちができる対策はないのでしょうか?
対策方法は??
アンケートに回答した人のブラック企業を見極める対策として何は、「契約内容を細かく確認する」が31%と最も多く、次いで「働いている人、雰囲気を見る」23%、「口コミ情報を調べる」12%という結果となりました。
入社するときに、契約書を隅々までしっかり読んで確認すること。求人票と相違がないかをチェックするのです。また、面接時に月の平均残業日数や残業手当についてや、ノルマ有無など、なかなか聞きづらいことも勇気を出して聞くことが大切です。
面接時にそんなことを聞くのは失礼では? と思う人もいるかもしれません。
しかし、長時間労働などが問題になっている今だからこそ、積極的に聞くべきなのです。入社して後悔しないように、あらかじめ必要な情報は全て手に入れておきましょう。
また、実際に働いている職場の確認も忘れずに。
社員たちが他の人と接する余裕があるのか? 疲れた表情をしていないのか? というような全体の雰囲気を面接時にチェックしておきましょう。会社に不満がある人は、態度や行動に表れているものです。
難易度は高いけれど確認できることは徹底的に
対策方法の3位で「見分けるのは難しい」17%という声が挙がっているように、ブラック会社は、隠れる術を知っていることが非常に多いです。インターネットに載っている情報すらも、出来上がった嘘の情報である可能性もあります。もちろん、面接官の甘い声にもだまされないようにしなければなりません。
しかし、対策をせず諦めたくはないですよね。
例えば、毎日強制残業があったとしても、面接をしてくれた面接官にそれを問いかけると「聞いてこなかったから」というバッサリと答えられたり、ひどい仕打ちを受けることもあるでしょう。
だからこそ、あえて入社前に確認すべきところはしっかりと確認しておくべきなのです。私たちが企業に対して厳しい判別をすることで、企業のあり方を考えてもらうきっかけとなるのです。入社して後悔しないためにも、対策は必要。どうか皆さんが働きがいのある職場に出会えますように。
出典(「はたらこねっと ユーザーアンケート –ブラック企業で働いたことはある?みんなの体験談と対策–http://www.hatarako.net/contents/enquete/result/201706/