アイテムだけでなく、着こなし方にも流行がある。
最近で言うならそれはやっぱりシャツの前部分だけをインする「フロントイン」ではないでしょうか。数年前から流行しだしたものの、まだ「だらしなく見える気がする…」とフロントインを試すことに戸惑いを感じる方も多いはず。そこで今回は、だらしなく見えない!正しいフロントインテクニックをご紹介します。
“薄手素材のトップス”と“ゴムウエスト”は使わない
まず、前提としてフロントインに向かないお洋服というのがあります。それが「シフォン素材などの薄手のトップス」と「ゴムウエストのボトム」です。薄手素材のトップスは服そのものが柔らかく落ち感があるため、フロントインをするとだらしなく見えてしまいます。コットンシャツにも製法によっては柔らかくて薄手の素材があるので要注意!
ゴムウエストもまたフロントインには不向きなアイテム。ゴムウエストは確かに着心地がよいですし、楽チン。ただし、ウエスト周りがポッコリして見えやすいというデメリットもあります。ゴムウエストで伸縮性があるぶん、ギャザーが中心に寄ってしまいやすく、通常の体型よりも太って見えてしまうのでフロントインの着こなしには向きませんのでこちらも気をつけてくださいね。
理想は「ウエスト切り返し」と「ベルト付きフレアスカート」
では、反対にどういうボトムがフロントインに向いているのでしょうか。それは、ウエストの部分に切り返しの“帯”がついているものや共布のベルト付きのスカートです。ウエスト部分はボトムの生地がしっかりと厚みがあって、履いた時にスッキリ見えるような立体感のある作りであることが大事です。
そのためには、ウエスト部分の切り返しは必須!また、ウエスト部に切り返しがないタイプでも共布の太めベルトがあれば、切り返しと同じ役割をしてくれるのでこちらも合わせてチェックしてくださいね。もちろん、パンツお場合も同様にこの2つのポイントを意識してみてください。
フロントインは「山」を意識する
フロントインは簡単なようでいて、実は難しいテクニックでもあります。それは組み合わせるトップスとボトムの素材感によって、だらしなく見えるかオシャレに見えるかが変化してくるから。できればボトム同様にトップスもバスクシャツなどのしっかりとしたハリと立体感のあるカットソーやニットを選んでください。そうすると失敗が少なくなります。
そして、フロントインはおへそを頂点としてなだらかな山をつくるように作りましょう。余った裾をギュッと入れこむと下腹部がポッコリするので気をつけて。裾を数センチだけボトムにインして、あとはたるませるようにしましょう。そして、両脇に向かって緩やかに落ちるようにちょっとずつ手で直しながら形を整えていくと良いですよ。
難しいと感じたときは…
うーん、それでもいまいち、コツが掴めない!
という方は、大きめシルエットのニットにスキニーもしくはガールフレンドデニムという組み合わせでフロントインを試してみてください。スカートでフロントインをするよりも、テクニックいらずで簡単にフロントインができます。
簡単にスタイリングできる組み合わせからぜひ、試してみてくださいね!