自分をアピールしたい気持ち……。
企業に勤めている方もフリーランスの方も、名刺交換をする機会は多いのではないでしょうか。特に、自分で人脈を作りながら仕事の輪を広げていくフリーランスにとっては、自分の第一印象を決める上で大切なツールの一つ。
フリーランスは企業から配られる名刺が基本的にないため、私自身もどんなデザインにしたら相手が興味を持ってくれるのか?情報は何を記載するべきか?など、あれこれ工夫をしながら何度も作り変えた経験があります。たくさんの想いを込めて、作成した名刺ばかりです。
そして、いざ交流会やイベントで名刺交換タイム!と意気込んで人脈作りをしている中で気づいたことは、名刺交換の目的を履き違えると大きな機会損失を生み出す可能性があるということです。
名刺を配ることが目的ではない
企業に勤めていないと、仕事内容や活動内容を自らアピールする必要があるため、名刺交換をする時には、ある程度自分を“魅せる”必要があります。そう、フリーランスは営業マンも自分がこなす役割。
そこで、自分から「こんな活動をしていて」「面白そうですね、一緒に企画を…」など、お互いに相乗効果が得られるような会話をしながら名刺交換をすることも大切ですし、積極的な姿勢が相手に覚えてもらえるきっかけになることも確かです。
しかし、「自分の名刺配り」が目的になってしまうのは、本末転倒。うっかり自己アピールの場にしてしまうと、手持ちの名刺は“名刺コレクション”に早変わりし、本当の目的である「縁をつなげること」を忘れてしまうので注意が必要です。
名刺ケースに整理するより大切なことは?
では、何を意識して名刺交換をしたら良いのでしょうか?私のオススメは、名刺に記載されている情報を必ず一回は見にいくということです。
名前や肩書き、所在地ではなく、日頃からその人がどんな発信をしているのか?どんな仕事内容をしているのか?に注目してみましょう。そして、興味がある人に対してはSNSのフォローをしたり、お友達申請をしたりする作業も良いですよね。
ポイントとしては、「ただ名刺を交換して終わった」を避けること。そう、“名刺コレクション”にしては何の意味もありません。確かにこだわった名刺デザインや、紙質が良いなど見た目の判断材料もありますが、名刺交換の本来の目的は、“人との繋がりを生み出すためのツール”です。
綺麗に名刺をファイリングして、名刺コレクションをするより、“生きた縁”と交流することを意識してみてはいかがでしょう。