「最近」が数年前!? 同じところで足踏み状態に起きる前進の低下|MY WORK ヒント#79



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どんどん長くなる「最近」の期間

突然ですが、質問です!
あなたの「最近」起こった出来事は、どんなことがありますか?「最近」成長したことはなんですか?

学生や若い頃は、毎日いろんな刺激があっていろんなコミュニティや人間関係があり毎日のように新しい発見があったのに、大人になればなるほど毎日がルーティンになり、半年前のことや一年前の話が「最近」になりがちです。

そんな私も、「最近」を振り返ると、すでに遠い過去のことを「最近」と言っていることに驚くことがあります。ああ、いつの間にか時の流れが遅くなってしまったのか……と人生の密度が薄くなっているように感じるのです。

そこで今回は、人生の密度について考えてみたいと思います。

時間があっという間に過ぎるのは、新発見が少ない証拠

よく、「時間が早く過ぎるのは充実している証拠」だと言われます。しかし、個人的にはこの意見に反対です。

確かに楽しい時間は早く過ぎますが、後から振り返って記憶に残っている時間は、いろんな発見や体験を経験しているかどうか?だと思うのです。

学生時代を少し思い出してみましょう。入学式に、知らない地域で育った同学年とのクラス替え、体育祭、文化祭、夏休み、修学旅行、合唱祭、卒業式——。一年を通してさまざまなイベントや人間関係の交流があり、毎日新しい学問の学びがあります。確かに振り返ればあっという間なのですが、それでもいろんな事があったのが私の記憶です。

しかし、大人になれば同じコミュニティや人間関係、季節のイベントや行事も自ら意識的に行動したり企画したりしなければ、どんどんそれらを経験する機会は減ります。20代を超えたらあっという間、大人になるとあっという間……。そんな言葉ができたのも、毎日代わり映えの無い日々を総称して「あっという間」だと言うのではないでしょうか。

「最近」どんなことを発見しましたか?

さて、もう一度この連載を読んでいる皆さんに質問です。最近、新しい発見をしましたか?どんな事が、あなたにとって「最近」ですか?

私は、2019年になってから、ずっと「いつかやるいつかやる」と言っていた英会話を本格的に学び始めました。ずっと自分に言い訳をして、先延ばしにしていたことです。お尻に火がつかないと行動しない自分に情けなさを感じつつも、それでも前に進もうと決意したこと。私の「最近」は、新しい言語の学びです。

もし、自分の最近を思い出した時に、半年前や一年前の出来事だとしたら、前進していない証拠かもしれません。足踏み状態期間が続いているならば、ぜひ、新しい発見を見つけてみましょう。人生の伸び代は、自分で決めるものです。