集団生活を行なっている会社には、さまざま性格の人が集まります。少し変わった人、無愛想な人、意地悪な人…。なんだか「とっつきにくいなぁ」と感じる人は誰にでもいるでしょう。自分直属の先輩が、まさに苦手なタイプである場合は、特に生きづらさを覚えてしまいますよね。
そこで今回は、先輩から見た好かれない後輩の特徴について紹介します。先輩ウケがよければ仕事の手助けもしてくれて、会話もスムーズに進むことからスキルの上達にも役立ちます。好き・嫌いに左右されることなく、先輩から好かれる後輩になって、会社でのポジションを確立していきましょう。
“仕事してる風”ばかりな後輩
仕事をうまくサボってる同僚や後輩…。
“仕事してる風”が上手い人はどこにでもいます。けれど、その人だけに視点を当ててみると、実は作業が全く進んでいなかったり、ちょこちょこ休憩に出かけていたり…。うまくごまかしているつもりかもしれませんが、気づく人には気づかれている可能性が高いでしょう。
そもそも、後輩という時点で、仕事のスキルは「自分より低い」と見積もられているので、そんな先輩の前であぐらをかいている様子を見せるのは好ましくありません。
責任感のなさが目に着いてしまって、大きな仕事や大事な仕事は任せられない後輩という認識なってしまいます。もちろん、毎日全力投球で仕事するのは大変なことですが、やる気のある姿勢を持っておいて損はありません。
後ろ向きでネガティブな後輩
ずっとため息、口を開いたら「私なんて……」。
そんな後ろ向きな発言ばかりしていると、励ます側にも疲れが出てしまいます。先輩にしてみると、自分より入社歴の浅い社員が、自分以上に成果を出せていないことはごく自然なこと。もちろん「ゆくゆくは成長してほしい」という気持ちがありますが、今すぐに求めている以上の成果を出せといっているワケではないのです。ネガティブワードを発していて解決する問題はないので、人にも影響を与えてしまうようなワードは避けるようにしましょう。
たとえ落ち込むような出来事があっても、反省と改善点を学べば問題ありません。自分を否定された気になって、ネガティブ思考と付き合うのはやめましょう。
怒られたら逆ギレするトラブルメーカー
仕事でトラブルが起こったら、指導として時には叱る必要があることも当然あります。そんなときに逆ギレする後輩……先輩からみても厄介な後輩になるのは当然のことです。
もちろん理不尽な怒りをぶつけられたのなら怒るのも無理はないですが、仕事での叱咤激励は「自分より経験のある人の言葉」として、一度飲み込む姿勢をとった方が自分自身の成長に繋がります。飲み込んだことを自分の中で消化させながら、「やはりこれは間違っていない」と感じたときにだけ、相手に伝えるようにしましょう。怒りのスイッチが入りやすい人、コントロールが苦手な人は、アンガーマネジメントを試してみると良いでしょう。
昨今では「ハラスメント」にかけつけた理不尽な文句もしばしばあります。自分に都合よく解釈してトラブルメーカー認定されることのないようにご注意を。
わかったフリばかりが得意なお調子者
逆ギレとは違いますが、これも厄介で扱いづらい。それが「わかったフリ」で受け流す後輩です。「はい」とうなづくことは得意だけど、実際の業務を頼んだらそれができない。こうなると会社での評判は落ちる一方です。飲み込むまでに時間がかかる人ほど、作業内容をうまく理解しようと質問をして仕事をこなせるようになります。適当な返事でごまかすことがクセにならないよう注意しましょう。
疑問点や質問を浮かべられるように、先輩の話にきちんと耳を傾けて。
なぜか上目線な後輩
社会人生活は基本的には縦社会。
“目上の人を立てる”のが基本とされています。だけど知識や経験によっては、上下関係なく後輩が助言する立場になることもあるでしょう。そんな時に上目線な態度をとるのはやめておきましょう。たとえ自分の得意分野について話し合っていたとしても、それをひけらかすように話すのではなく、きちんとスキルを共有するように言葉を選んで。
良い情報は共有しながら、会社全体で成果を上げていくことが大切です。自分1人が理解できていればいいということではないので、したり顔で相手に接するのはNG。他の仕事を教えてもらったぶん、恩返しするような気持ちで、相手に伝えていきましょう。
図々しすぎる後輩
「飲みにいきましょう」などのお誘いであれば、先輩もイヤイヤ言いながら喜んで付き合ってくれるかもしれません。けれど、仕事面での図々しさは全くの別ものです。
「誰かがやるからいい」「誰かに借りればいい」という仕事面での図々しさは、好かれる要素には当てはまりません。相手の仕事効率を落とし、嫌な気持ちにさせてしまう行為になるので注意しましょう。会社は組織であって、学校ではありません。甘えるポイントを間違えないように理解しておきたいものです。“ギブアンドテイク”より、“ギブアンドギブ”。与えられることより、人に与えることに挑戦していきましょう。
気持ち良く仕事するために
直属の上司や先輩との仲が悪いと、つい仕事にも影響が出てしまいます。
「わからないことがあっても質問ができない」「常にピリピリしていて話しかけるタイミングがない」というように、もちろん先輩にもその空気を出してしまっている理由がありますが、後輩というポジションを生かして、うまく空気を変えていきましょう。
先輩とのやりとりがスムーズに進むようになると、仕事の成果にも繋がりやすく会社でのポジションもうまく確立できます。立ち回りが上手な人は、組織の中で認められやすいものなのです。
人と接している以上「みんな平等に」は難しいのが現実です。まずはNG行動をして煙たがれることのないように会社での振る舞いを意識してみて。