「投資」に興味があるけれど、なにを選べばいいのかわからない……
いま、働く女性20代〜30代のが、自分で稼いだお金の「資産運用」や「投資」など、お金に関する学びを積極的に進めていると話題になっています。老後、年金だけで暮らしていけるかどうかが不安だと感じている方も、自分のお金をいかに増やしていくか……といった運用について頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
今回は、興味があるもののなかなか踏み出せない「投資」についての基礎知識をみなさんにご紹介。お金の動きを把握して、賢く将来への安心性を高めていきましょう。投資には種類があるので、自分にあったものを選ぶことが大切です。
国債投資
国が個人に向けて発行する債権なので、なんといっても安心できるのがその魅力です。銀行や証券会社が国債を買って、その金融機関が破たんしてしまったとしても債券はきちんと保護されます。けれど、日本の債券は安全性が高い分、リターンも低いのが特徴です。投資にリスクを負いたくないという保守的・安定志向の人は国債投資から初めてみるのも良いかもしれません。
個人向け国債なら1万円単位での購入が可能です。
株式投資
「投資=株」というイメージを持っている方も多いのはないでしょうか。株は、企業の株を保有して、株価が上がったタイミングで売却すればそれが儲けになる……というシンプルな投資方法ともいえます。株を保有している時は、株主優待や配当(配当金)を受けることができるのが特徴です。
※株主優待はその名の通り会社で作っている製品や、食事券などを株主に対して送るもの(株主優待券と呼ばれています)。そして、配当は、会社の利益の一部を株主へと支払うもの。
株式優待の種類や配当は会社によってさまざまです。
買う前には会社の経営状態などをしっかりと調べる必要があり、株を保有したあとも株価をチェックする必要があるため、金銭管理がしっかりしている方や几帳面な人にオススメともいえます。株価の変動リスクや、信用リスクなど、デメリットもしっかりと知っておきましょう。
購入できる金額も企業によって幅広く違っています。中には、10万円以下で購入できるものも。
投資信託(ファンド)
株や債権、外資などを組み合わせたものが多いのが特徴です。自分で選ぶ必要がなく、投資信託運用会社に委託する……というイメージを持っておくとわかりやすいでしょう。投資信託運用会社によって、その運用方法が違っているのが特徴です。「つみたてNISA(つみたてニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」などの投資信託が今はとても注目を集めています。それぞれの投資信託で仕組みや特徴が違っているので、自分にあったものを選択するのが良いでしょう。
投資信託に共通しているのは、細かくチェックをする必要はありませんが、長く保有する必要があることです。また運用期間中や、換金時には手数料がかかります。
数百円から数万円など、予算に合わせた積立が可能なので、投資初心者の方にも人気があります。
不動産投資
意外と人気が高いのが不動産投資です。継続的に家賃収入を得ることができて、ローンを返済した後には自分の資産になるというのが特徴です。また、購入した物件が値上がりした場合に売却するという方法もあります。
安定した資産運用が可能になる、相続対策にもなるというメリットがありますが、初期投資や管理コストをかかることを忘れてはいけません。空室や災害などで定期的な収入が入らない、また建物が老朽化してしまった後で不動産を売却しようと思った時には、すでに価値が下がってしまっているというような流動性のリスクもあります。
管理会社や借り手ともコミュニケーションが必要になるので、コツコツとお金・不動産の管理ができる人に向いています。
それぞれの特徴を選んで
いかがでしたか?
「投資」といっても、どれくらいのお金を準備して運用にするのか……またどれくらいの期間でどれくらいのリターンを求めるのかといったものを考えて選択する必要があります。自分の性格とライフプランシミュレーションに合わせて、どれを選択するのがベストなのか、答えを導きだしてみましょう。
どれを選択するにしても、自分の許容できるリスク範囲を想定しておくことも大切です。気軽に始められるものが増えたからこそ、無理のない範囲で資産運用を。