周りのスピードについていけない不安を感じたことはないですか?
会話のスピードや仕事の速さなど、周囲との差を実感したときに、不安を感じたことはないですか?
少なくとも筆者はあります。それも何度も。例えば、学生時代に、運動神経の良い友達と比べて自分の出来なさを焦ったり、周囲に優秀な人が集まっていて、その会話についていけなかったり、海外旅行の話を楽しそうに語る友人たちの輪に入れなかった…なんてことも。
私たち女性は特に、生まれながらに誰かと比較されていることも多く(例えば見た目、婚期、年収、彼氏のスペック、持ち物など)ついつい誰かと比較してしまったり、感じたくもない疎外感を感じることが得意となってしまっているように思えます。
実際、運動神経の良かった友達は、きっと私のことをなんとも思っていなかったに違いありません。優秀な人たちが集まったあの会議も、きっと私は黙っていただけで、あの場に居た人たちは何も気にしていなかったはず。海外のスポットについて語る友人たちも、自分のオススメの場所を語って楽しんでいただけで、今では覚えていないかもしれないのに。
自分の知らない領域、できないことを目の当たりにすると、私たちはつい不安になってしまうのです。周りのスピードについていけないことを。
不安や焦りを感じるのは、遠すぎない場所にあるから
比較して不安や焦りを感じるのは、相手がいることが前提にあることがわかるでしょうか。そして、それは自分の身近な人や、交友関係の和からそう遠くない場所にいるからこそ、生まれる感情でもあるということを。
だって私は、フィギュアスケートが好きだけれど、浅田真央ちゃんがジャンプしているのを見て悔しいと思ったことはないのです。小さいころからピアノを習ってきたけれど、著名なピアニストを見て、焦りを感じたことも、もちろんある訳がなく。
不安や焦りを感じるのは、自分から遠すぎない距離に居る人たちが、自分が知り得ない領域や分野の話で盛り上がっているときが最も多いのです。
自分に一番影響を与えるのは、身近な人物。
つまり私たちは、とんでもない目標を掲げて勝手に不安を覚えているわけではなく、自分でも努力すれば叶うことであると気づいているからこそ、その差に不安を持つのです。
始めるのなら、頑張りすぎない努力
差を感じたときに、自己成長は始まっています。自分の足りていない知識やスキルが明確に理解できているからです。自覚ができたのなら、自分にとって必要なものだと感じたものだけ、取り入れればいいのです。私の場合は、まず優秀な人たちが居たあの場で全く発言をすることができなかった知識に関して、学びが必要だと感じました。
けれど反対に、海外旅行のおすすめスポットについては、全く覚える気がありません。だって今の私にとって、その情報の必要性は薄いのです(海外に行く予定もないし)。
自分のスキル不足を感じたときに、私たちはつい「頑張ろう」と意気込んでしまいますが、これでは長く続けることができません。モチベーションは”上げる”ではなく、”保つ”が大切です。
学びの始め方がわからない場合には、アドバイスをもらいに行きましょう。
不安を感じた要因である人は、自分のコミュニケーションの輪の中に存在します。つまりは身近なところに先生となる人物がいるはずなのです。
努力はまず手の届くとこから。
周りのスピードについていけない、と焦りや不安を持った時はその要因となった出来事と、自分の輪を見直してみましょう。全てにおいて頑張る、なんてことは決してできないのですから。