振り返りが成長へ。失敗から考える振り返り3STEP #話題書籍に学ぶ



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みなさんは、仕事を続けていてどれだけ成長できたでしょうか?

そう聞かれると、「ミスも多いし、能力も足りていなくて、そんなには……」と自信を無くしてしまう人もいるかもしれません。自分自信でこれだけ成長した! とはなかなか大きな声では言いづらいものでしょう。

けれどここ数年で、新卒が会社を選ぶ基準として多い理由に、「人間関係の良さ」そして「成長できる環境」という声が上がっているそうです。それだけ成長とは、社会人として欲することとも言えそうです。
では、具体的にどうすれば、私たちは日々成長することができるのでしょうか?
今回は、振り返りが成長へと繋がるための、失敗から考える振り返り3STEPをご紹介します。


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反省ではなく振り返りが成長へ繋がる

成長するために必要なこととは「振り返る」ことです。反省と振り返りは似たような意味だと思われがちですが、実は違った意味があるのです。

反省とは「何がいけなかったか」「なぜいけなかったか」を考えるまでで終わりますが、振り返りは「次に上手くいくためにはどうすればよいか」まで突き詰めて考えることを言います。反省があってこその振り返りですが、ここまで考えずに終わってしまう人もたくさんいます。

振り返ることによって、原因を明確にできる。そしてまた同じ状況がやってきたときに失敗をしない=成長した と、なるわけです。

より深まる振り返りの3STEP

振り返りの方法として、下記にある3つのステップで考えてみましょう。

今回は失敗例として、女性営業が重要なお客さんからの取引を失注してしまったとします。原因は、競合他社のサービスに対して、自社のサービスが優位ということを説明できなかったこと。順調に商談を進めたつもりでしたが、実際には上手く伝えることができなったようです。

この失敗をそれぞれのステップに当てはめてみましょう。

ステップ1:何が起こったのか思い出す

まずは何が起こったのかもう一度思い出してみましょう。そのときどんな会話をしていたのか、どんな感情だったのかなど、明確に洗い出します。

今回の場合は、ロジカルに説明できたつもりでしたが、相手にはしっかり伝わっていませんでした。この日はいつもの担当者と別に、担当者の上司が同席をし、普段なら来ないような質問がたくさんありました。この人にとっては初めての仕事状況だったといえます。

ステップ2:何が良くて何が悪かったかなど、起きる意味を考える

今回の商談は、得意としていた業界ではないうえに、上の立場の人に説明するときに客観的な立場からデータを交えて説明する必要がありました。しかし、担当者の上司が同席することは事前にわかっていたのも関わらず、他の業務が忙しくて、資料を作る時間がありませんでした。

このように、何が原因で今回の失敗に繋がったのか整理をしてみましょう。

ステップ3:これからどうするかを考える

最後に、次に失敗しないためにはどうすればいいいのか考えてみましょう。

今回の場合は、原因は他の業務が忙しくて、事前準備ができていなかったことにあります。今後は、同席者を早い段階で確認するようにして、余裕をもって準備に取り掛かれるようにすること言えます。このように、改善策までを求めることを振り返りというのです。

仕事で失敗をしても落ち込んだままにしない

この3つのSTEPで、今までうまくいかなかったことを振り返れば、根本的な原因にたどり着き、今後の在り方を考えることが出来ます。特に重要なのがSTEP2の“原因解明”です。

すでに起きてしまったことについて、いきなりSTEP3の今後を考えるのではなく、何がよくて何が悪かったかを考えるSTEP2をひも解いていけば「能力不足だった」で終わらないことがわかります。

この振り返りをすれば、同じ失敗を繰り返さない、人が成長していくためのエッセンスとなります。
失敗したときにこそ、成長のチャンスだと思って振り返りをしてみてください。深く落ち込まず前向きでいることもできます。

参考にしたのは『女性の視点で見直す 人材育成』。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

参考文献

『女性の視点で見直す人材育成――だれもが働きやすい「最高の職場」をつくる』  中原 淳 (著)・トーマツ イノベーション (著) ダイヤモンド社

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