【松下流・女磨き術⑥】派手顔さんはカラーで勝負! ハレの日の華やか顔



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派手顔さんが濃いメイクに挑戦するのは難しい……

読者のメイクの悩みを、美容家 松下侑衣花さんが解決する人気企画【松下流、女磨き術】第6段。今回のゲストは、もともとの顔立ちがハッキリしているからこそ、いつものメイクに違いをつけられないし、濃いメイクになかなかチャレンジすることができないという悩みを持つ、塚本愛梨さん。
ちょこっとメイクをするだけでも、しっかりとメイクにしたように見えてしまう派手顔さんならではのお悩みに、松下さんが答えます!

いつもの自己流メイク

自己流メイクでは、ブラウンやピンクベージュのアイテムを中心に使用しているという塚本さん。ナチュラルメイクなのにも関わらず、バッチリメイクに見えるほど、ハッキリしたお顔立ちが特徴です。けれど、常にナチュラルメイクでいたい、という気持ちを持っているのではなく、大切なイベントが控えている時や、ハレの場に向かうときには「バッチリメイクに挑戦してみたい」という悩みをずっと抱えていたのだとか。派手顔さんが、濃いメイクにトライしたいと思った時には、どんなアイテムを、どのように使うのがオススメなのでしょうか? 早速松下さんに教えていただきました。

いつものメイクをチェンジ! 使ったアイテム

写真左上から右周りに スック ピュア カラー ブラッシュ09 彩陽炎/リンメル ノスタルジックヴィンテージ アイズ 012 ノスタルジックキャメル/キャンメイク マット フルールシェーディング 01 ナチュラルブラウン/セザンヌ パールグロウハイライト/リオット ポインリップメーカー 64 ロマンスレッド/キャンメイク クリーミータッチライナー 02ミディアムブラウン/クリスチャン ルブタン タッパロイユ メタリック アイカラー 610 カーネリアン/アディクション リップスティック シアー 001 スーパーウーマン

チークカラーを抑えて、立体感を出すハイライトをオン

今回、松下さんが最初に目をつけたのは、チーク。ピンクカラーをスポンジで優しくオフしたあと、頰のいちばん高いところにハイライトを乗せていきます。

「塚本さんは、お顔のパーツが全体的に華やかなので、今回はあえてチークを薄くします。頰は顔の面積を大きく占めているので、派手顔さんの場合、チークカラーは強調しなくてOK。その分、他で変化をつけることができるようになります(松下)」

Tゾーン、Cゾーンに加えて、頰の中心にハイライトを乗せたあとは、スックのピュア カラー ブラッシュを、フェイスラインに沿って優しく伸ばしていきます。

「頬骨がしっかりとしているので、耳の横から頰に向かって、内側にカラーを入れていきます。頰にしっかりと高さがある人は、内側から外にカラーを入れてしまうと、不自然にシェーディングを入れたように、顔に段差があるように見えてしまう危険性があるからです。必ず、耳の横から頰に向かって入れるようにしてください(松下)」

派手顔さんはメイクを足すのではなく、使う「カラー」で変化をつけて!

今回、アイシャドウに使われているのは、リンメルのブラウン系アイシャドウ。塚本さんが普段から使用しているカラーと全く同じものですが、全体的にかなり薄づきに。

目のキワのインライン部分にも、キャンメイクのブラウンアイライナーを細く引いていきます。

「今回アイラインのメインカラーとして使用するのは、クリスチャン ルブタンのタッパロイユ メタリック アイカラーのカーネリアンです。一見とても派手に見えるアイテムですが、派手顔さんの場合は、このくらいのカラーで遊び心を出しても色だけが浮いてしまうなんてことにならないので大丈夫! 目尻に跳ね上げラインを作ります(松下)」

ウォーターベースでスルスルと伸びるアイカラーは、メタリックな輝きが目を引きます。筆先がしっかりとしているので、アイライナーとしての使用もできてしまうのだとか。

目尻の2〜3mm長めに跳ね上げラインが入りました。
とてもハードルが高そうなカラーに見えますが、カーネリアンというカラーの特徴もあってか、黒のアイライナーより優しい目元になったような印象。

主役になる赤リップを。血色がよく見える

リップには鮮やかな赤リップをチョイス。

「アディクションのこのリップは、スーパーウーマンというネームも可愛い、鮮やかなピュアレッドが最高です。赤だけどシアーなので派手になりすぎず、華やかに見せてくれるんです。派手顔さんは赤だと派手になりすぎるのを敬遠しがちですが、透明感のある発色のものを選んだり、ピンクみがかった赤を選んだりすれば使いやすいですよ!(松下)」

ぷっくりとした唇に、鮮やかな赤でレディな仕上がりに。仕上げに、同色のグロスを唇の中心部分にだけ少量乗せて、出来上がり。

濃くしても変化が感じられないのなら、使用カラーの見直しを

眉の形や髪型は全く変わっていないはずなのに、驚くほどに垢抜けた仕上がり。ふとした時に目を引くアイライナーの鮮やかなメタリックカラーが、主役である赤リップをさらに引き立たせます。

「赤リップはケバケバしく、悪目立ちしそうだと思い混んでいましたが、こんな風に明るい印象で鮮やかに見えるなんて驚き! メイクは足し引きが大切なんだと改めて感じました(塚本さんコメント)」

ここぞというハレの日は、目元に輝きとまとって、女性らしい濡れた瞳と、主役になるリップを準備してみましょう。
アイシャドウを濃くしたり、アイライナーの太さを変えてみても、二重の幅に入り込んでしまって、メイクの変化がわかりづらいという悩みを抱えている方もきっと多いはず。そんな時は使用するカラーを変えてみるのが良いかもしれません。ハードルが高いと思っているカラーやアイテムも、足し算と引き算を意識してみると使えるようになるはずです。

特別な日は、洋服だけでなくメイクにも変化をつけて。いつもより背伸びしたワタシに出会いましょう。

美容家/松下侑衣花

美容家・松下侑衣花。多数雑誌・webにてコラム記事の執筆、ビューティーイベントに登壇。“自分の肌で試して本当に良いと思ったコスメだけ”を発信しながら、一人一人に合わせたケアやメイク方法を提案している。
Instagram:yuika_matsushita