イチナナキログラム 野津彩花さんが複数ある仕事をこなすための5つのルールとは



[記事内に広告が含まれています]

インターネット広告の会社から転職し、韓国アパレル通販「イチナナキログラム(17kg)」をはじめ、話題のファッションブランドをいくつも生み出している話題のベンチャー企業、株式会社イチナナキログラムで働く野津彩花さん。入社して2ヶ月という早さでブランドオーナーに任命され、新規ブランドの立ち上げや全体の統括など、幅広い業務を日々こなしているのだそう。毎日業務に行う中で彼女は一体どんなことに気をつけているのでしょうか? 野津彩花さんが数ある仕事を効率よくこなすために意識している5つのルールについて聞いてみました。

紙とペンでタスク管理をする

一緒に働くメンバーのマネジメントはもちろんのこと、売上管理や戦略面など、ブランドに携わる全てのことをブランドオーナーとして任されている野津さん。それだけでも十分な仕事量だというのに、さらには新しいブランドの立ち上げ、会社で運営する全ブランドの統括と、責任のある仕事をいくつも掛け持ちしている野津さん。
膨大な作業量から、毎日のタスクは山積み。毎朝その日に取り掛かかる作業を、紙とペンを使って管理しているのですが、必ずメモの一番下までタスクだけで埋まってしまうのだそう。

「パソコンやタブレットを使ってタスクを管理をする人もいますが、私は手書きの方がわかりやすくて好きです。出社したら、タスクをメモに箇条書きにしていきます。手帳がバーチカルタイプなので、タスクに番号を振って、手帳に時間ごとにタスクの番号を書き込こんで時間管理も同時に行っています。これが、私の出社したときにまず始めること。毎朝のルーティンになっています」

毎週末に1週間の振り返りと翌週のプランを立てる

「毎週末に、翌週の目標というものを決めています。それを毎日のタスクに落とし込んでいきます。週ごとに目標を決めているので、それが達成できたかどうか振り返る時間も必ず取っています。プランを立てるのが好きだから、という理由もあるのですが、整理して目標やタスクを潰していく方が自分に合っている気がします。やると決めないと続かないので、振り返りの目標設定は必ずしています」

社内の人とのコミュニケーションの場には積極的に出向く

「今の会社に入って、マネジメントというものを始めてすることになったんですね。社員の平均年齢が22歳で、リモートワーク推奨のため、勤務体系もそれぞれに違っています。だからこそ、自分から積極的にコミュニケーションを取っていきたいと思いました。
どうしたらみんなと一緒の意識を持つことができるのか、メンバーのモチベーションを上げられるのか。自分の仕事だけをこなしていけば良いという訳ではないので、悩む事もたくさんあります。

だから、自分で企画をしたり、いろんな人を誘って、飲みに行ったり、遊びにいったりします。社員が一気に増えたので、コミュニケーションをしっかりと取っていかないと上手くいきません。もし自分の周りで揉め事があったときは両サイドの話を聞いて、認識の差を埋めていきたいですね」

1週間に1回は自分を許してゆったりと仕事をする

「週5日間働く中で、1日だけは無理をせず気楽に仕事をするように意識しています。いつもはタスクが終わらないと『どうしよう…!』と焦ってしまうのですが、その日だけは『ま、いいや』と自分を許して仕事をします。決して仕事をサボろうとかそういうわけではなくて、調整日という感覚です。
この1日があるおかげで、残りの4日をより全力で取り組めるようになりました」

マネージャーとなってもいつまでもプレイヤー意識をもつ

前職はインターネット広告で営業をしていたという野津さん。
仕事上、数字に重点を置いていたようですが、現職では職種が変わったこともあり、それほどまでに数字管理が浸透していなかった様子。けれど、ブランドを大きくする上で数字管理は欠かせないこと。メンバーにも数字の大切さを浸透させてから、PDCAが良くなったと言います。他にも、前職の経験が活かされているのが「プレイヤー意識を持つ」ということ。

「入社時は細かい仕事をたくさんこなしてきたのですが、今はブランドオーナーになりました。本当は他のメンバーに任せて、全体を見ているだけでも良い立場ではあるのですが、現場のことを把握したいということもあって、メンバーと同じ仕事もこなすようにしています。
単純に人手が足りてないという理由もありますが、現場をみているメンバーとの距離が空きすぎると、問題が起こったときも、素早い対応ができなくなってしまうと思うんです。今まではこうやって対応していたけど、今はどうなっているんだろう……と、確認する作業が必要になります。それがないよう、これまでと変わらず現場を把握できるプレイヤーでありたいなと思っています」

野津さんのように、数字を管理し実務を担当しながら、部下の育成や指導を行う管理職兼任のスタイルをプレイングマネージャーと呼びますが、野津さんがこのようなマネジメント法を選んだ背景には、ある人の存在があったからなのだそう。

「前職の上司が今の私と同じプレイングマネージャーでした。チーム全体の売り上げを見るだけなく、本来必要のない個人の売り上げ目標も設定していて、自分が最前線で営業をしながら部下の面倒を見る姿に憧れていました。私もそんなマネージャーになりたいとずっと思っていたんです。社会人になってから、今も変わらず一番尊敬している人です」