言うことを聞かない新入社員…。ソリが合わない後輩を育てるには?



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30代前後の妙れともなれば、仕事で何かとままならないことも多々あります。その1つによく挙げられるのが新人教育。教育を任されたはいいものの、後輩が想像以上に仕事ができなくて手を焼いている……なんていう経験を一度はしたことがあるのでは?

また、最近では少し注意しただけでも過剰に傷ついてしまう新人さんも多いですよね。そんな後輩を目の当たりにするとつい「打たれ弱い!」と喝を入れたくもなりますが、実はそれにはあまり意味がないのです。そこで今回は、言うことをなかなか聞いてくれない新人・後輩を上手に動かすポイントをご紹介します。

「なぜ、やるのか」を明確に、指示を出す

「これ、やっといて」
「こっちの業務を優先でお願い」

業務に追われると、つい後輩への指示の出し方が端的になってしまうことはありませんか?それに対して言うことを聞いてくれるならまだ良いのですが、指示を出しても思うように動いてくれない場合もあります。中には「え?今やらなくちゃいけないんですか?」「なんでですか?」と自分が任された作業に対して疑問を持つ新人・後輩ちゃんも多いです。

仕事に慣れている先輩からすれば「見てわかるでしょ?」「なんでいちいち口答えするの?」と思うかもしれませんが、どうか少し堪えて。彼らは仕事に慣れていないからこそ、業務の流れを自分なりに把握したいのです。

「今こういう状況だから、あなたにはこの作業をお願いしたい。この時間までにこれをしておくと全体の仕事がスムーズに進むので、○時までに終わらてくれる?」

というように、お願いする作業の意図を丁寧に伝えてみてください。初めは面倒かもしれませんが、仕事を覚えるようになると、ここまで言わずとも動いてくれるようになります。

ミスを指摘する前に「なぜ、そうしたの?」を聞く

新人は失敗をするのも仕事のうち。だとすれば、先輩はそのミスをリカバーし、正しい方向へ導いてあげるのが仕事ですよね。この時、ついやってしまいがちなのが頭ごなしにミスを注意することです。できれば、いきなりやってしまったミスに対して叱責しないように気をつけましょう。

もちろん失敗したことに対して、正解を与えることは大切です。しかし、彼ら新人・後輩もミスをしたくてしているわけではなく、本人にとって良いと思った行動をした上でのミスだったはず。なので、まずは彼らが、どういう理由で行動したのかを聞きましょう。

そうすると、どこでつまづいたのかが分かるので教え方や対処の仕方も明確になり、一石二鳥です。余裕があるときは、ミスをした行動の中に褒められる点があれば褒めてあげてください。「結果としては間違ってはいても、この点は素晴らしいと思う」というフォローアップができれば、相手も叱られる恐怖心が薄れ、意見を聞き入れやすくなります。

信じてあげることが大切

そして、何よりも大切なことは相手を信じる気持ちです。新人や後輩を抱えるとどうしても「この仕事はまだ難しいかな?」「こういう失敗をしないかな?」など、監視の目が厳しくなってしまいがち。

その疑心暗鬼の目は新人や後輩にも伝わってしまうのです。人は心配されたり、監視されると自分が至らない人間に思えてやる気をなくします。その反対に「あなたは出来る!」と信頼し、仕事を任せてくれる相手にはその信頼を裏切らないように努力をします。

なので「大丈夫?出来る?」と声をかけるのではなく「あなたならやれるはずだよ」と信じてあげましょう。そんな風に自信を持って応援できるように、新人・後輩が確実に出来る範囲の仕事を渡して、徐々にスキルアップさせていくのも1つの策です。

変わる時代の価値観に合わせて教育法を変えていく

30代前後の世代が経験する、たたき上げ精神の教育法はすでにもう古いものとなってしまいました。今は、もう少し合理的にかつ相手を認める教育法が求められているのかも。

しかし、それは決しておんぶに抱っこで優しくすべきということではありません。ミスを指摘するのにもあくまで分かりやすさと対等な目線で接することが大切なのではないでしょうか。なかなか難しいことではありますが、変わりゆく時代に応じて、その時代の価値観にあった教え方をしていきたいものですね。