今の「家計」がどうなっているか、理解できていますか?
働いてもらえる給与額は把握できていたとしても、毎月の支出額を細かくチェックできている人は少ないのではないでしょうか? 将来必要になる支出額(結婚、出産、子育てなど)を見積もるのはとても難しい作業。
「とにかくお金は貯めておいた方がいい」とは思っていても、実際に目標額や、内訳がわかっていないとなかなかシビアに捉えることができませんよね。
今回は、「現状の支出」を明確にすることである程度見える化ができるようなライフプランの作り方に紹介します。
①現状の家計を見える化
今の働き方と年収をチェックする
まずは自分が勤めている会社や仕事での年収をチェックしましょう。給与明細や源泉徴収票があると把握しやすくなります。毎月いくらの収入が入ってきて、年間どれくらいになるのか。自分の収入を把握しておくことです。
固定費を洗い出す
次は、家賃や住宅ローンの引き落とし額、納税通知書、保険などの固定費も洗い出しましょう。毎月必ずかかる出費として、どれくらいが必要なのか? がわかっていると、ある程度自分が使っても良い金額が把握できるようになります。
生活費を洗い出す
それができたら、いつもの自分はどれだけのお金を生活費に当てているのか? もチェックしていきます。預金通帳のチェック、カード明細の確認、レシートを家計簿につけるなど、1ヵ月分だけで良いので、自分の生活費にくらいかかっているのかを知っておくことです。
カードは翌月以降の引き落としだからといって無視するのではなく、必ず使った月(当月)で数えてみてください。これまで家計をしっかりと把握できていなかった方はマイナスになっていることに気づくかもしれません。その気付きこそが大事なのです。自分の収入以上の生活が当たり前になっていないか? を気づくきっかけになります。
臨時支出を想定しておく
次はイベントなどに使う臨時出費を明確にしていきます。
例えば、1月は冬のセール、3月は年度末で交際費が増える、4月は新生活の準備、5月は長期休暇で旅行、6月は結婚式など……と何かと季節のイベントに合わせて支出額が変わるはずです。事前に組めそうな予定や大まかな臨時支出額を想定しておきましょう。
②使いたいお金と時期を見積もっていく
趣味や娯楽など、自分の人生でやりたいことをリスト化していきます。
【例】
◯◯に旅行に行きたい
◯◯歳までに結婚する
子どもを持つ など
リスト化ができたら、優先順位をつけていきます。
優先順位の高いものから順に必要な費用や、時期、手段を調べます。
(例えば、出産がしたい場合。「時期は?」「出産にはいくらかかるのか?」を調べて必要な金額を把握しておく。旅行の場合、交通費や宿泊費などをざっくりと分けて全体の予算を把握しておき、いつ行くか? を考える、など)
ライフプランに沿って資金繰りを考える
最初に行った①家計の見える化で、ある程度長期的な予算が見えやすくなります。
固定費・生活費、そして臨時支出で必要な年間予算を把握と収入を照らし合わせて、過不足金額を明確にしましょう。
それに②のライフプランを組み込んでいきます。
必要な予算と目標時期を割って、月々いくらあれば目標が達成できるのか逆算しておきましょう。
これをすると、以外と必要なお金が多いことに気づくはずです。
足りない場合は、「月にいくら節約する必要があるのか?」をはっきりとさせ、余裕がある人は「月にいくら預貯金に回せるのか」を認識しておくことです。どこを見直せば全てのプランが実現できるのか? こまめな調整は必要になりますが、ある程度のライフプランが見えるようになります。
理想を叶えるための手段は、
・収入を増やす
・生活や固定費を見直す
・変動費を減らす のみです。臨時支出に関しては「減らす」が難しいのでのぞいておきましょう。