ドリンクで薬膳ができる!?
毎日仕事が忙しくて料理までなかなか手が回らない…という方も多いかもしれません。そんな時こそ飲み物で薬膳を摂り入れることをおすすめします。
薬膳ってお料理が上手じゃないと無理なんじゃない?と思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
薬膳は、疲れたからこの食材を食べよう、イライラしたからこのお茶を飲もうというように今の自分の身体の状態と食材とのマッチングを重視します。ですから作ることができなくても、その時の体調にあわせて飲み物を変えれば、飲み物で薬膳を摂り入れることができるんです。
今回はイライラ、落ち込み、疲れを感じた時におすすめなドリンクをご紹介しますね。
イライラするときは…ジャスミン茶
「あぁ~もうイライラする!」ストレスが溜まってしまう時ってきっと誰しもありますよね。そんなイライラした時は、まずはジャスミン茶を飲んでホッと一息つきましょう。
イライラしている時は体の中の生命エネルギーである気(き)の巡りが悪くなっている状態です。気持ちが穏やかな時はこの気の流れがスムーズなので心身ともにおだやかなのですが、ストレスや過度なプレッシャーによって気の巡りが悪くなってしまいます。
気の巡りを良くするためには“香りの良い食材”を味方につけるがキーワード。ジャスミン茶のあの華やかな香りはイライラした気持ちを落ち着けてくれます。
ジャスミン茶を飲みながら深く深呼吸をして、体を伸ばすとより気の巡りが良くなりますので、ぜひお試しください。
気持ちが落ち込む時は…黒豆茶
特に理由はないけれど気持ちが落ち込むことってありませんか?女性なら特に生理前にそう感じることが多いかもしれません。
薬膳的には、落ち込んでいるときは心に栄養を与える血(けつ)が不足していると考えます。特に生理前は血が少なくなるので生理前に気持ちが不安定になるのは自然のメカニズム。
その他にもパソコンやスマートフォンの使い過ぎで目を使いすぎたり、寝不足でも血は減ります。ですから現代は血が少なくなる要因が沢山あるので、補って血を増やしてあげることが必要です。
血を補う食材は色々ありますが、黒い食材が血を補う作用が高いといわれています。お茶ですと黒豆茶がオススメ。温めも冷やしもしないマイルドな性質ですのでどんな体質にも合います。香ばしくてほんのり甘い味わいで食事にもリラックスタイムにもぴったり!
気持ちが落ち込んだ時、生理前には普段飲んでいるお茶を黒豆茶に変えて、ゆっくり眠る時間をとって血をチャージしてあげてくださいね。
疲れがとれない時は…甘酒
疲れている時は気が少なくなっているサインです。働きすぎ、睡眠不足、栄養が足りないなど気が少なくなる原因は様々ありますが、疲れを感じる時は気を補うことが必要です。食材ですとお米、イモ類、豆類がおすすめですが、飲み物ですと甘酒が気を補う働きに優れています。
ですから、疲れた時はぜひ、米麹からつくられた甘酒を飲んでみてください。そのほかにも体を温める働きも期待できますから寒くなってくるこれからの季節にもぴったり。豆乳と割って飲むと飲みやすくなるのでおすすめです。
疲れた日は、あったかい甘酒を飲んで早く寝て疲れた体を労わってくださいね。
まずは飲みものを今の自分に合うものに変えてみよう
体にいいことを始めたい!と意気込むことはいいことですが、最初から意気込んで背伸びをしすぎた方法を摂り入れると息切れしてしまって長く続かないこともあります。
でも、普段飲んでいるお茶を変えるだけならばそんなに難しいことではないですよね。その時の自分にあった飲み物を選び、今より少しだけ心と体を労わってあげようと意識してみてくださいね。