500円の有料化に戸惑うユーザーたち
パソコンなどの機器を、スマートフォン経由でインターネット接続する「テザリング」は、複数の電信機器を持ち歩く人にとっては、非常に便利な機能です。外出中、ちょっとした空き時間ができたときに、Wi-Fi環境がない場所でも別の末端を使っての作業ができるようになるので、利用しているという方も多いのではないでしょうか?
今までは無料で使えたので、当然のように「そもそもスマートフォンに備わっている機能」だと思っている人もいますが、実はあくまで無料期間中という名称で使用できていたのです。
そのためauでは4月から「スーパーデジラ(データ定額20・30)」・「auピタットプラン」・「auフラットプラン20・30」といった主力のプランを、ソフトバンクでは6月から、「データ定額 20GB/30GB」・「家族データシェア 50GB/100GB」・「法人データシェアギガパック」のいずれかに契約しており、かつ「テザリングオプション」に加入しているユーザーは、月額500円で有料化にシフトすると発表しています。
これに対して対象の利用者からは不満の声があがっていますが、残念ながら変更する予定はないとのこと。
今回は、テザリングを「使用するもの」として、素直に500円のオプションを利用するべきか、別の方法でテザリングをするべきかの見極めポイントをお教えいたします。
オプションを利用するなら、使う頻度・時間で判断しよう!
オプションは月額制になっています。つまり、1ヶ月に1度もテザリングを使わなかったとしても、料金が発生するのです。一方で、格安SIMではau、ソフトバンクの回線を使っている所も無料のままというのは知っているでしょうか。使う頻度によっては損をすることがあります。
500円の有料オプションをつけるべき人
では、まずそのままオプションに加入すべき人の特徴についてです。今使っているau・ソフトバンクのスマホを解約することなく、500円という金額を払えばこれまでと何も変わらず、テザリング機能が利用できるようになります。そのため、
✔回線は早い方が良い人
✔テザリングを夜に使うことが多い人
✔乗り換えが面倒な人
がこれに該当するでしょう。
「回線は早い方が良い人」、「テザリングを夜に使うことが多い人」に関してはキャリアの回線の方が早くて安定しています。格安SIMは夜になると通信速度が遅くなる傾向があるからです。また、乗り換えよりもオプションを追加の方が手順は楽です。毎月、ちょこちょこテザリングを使う人はこちらの方が良いでしょう。
いっそ乗り換え? 別の方法でテザリングを使用する人
いっそ格安SIMに変更?
✔テザリングを利用する頻度が低い人
✔テザリングを利用する頻度がかなり高い人
✔500円上乗せすると月々の料金が高くなり困る、といった人
繰り返しになりますが、利用頻度が低く一度も使わない月があっても料金が発生するため、テザリングを利用する頻度が低い人はこのオプションに加入するのはオススメしません。
けれど、実はよくテザリングするという人も格安SIMをおすすめする理由があります。パソコンはスマホよりもデータ通信量の消費率が高いので、うっかり上限になってしまいます。なので大容量のプランがいいわけですが、キャリアのプランだとかなり高額なお値段になってしまいます。だからこそ、格安SIMなら安く使えるのが嬉しいポイントです。
docomo(ドコモ)は今後も無料で使える!
✔回線の速さにこだわる人
✔格安SIMを使うことに抵抗がある人
今回auとソフトバンクの話をずっとしていましたが、ドコモに関しては、今のところ有料化する予定はないそう。現時点ではネットワークの設備に負担はかかっていないようです。なので、ドコモに乗り換える方法も1つの手段だと言えるでしょう。
まとめ
無料で利用できた期間が長かったため、「今更になって有料化するなんて」「ただでさえ高い料金を払っているのに、さらに高くなる」といった批判はたくさんあります。
そもそもテザリングのオプションは、3G回線時代に作られたもの。今は4G(LTE)、さらには5Gもアメリカでは2018年後半の実現へ向け調整中。昔よりも扱える通信量は増えたため、負担はかかっておらず、批判が生まれるのも仕方ないことのように思えます。
しかし、今後も変更する予定がないということから、今回対象の人はこのまま今のキャリアを使うべきか、乗り換えをするべきか、これを機に考えてみるべきではないでしょうか。テザリングを使わずWI-FIスポットを探すのも、なかなか大変なことではあります。
テザリングの使い方を振り返り、今後どうするか考えていきましょう。