【連載】ココシャネルに学ぶ「時代をつくる女の生き方」♯4

【連載】ココシャネルに学ぶ「時代をつくる女の生き方」♯4

シャネルの生き様を通して、これからの時代を生きる女性を応援するための連載コラム。第4回目は、「愛される自信が行動する力を生むこと」について。


シャネル、初めて人と愛を分かち合う

母の死後、父親に有無を言わさず修道院に預けられ、18歳になる頃までオーバジーヌ修道院で暮らすことになったシャネルと姉妹たち。両親から満足な愛情も与えられないまま、卑しい身分として屈辱的な修道院内での差別や侮蔑的な視線に耐え抜いてきたシャネルはようやく、心を開ける友人、アドリアンヌに出会うことで以前より充実した生活を過ごすことができます。

実はこのアドリアンヌはシャネルの叔母にあたる存在。ですが、たった2歳しか違わないので、親族というよりは親友という間柄でした。人に虐げられ続け、満足な愛情も与えられなかったシャネルは、同じ貧しい境遇にいながらも両親にたっぷり愛されて育ったアドリアンヌの天真爛漫さに惹かれ、彼女にだけは心を開くようになったのだとか。シャネルの孤独な人生の中で初めて、愛を分かち合えたのが他でもないアドリアンヌでした。彼女と寝食をともにすることで、シャネルは“自由への切符”を手にすることになります。

軍人さんとの出会いは新しい世界の幕開け

シャネルは修道院を出たあとは、アドリアンヌの働く先と同じお針子の仕事をすることになります。相変わらず厳しい労働環境ではありましたが、修道院の頃よりも、わずかな自由を手に入れることができてシャネルにとっては幸せな日常でした。

そんなシャネルにある日、運命の出会いが訪れます。お針子の仕事場に軍服のお直しにやってきた若い軍人さんがシャネルとアドリアンヌに見惚れて、彼女たちの仕事終わりを見計らってディナーやパーティに招待したのです。

男性と触れ合う機会がなかったシャネルにとっては、文字どおり、新しい世界の幕開け。エリート階級の男性に言い寄られることで、貧困生活からの脱却のチャンスを掴みにいきます。とはいえ、このとき、アドリアンヌが一緒にいなかったら、さすがのシャネルも一人でパーティに出向く事はなかったのではないでしょうか。未知なる世界もアドリアンヌが一緒だったから、シャネルは押し寄せる不安など微塵も感じずに、期待だけを胸を膨らませて飛び込むことができたのです。

カフェ・コンセールで歌手を夢見るシャネル


軍人さんが連れてってくれたカフェ・コンセールという社交場はとくにシャネルのお気に入りだった。カフェ・コンセールは俗にいう昔のキャバレーのようなもので、大衆音楽喫茶と呼ばれていました。格式高いオペラとは違って、風刺的なコメディや、ちょっと色っぽいダンスを繰り広げる“なんでもあり”な社交場でシャネルはいつしか、自分もこの社交場から人気者になって成り上がろうと決意するようになります。思い立ったが吉日とばかりに、アドリアンヌとともにムーランに自分を歌手として使って欲しいと売り込み、瞬く間に“ココ”という相性で人気者になっていきます。

シャネルにとってこの時点では、まだ服飾はご飯を食べていくだけの技術、ライスワークにしか過ぎなかったのです。お針子としての高い技術を持っていたものの、それは強制されてやらされたことであって、心から好きだと言えるものではなかった。だからこそ、全く別の新しい世界、しかも魅惑的な社交場で芸事として名をあげたり、地位と権力のある男性に見初められることが彼女にとっての自由を掴むたった一つの希望だったのでしょう。

愛されることへの自信が、行動力につながる

シャネルはこのとき、2つの愛情を受け取ることになります。一つはアドリアンヌによる信頼と穏やかな愛情。シャネルはもともと自立心が強く幼少期から孤高の存在でしたが、そうであることに慣れていたわけではありません。人は愛されることを実感して本当の意味で自分に自信がつくようになります。シャネルの数々の勇気ある行動力もまた、そばでアドリアンヌが認めていてくれたからではないでしょうか。

そしてもう一つは、男性からの愛。自分と同世代か少し上の若い異性から、「魅力的だね」「可愛いね」と言われることでシャネルは自分の“女性としての自信”を身につけていったのかもしれません。男性から求められることが出世につながる時代、愛されること、可愛がられることは何なのかをこの時代でシャネルは学んだのでしょうか。人としての愛、女としての愛を与えられ、シャネルは今の現状を今こそ打破し、自分の力で未来をより良いものしようと行動していくようになります。

あなただけのかけがえのない、応援者を見つけて

例えば、一念発起して何かを成し遂げたい!という夢があったとしても。
それを叶えるための行動力を持つ人がどれだけいるでしょうか。

もし、否定されたら?
もし、失敗したら?
もし、受け入れてもらえなかったら?
そんな、ネガティブな感情を前にすると、途端に自信をなくして何も行動できなくなってしまいます。そういう気持ちになったとき、あなたに必要なのはあなたを応援してくれるパートナーです。

異性でも、同性でも良いのです。
この人なら私を裏切らない。そう思えるかけがえのない友人、恋人がいることであなたは、自分に自信を持って、勇気ある行動を起こすことができるのかもしれません。ぜひ、ご自身に行動力が伴っていないな…と感じることがあれば、ぜひその悩みを信頼できるパートナーに相談してみて。きっと良い方向へ導いてくれるかもしれません。






この記事のライター

Stylist&Writer/Illustrator/anan 総研メンバー
時短でオシャレを楽しめる技をご紹介します!

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