「道なき場所を進み道を残すのだ」 ウーマンダイアローグ#2

「道なき場所を進み道を残すのだ」 ウーマンダイアローグ#2

こんにちは!ライターの渡辺彩季です。 この連載では、「多様な女性の働き方」をテーマに私とゲストで対談をさせていただきます。 今回のゲストはP&Gに勤めている平岡磨依(ひらおかまい)さん! 現在メキシコで働いている彼女に仕事や生活について教えていただきました♡


今回のゲスト♡ 平岡磨依さん

京都府出身。
立命館大学卒業。
2012年、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンの営業統括部門に入社。
2016年、結婚を機に夫が働くプロクター・アンド・ギャンブル・メキシコに異動。
メキシコ市場のデジタルマーケティングとeコマース営業戦略を担当。

インタビューする人♡ 渡辺彩季

京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級などの資格を取得。

ウーマンダイアローグ#2 【プロクター・アンド・ギャンブル/平岡磨依さん】

渡辺:第二回目のゲストは、平岡磨依さんです! …実は私たち、幼稚園からの幼馴染なんです(笑)。 かしこまって話すのはちょっぴり照れ臭いですが…よろしくお願いします!

平岡:よろしくお願いします! たしかに長い付き合いだけど、対談とかは初めて(笑)。今日は、私の仕事やメキシコでの生活について真面目に話します。

渡辺:それでは早速ですが、現在の仕事について教えてください。

平岡:P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)に務めています。アメリカに本社をおく消費財メーカーの会社です。どの家庭にも1つはあるのではと思うのですが、洗剤系だとアリエール、ボールド、レノア、ジョイ。ヘアケアだとパンテーン、H&S、ヘアレシピなど生活に密着したブランドを多く扱っています。プレミアムなブランドだとSKIIなどを扱っています。

渡辺:P&Gと言えば、SKIIのイメージが強いです! 大人気ですよね!

一大決心! 結婚を機にメキシコに移住しました!

平岡:私は2012年に営業として入社をして、いろいろあり…今はメキシコに移住しました。

渡辺:そのいろいろってなんですかぁ?♡(ニコニコ)

平岡:P&Gメキシコに勤めている男性と結婚しました(照)。 結婚を機に私が彼の元へ引越すと決めたことを会社に伝えると、すぐに人事部がメキシコオフィスに連絡をとり、現地でも働けるよう手配してくれました。P&Gでは配偶者の転勤先でも働けるよう、できる限りサポートをするというポリシーがあります。

渡辺:すごい! 会社がその2人を必要としていたからこそ、OKが出たという感じですよね!

平岡:そういわれるとちょっと照れ臭いのですが(笑)。 結婚して引越しても、同じ企業で働けることはありがたかったですね。

メキシコで仕事をすることに…まずは、スペイン語の勉強から!

渡辺:メキシコで仕事をするにあたって、学んだことはありますか?

平岡:まず、公用語のスペイン語を話せるようにならないといけませんでした。なので、最初の3ヶ月は仕事をしつつも毎日勉強しました。アメリカの会社なので社内は英語が通じますが、社外とのやり取りなどスペイン語しか通じないシーンもたくさんあるので。

渡辺:バイリンガルでもすごいのに…トライリンガルがマスト!? しかも短期間で習得しないといけないなんて…。

平岡:あとは、文化など何に価値を置いているのかを早めに理解をするようにしました。日本にいる頃から、事前にネットや本でリサーチしていましたよ。全く新しい環境に飛び込むわけですから、誤って真っ向から対立するようなことをしてしまっては危険じゃないですか? 最初に失礼なことをしてしまって、心のシャッターを閉められたら残念なので…そういったトラブルを避けるためにも予習をしておきました。

渡辺:…たしかに。事前の下調べは大切ですね!

平岡:これは私の感覚ですが…日本人は「本音と建前」がある割に、仕事上のフィードバックは結構ストレートだと思うんですよ。ネガティブな内容も案外ハッキリ伝えるイメージがあります。

一方、最初はメキシコのようなラテンの国では結構ストレートに思ったことを伝えるのかなって思ってたんですよ。そしたら、意外と繊細で(笑)。

渡辺:そうなんですか!?それはすごく意外ですね!

平岡:ポジティブなことに関してはまっすぐに言いますが、ネガティブなことに関しては本当に言葉を慎重に選んで遠まわしに伝えるようにします。そうじゃないと傷つけてしまうので。

自分にあったワークライフバランス

渡辺:今はどういったお仕事をされていますか?

平岡:新卒からしていた営業の仕事は、高いスペイン語能力が必要になるのでメキシコではよりインターナルな仕事を見つけてもらいました。現在はSNSなどを使ったデジタルマーケティングとEコマースの営業戦略立案という2つの仕事をしています。

渡辺:1日の仕事の流れはどんなかんじですか?

平岡:平均して9~18時頃までオフィスにいます。P&Gではフレックス制度が導入されているので、7~15時半まで働く日もあれば、在宅勤務をする日もあります。

渡辺:私はフリーランスですが、結果さえ出していればスケジュールは自由に組めるという部分は割と近いかもしれませんね!

平岡:まさにそうですね。会議が多い部署なので、なんだかんだ残業も多いです。でも出来る限り18時過ぎには一旦帰宅して、趣味のピアノレッスンを受けたり夕食を楽しんだりしてから仕事の続きに取り掛かります。ずっとオフィスで缶詰になるよりは、間に自分の好きなことをやっているからバランスが取れているのかな?毎日楽しんでいるので、夜に仕事を再開しても全然苦にはならないですね。

渡辺:仕事と趣味を両立できるって理想的ですよね。普段全然オフィスに来ないという人もいますか?

平岡:さすがに全然来ないという人はあまりいませんが 、フレックス制度や時短制度を活用している社員は多くいます。

渡辺:結婚や出産を考えている女性には、とてもありがたいですね!

メキシコで働く女性のファッションや美容は?

平岡:日本ほど服装やメイクにマナーがなく、比較的自由ですね。おもしろいと思ったのは、日本だと結婚指輪はつけていても婚約指輪をオフィスに着けていくという習慣がないじゃないですか? メキシコの人は毎日結婚指輪と婚約指輪を着けている人が多いです!

渡辺:ほんと!? あ! 今日も付けてる!

平岡:はい。今日の対談もメキシコスタイルで来てみました。

渡辺:でも失くしたら…婚約指輪って高いじゃないですか?

平岡:「好きな人からもらった、すごく大事なものだからこそたくさん使うべきだ」って考えなんですよね。たまにしか着けないなんてもったいないって。だから、オフィスでもどこでも着けていきます。

渡辺:その考え、素敵ですね!

平岡:メキシコでは、シンプルなネイルアートが主流です。ワンカラーかフレンチか…小さいストーンを付けることすらないですね。その代わり安いです。今私がしているフレンチネイルで1,500円くらい。

渡辺:安い! 私の今のネイルはちょっと凝っているので1万5,000円くらいしたんですけど……約10か月分じゃないですか?

平岡:技術が全然違うので、日本のようなクオリティーの高いネイルデザインはなかなかできません。しかし、手元のおしゃれをしようという意識は日本もメキシコも同じですね。

メキシコで仕事をしていて、印象深かった思い出は?

平岡:ワールドカップですね。メキシコ人は本当にサッカーが好きだから!

渡辺:強いですもんね。今回のワールドカップでも勝ち残っていましたよね!

平岡:試合のある日は、みんなサッカー選手のユニフォームを着て会社に出勤して(笑)。その服装のまま仕事をしています。午前中に試合があった日は家族や友達とサッカーの応援をしてから、昼過ぎに会社に行きます!

渡辺:会社に内緒でこっそり応援とかではなく、堂々と…ですか?

平岡:はい! 国全体がワールドカップ一色に染まるので、みんな映画館を貸し切って仲間と応援したり…好き放題ですよ。勝ったら、もうみんな盛り上がっちゃって大変!

渡辺:…仕事は?

平岡:家でやるか…次の日がんばるか。メキシコが勝っても仕事量は減らないので、どこかで調整するハメにはなります(笑) 。

渡辺:イベントを大切にされているのですね。そういえば、今年日本で公開されたディズニーの「リメンバー・ミー」という映画はメキシコが舞台でしたね。「死者の日」という大きなイベントを取り上げたストーリーが、印象的でした。重々しい雰囲気というよりは、明るいお祭りですよね!

平岡:メキシコでは「死」の概念が悲しいものではありません。故人が好きだった食物や飲み物をお墓に持って行きます。そして、シートを敷いて 食べたり飲んだり…家族や友達同士で一緒に過ごします。

渡辺:それ…もうお花見じゃないですか?

平岡:そう、お花見! マリーゴールドの花を敷き詰めるので、まさにそんな感じです。お花畑みたいに、その人との楽しかった時間を再現するんです。

渡辺:日本のお墓参りとは、また全然雰囲気が違いますね!

平岡:そうですね。おもいっきり楽しみます!

渡辺:いいですね。自分が死んでしまったあとに、家族や友達がそうやって会いに来てくれたらすごく嬉しい! 思い出してくれて、しかも楽しんでくれているなら最高じゃないですか。泣いているよりも笑っていてほしいですもん♡

平岡:「死者の日」のイベントはメキシコでは大きなイベントなので、日本の方にもぜひ来てほしいです!

グローバル企業で働いていて、よかったことは?

平岡:今、私がメキシコで働けているのもP&Gがグローバル企業だったから。たとえ実績があっても、海外で1から職を探すとなるといろいろ大変じゃないですか。その点P&Gは世界中に支店があり、キャリアと私生活の両立をサポートしてくれるので本当にありがたかったです。 私のほかにも海外で働くパートナーに合わせて、転勤した人はたくさんいます。

渡辺:そういうのは、グローバル企業ならではですね。新しい場所で学べるのもおもしろそう!

平岡:そうですね。でも日本とメキシコって地球の反対側くらい離れているじゃないですか? それなのに同じカルチャーを共有しているなと感じます。同じ会社なので、働く国は違っても方向性や価値観は似ているんです。

渡辺:やっぱりその会社で働きたいという志は一緒だから、考え方や基本的な方針は同じなんですね!

平岡:だから、戸惑うということはなかったですね。すんなりと溶け込むことができました。

渡辺:これまでに住んだこともない土地で不安だからこそ、空気感が一緒だと安心できますね。ほかの企業に転職していたら、それこそ1からのスタートですし…ルールなども新しく覚えないといけないですもんね。

平岡:そうですね。ほかの企業にいったら、取り扱い商品も全部覚えなきゃいけないし… それこそP&Gはグローバルで展開しているブランドも多いので 、救われました!

渡辺:もし彼が今後また海外に行くことになったら、ついていってその土地の言語や文化を学ぶんですか?

平岡:また夫が海外に転勤することになればついていきますね。彼の方が9歳年上で役職も上なので、主軸はそちらにしています。そのなかで自分のキャリアを伸ばしていきたいです。

渡辺:彼と一緒に生活するために…また1から言語や文化を学ぶのですね。
  
平岡:受け入れる姿勢はできています。私自身が海外のあちこちに行くのが好きですし、刺激や変化を楽しむタイプなので、それはそれでいいかなと思っています。

魅力あふれるメキシコ…ぜひ、みなさんにも体感していただきたい!

渡辺:多くの日本人にとってメキシコはまだ遠い未知の国だと思います。最後にメキシコの魅力を教えて下さい。

平岡:日本の5倍以上の国土面積を持つメキシコは、カンクンのような美しいリゾート地から、大都会のメキシコシティ、古代遺跡、砂漠地帯と沢山の観光地があります。メキシコ料理も美味しいし、カラフルで可愛い雑貨もたくさん売っているので、ぜひ一度遊びにきて、その魅力を感じてください!

ちなみに「キャプテン翼」や「ドラゴンボール」などの日本のアニメは、メキシコでも大人気ですよ♡

渡辺:実は私、手塚治虫さんの「三つ目がとおる」という漫画を小学生の頃に読んで…!最終回の舞台がメキシコの古代遺跡だったので、ずっと訪れたいと憧れています♡ 今日聞いたお話もすごく興味深いものばかりだったので、ちょっと遠いけど…行ってみたいです!

インタビューを終えて…

平岡磨依さんと対談させていただきました。

結婚には、大きな覚悟が必要になりますが、日本とメキシコというほとんど世界の裏側である距離を乗り越えて…彼を追いかけて行った磨依さん。とても勇気のある決断だったと思います。けれど、会社が、磨依さんの新しい場所を、そして変わらないキャリアを築くための環境を準備をしてくれたということが何よりも素敵ですよね。

「道がある処を進むより 、道無き場所を進み道を残すのだ」
まだ未上陸の地に足を運ぶのは、緊張することも多い。でも、そのワクワクを心地よく思えるなら、きっとこれからどこに行っても大丈夫。
たとえ1からのスタートだとしても…適応力さえあれば、アドベンチャー感覚で毎日を楽しむことができそうです。結婚やパートナーに合わせることが、キャリアの終わりではないという心強さを知りました。

この記事のライター

京都出身、東京在住。
ファッションや美容が大好きなおしゃれミーハーです♡

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