人に好かれる能力「ライカビリティ」を身に着ける #話題書籍に学ぶ



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ライカビリティとは?

ライカビリティは「人に好きになられる能力」や「人の気持ちを前向きにする能力」のことを言います。簡単にいうと、好感度のことです。
どんなに仕事上のスキルが優秀であっても、ライカビリティが低いと、優秀さは認められにくくなってしまいます。周囲の人や、出会う人に好かれることで、自分の才能を改めて評価してもらえるのです。

そのためには、普段からの振る舞いや言動などが大切になります。人に好かれるための方法を知っておくと、満足度が高い人生が送れるのです。では、ライカビリティを高めるためにはどうすれば良いのでしょうか?

松崎久純氏の『好きになられる能力: ライカビリティ成功するための真の要因』から学んでみましょう。

相手は何を好ましいと思うか考える

「認めてもらいたい」、「大事にされたい」、「気にかけてもらいたい」という感情は、誰もが思っているものです。これらを相手に感じ取ってもらうことができれば、好感を持ち始めます。言い方を変えると、認めず、大事にもせず、そもそも興味がないと感じられてしまうと、好感を与えることはできません。

皆さんはどんな人と一緒に働きたいと思いますか?
特別に才能がなければ、高い業績を上げているわけでもない、社会的地位の高い人でもありません。「認めてもらいたい」、「大事にされたい」、「気にかけてもらいたい」というヒトの心理を理解して、一緒に働く人に対してどういった対応をするのが好ましいのか知っておきましょう。

あなたならどう返す? つい口にしてしまう6つの返答パターン

日常でおこりうる問題が発生したとき、皆さんはどう返答をしていますか?
問題に答えてみましょう。

相手の話に対しての返答がそれぞれ、「解決案」「無関心」「私の話」「反論」「解説」「感情」の6つのパターンに分かれているのがわかるでしょうか。

①「電話してみたら?」(解決案)
述べたことに対して、解決案を出すパターン。解決案を求めているかどうかにかかわらず、「こうしたらいいではないか」と話をする人

②「そのうち来ますよ」(無関心)
相手が行ったことに対して、無関心な人。

③「私なんか、この間何時間待たされたわよ」(私の話)
話題が何であれ、自分のことを話し出す人。自分に関連したこと、または、関連しているようでしていないことについても、自分の経験や考えを話しはじめ、すぐに「私」が出てくる。

④「こんなの遅いのに入りませんよ」(反論)
何でも反対のことを言ってくる人。その人が好き嫌い関係なく、話すことすべてに対して、「それは違う」という意味のことを言ってくる。

⑤「前の仕事が長引くと遅くなるんだよね」(解説)
知っていることを次々と話しはじめる人

⑥「約束の時間に来ないと、困りますよね」(感情)
「相手の感情について話す」パターン。話している人の気持ちを一言で表してくれる人。

あなたは一体どれを選びましたか?

実は、この中で好感度が上がる返答は、①の「解決案」と⑥の「感情」のみです。相手との間柄や、状況によっては他のパターンでも受け入れられるかも知れませんが、少なくとも社内での会話では、①と⑥以外は人を良い気分にしない話し方だと相手に思われているのでご注意を。

しかし、解決案も注意が必要です。必要とされている解決策であれば伝えるべきですが、その解決方法が必要としないと状況もあります。

……これは非常に難しい所ではありますが、返答するときは「感情」×「解決」のような返答を心がければ理論的で、かつ温かみのある人物に見えるのではないでしょうか。

仕事だとしても感情を乗せて話してみよう

仕事で感情を乗せて会話をするのは、男性よりも女性の方が上手くできる傾向があります。しかし、単純に喜怒哀楽を出せば良いというわけではなく、相手のことを考えて思いやる気持ちが無いとライカビリティは高まりません。

ライカビリティが低い人も、悪意を持って発言しているのではなく、育ってきた環境や本人の思考の癖である可能性が高いです。しかしそれだと、組織で生きていくにはあまりにもデメリットが大きすぎます。まずは、メールやSNSでの返信の内容から見直して、ライカビリティが高まる会話の練習を始めてみてはいかがでしょうか。

参考文書

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『好きになられる能力~ライカビリティ 成功するための真の要因~』 (光文社新書)
松崎 久純 (著)