「食べるということはその生命をいただくこと」 ウーマンダイアローグ#10



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今回のゲスト♡ 小川詩帆さん

1991年5月5日生まれ。
横浜県出身。
2013年駒沢女子大学人間関係学科卒業。
装いや化粧、装飾や刺青を広くコミュニケーションと捉え、人間の普遍的な美意識、社会的に生じる美意識、日本人の美意識について学ぶ。

2015年4月にTrueberryに入社。
広尾店のスタッフを経て、6月に中目黒店の店長に。
2018年1月に表参道店店長、7月からはTrueberryのマネージャーを兼任している。

インタビューする人♡ 渡辺彩季

京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。

ウーマンダイアローグ#10 【Trueberryマネージャー、表参道店店長/小川詩帆さん】

渡辺:今回のゲストは、オーガニックジュースバー「Trueberry(トゥルーベリー)」の表参道店店長兼マネージャーの小川詩帆さんです! よろしくお願いします!

小川:よろしくお願いします!

渡辺:私自身、体が重いと感じたらすぐにジュースクレンズをするのですが、「Trueberry」は一店舗目の広尾店がオープンしたときから気になって買いに行っていました。店舗の数もどんどん増えていて、今はいろんな場所で購入できるからうれしいです!

小川:ありがとうございます! おかげさまで広尾、中目黒、表参道、銀座……と現在都内に4店舗できました。お店によって客層が全然違いますし、個々のカラーもありますよ。都会でバリバリ働いている人にこそ、栄養たっぷりのジュースを飲んでほしいですね!食事から自然のエネルギーを吸収してほしいなと願っています。

渡辺:今日は詩帆さんと「Trueberry」のエピソードをたくさんお伺いできればと思います♪ 早速ですが、詩帆さんの現在の仕事の内容を教えてください。

小川:私は、現在「Trueberry」ブランドマネージャーと表参道店の店長を兼任しています。店長としては、お客様に植物のパワーを最大限に感じていただけるような商品提供をすること、そしてスタッフと意見交換をしてより良いお店作りをしています。また、マネージャー業務としては、新商品の開発をしたり、季節ごとのイベント企画をしたり、ほかにも経理関連など事務的な仕事もします。

渡辺:手広く仕事をされているので大変そうですが、とてもやりがいがありそうですね!

食事を意識するようになったきっかけは、意外にも音楽ライブ!?

渡辺:学生時代から「美意識」について探求されていたとのことですが、食事メニューに興味を持つようになったきっかけなどはありますか?

小川:オーガニック、ビーガン、無添加……このような世界に意識を向けたのは、とある音楽ライブがきっかけでした。

渡辺:え!? 音楽!?すごく意外です。詳しく教えてください!

小川:実は、私は元々音楽が大好きで……音楽に導かれて人生が進んでいるという感覚があるくらいなんです。もう5年以上前の話になりますが、とある音楽ライブで現場のお手伝いをさせていただいたことがありました。その時にライブのオーガナイズクルーの方の”食に対する意識”がすごく高かったことに衝撃を受けたのです。

 アーティスト用のケータリングもビーガン、オーガニック、グルテンフリー、無添加で準備をしていました。ライブ会場はお酒を取り扱っているところも多いし、お肉を食べているイメージがあったのですが、その現場は圧倒的にバイブレーションが全然違いました。なかでもライブに招聘されていたニューヨークのブルックリンを拠点に活動しているアンチバラスというアフロビート(アフリカンダンスミュージック)のバンドの演奏は、精神性がとんでもなく高くて!衝撃が全身を駆け巡ったのを今でも鮮明に覚えています。

渡辺:内側からの美意識もとても大切ですものね。毎日の食事は、健康面はもちろん、見た目にも反映されてくるでしょうし。音楽を奏でる人は「体が資本」なので、食事メニューのチョイスは重要なのかもしれませんね!

元々は「Trueberry」の常連客でした

小川:ソーシャルメディア運営の会社に務めていた頃は、昼休みになると「Trueberry」の広尾店に向かっていました。実は最初は購入者側として「Trueberry」が大好きになったんです。既に私はビーガン生活を送っていて、オーガニックのことにも興味がありました。きっかけは常連客だったのですが、「好き」という気持ちからこの会社に入社することに決めたんです。

渡辺:元々は「Trueberry」のジュースのいちファンだったのですね! 頻繁に通っていたらお店のことも詳しくなるし、お客様目線の発言もできるから重宝されたのではないでしょうか。

小川:2015年の4月に入社して広尾店のスタッフになりました。このときはまだ1店舗しかなかったのですが、同年6月に2号店の中目黒店がオープンすることになり、新店舗で店長としての役割を任せられました。

渡辺:急展開ですね! でも1号店である広尾店から「Trueberry」をずっと見てきた詩帆さんだからこそ、適任だったと思います!

手軽に栄養をチャージできるジュースなら、忙しい人でも飲める

小川:これだけのモノが溢れているのに“食事”という分野に関して、日本は便利さと引き換えに本質的な部分が枯渇していると感じています。現代人は、食事する時間を惜しんでバリバリ仕事をしている人が多いですよね。特に東京は……。

渡辺:確かにそうかもしれませんね。私は元々小食なのですが、予定が立て込んで……つい食事をとる時間を省いてしまっていた時期があり、病院で「栄養失調」と診断されてしまったことがあります。食べるものが有り余っている今の時代で……びっくりしますよね(汗)。

 過去に営業の仕事をしていたのですが、客先を毎日10件以上回っている時期がありました。移動時間はもちろん社内での業務やミーティングの時間もあるので、定時内に10件というのはなかなかタイトなスケジュールです。もし、前のアポでの商談が長引いてしまったら、次のアポまで時間の余裕がなくなってしまう。そういった状況のなかでランチの時間をしっかり取れないことも多かったです。

 そのときに重宝したのがジュースバーでした。レストランやカフェに入って、オーダーをして料理を作ってもらうのはそれなりに時間がかかってしまいますが、ジュースならすぐに作ってもらえるし、よく噛んで食べる必要もない。しかも野菜やフルーツがたっぷり入っているので、栄養をちゃんと採ることができる! コールドプレスジュースは一見高く感じるかもしれませんが、専用のスロージューサーにこだわっていて、いろんな種類の野菜やフルーツが入っているので、むしろ自分で買って作る手間暇を考えたら安いんじゃないかなと思います。10年くらい前はジュースやスムージーの専門店が少なかったから、最近は驚くほどお店ができて嬉しいですね!

小川:そうですね! とても手軽に栄養補給ができる。特にコールドプレスジュースは細胞レベルまで届いて体が喜んでくれます。入っている野菜やフルーツの量はサラダ以上。さらにジューサーで細かく噛み砕くことで栄養素の吸収がいいんですよ。

渡辺:特に「Trueberry」はジュースの種類が豊富ですよね! 自分の体調や気分に合わせてぴったりのメニューをチョイスできるのもうれしいです。

お客様が喜ぶ「メニュー」や「ワークショップ」を考えています

渡辺:メニューが多い「Trueberry」ですが、新メニューの開発はどのようにされていますか?

小川:季節のイベントや旬を意識することはもちろん、スーパーフードの組み合わせを工夫します。試作を何度も作って、ベストな配合を見つけるようにしていて、おいしさだけではなくバランスも考慮しています。

渡辺:個人的には、期間限定メニューがそそられます。「今しか飲めない!」って言われちゃうと弱いですね。「限定」というだけで、販売促進効果がありそう(笑)。

小川:そうですね。人気です! とにかく「Trueberry」はメニューがたくさんあるので、期間限定にしないと永遠にメニューが増え続ける一方なんですよね(笑)。仕入れも季節によって状況が変わってきますし、常に限定メニューも販売しています。

 新商品に関する定期的な会議はありませんが、毎月新作メニューは出しています。スタッフのアイデアが採用されるケースも多いです。もちろん私が提案したメニューが新商品になることもありますが、スタッフみんなで試作を飲んでから決定するということは共通して同じです。

渡辺:まずは社内での評判を確認してから、お客様に提供するんですね! 自分の考えたメニューが商品になってお客様の手に届くと考えたら、やりがいが感じられそうです。やりがいと言えば……お店でワークショップなどのイベントも開催されていますが、特に印象深かったものはありますか?

小川:お店に集まってくださったお客様と一緒に濃度の濃いカカオを飲んで、音楽を流して誘導瞑想をする、というイベントです。カカオはハートを開く力があるので、その力を借りて自分と向き合う時間を作ることができました。会場の中心に祭壇を作り、参加者の方と囲んで、とても濃い時間を過ごすことができました。

渡辺:自分のための時間を作ることって大切ですよね。マインドコントロールが上手な人は、自分と向き合う時間を意識的に作っているように感じます。食を通して、マインドの部分にも触れる、素敵なプログラムですね。

小川:心と体が強く繋がっていることを感じますよね。ジュースクレンズのセミナーも、とても人気があります。SNSでワークショップのお知らせをアップしているので、気になったらぜひ来てください♪

「保存料添加物不使用」「動物性食品、乳製品、白砂糖、不使用」「オーガニック」……こだわりに隠された願い

渡辺:「Trueberry」が「保存料添加物不使用」「動物性食品、乳製品、白砂糖、不使用」「オーガニック」にこだわる理由を聞かせてください。

小川:創業者の西村直子さんがお子さんを出産されてからの想いがコンセプトに影響しています。食事は子どもにとても影響力のある、大切なものですよね。今の日本のスーパーでは添加物が入っていないものを探すのが難しい……そのような環境のなかで、オールナチュラルのメニューを楽しむことができる「Trueberry」をオープンさせました。

 無農薬の野菜を使うことで、日本のオーガニック業界も潤います。そういったところも「Trueberry」の役割だと思います。昔は無農薬の野菜しかなかったはずなのに、近代化の流れとともに、今では農薬を使って育てられた野菜やフルーツがスーパーにたくさん並んでいます。命を養う栄養、力を与えてくれる野菜、植物はより自然な状態がパワフルです。どこまでも自然と心身に向き合う、今後もっと無農薬野菜を普通に買えるようになればいいなと。

 「Trueberry」はコールドプレスジュースにとてもこだわりを持っていて、全国の農家さんと直接やり取りをさせていただいています。日頃から電話をしたり、これまで北海道、茨城、長崎の農家さんを実際に訪ねさせて頂きました。今後も農家さんを訪ねて無農薬野菜を育てている人たちとたくさんコミュニケーションを取りたいです。

 人の手をかけて雑草を摘み取ったり、自然の生態系生かしたり。時間と労力を人生を捧げて愛情をこめて作物を育てられている素敵な農家さん。このエネルギーを、都会のなかで忙しく過ごしているお客様にも感じてもらいたい!

渡辺:好循環ですね。このジュースの魅力が広まれば、それに比例して必要な野菜やフルーツの生産も増える。オーガニック関連の業界が潤うことによって、今は農薬をたくさん使っている農家もオーガニックのものを作るようになるかもしれない。最終的には社会が変わって、健康的な現代人が増える。素晴らしいサイクルが出来上がりますね♪

自然に興味を持ってもらうきっかけ作りをしていきたい!

渡辺:詩帆さんの今後の目標を教えてください。

小川:お店としての目標は、「Trueberry」のジュースをよりたくさんの人に飲んでいただきたいです。植物の世界というのは本当に素晴らしくとてつもなく深いです。海外のジュースバーは使っている食材や組み合わせなど、とにかく健康への意識が進んでいるので、そういった情報や良いものをどんどん取り入れていきたい! そこに日本の土地のならではのことも併せて、最先端のものを提供したいです。これまでオーガニック業界を眼ざして来た方にも、インスピレーションが湧くきっかけになるような存在になれればという気持ちもあります。

 個人の目標としては、大自然の循環や大調和をひとりひとりがしっかりと感じて生きて行けるようなきっかけや流れを結んで行けるように動けたらと思います。原体験、経験を大事にして、感謝とともに磨きをかけて行けるようにと思います。

渡辺:向上心が素晴らしいですね! これからも詩帆さんと「Trueberry」の飛躍を楽しみにしています♡

「Trueberry」オフィシャルサイト

インタビューを終えて……

音楽ライブをきっかけに食に目覚めたという話を聞くと、“人生のヒント”はどこに落ちているか分からない……とワクワクしませんか? 実際にそのときに感じたことが、詩帆さんの人生を大きく好転させたのも事実です。

「食べるということはその生命をいただくこと」
生活のなかの基本、衣食住のひとつである“食事”。食べるものは、私たちの将来に大きな影響を及ぼします。

この記事を読んでドキッとした方は、一度食生活を見直してみてください。今からでも遅くありません。毎日の積み重ねが、10年後、20年後の未来を変えてくれるはず。
時間に追われて、自分の健康に目を向ける余裕がない人ほど、お手軽に体にも優しいジュースを取り入れるべきかもしれません。心と体は繋がっている。心にも体にも、栄養がいっぱい補給できる毎日を過ごしたいですね。