「物事には良いも悪いもない。考え方によって、良くも悪くもなるだけだ」 ウーマンダイアローグ#11

「物事には良いも悪いもない。考え方によって、良くも悪くもなるだけだ」 ウーマンダイアローグ#11

こんにちは!ライターの渡辺彩季です。 この連載では、「多様な女性の働き方」をテーマに私とゲストで対談をさせていただきます。 今回のゲストは、CLAYD JAPAN代表の羽田賀恵さん。人生経験豊富な羽田さんならではのエピソードはもちろん、自然療法の知識からモチベーションの保ち方まで、いろんなことを教えていただきました♡


今回のゲスト♡ 羽田賀恵さん

聖心女子大学卒業。
卒業後、野村證券会社 本社営業企画部に所属し7年半マーケティングの仕事を経験。
幼い時からの自らのアレルギーを克服するため様々な自然療法を学ぶ。
1999年から2005年までニューヨークに在住。
The Herbal Bear School of Botanical Medicine(NY)にて薬草学(ハーバリスト)資格取得(2001-2002)。
ニュースクール大学 カリナリー・マスターコース にてディプロマ取得。
ローフードレストラン「Quintessence」で「ローフード食事法」「断食法(ファスティング/ジュースクレンズ)」「デトックス法」を学ぶ(2002-2003)。
シドニー郊外に滞在し「パーマカルチャー」と「自然農」を学ぶ(2004)。
ハーネマンアカデミーにて ホメオパス ディプロマ取得。
ローチョコレート製造販売NamaKissショコラLLC(2010)を設立。
マザーアース・プロジェクト(株)(2012)、マザーアース・ソリューション(株)(2013)CLAYD JAPANを設立。

インタビューする人♡ 渡辺彩季

京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。

ウーマンダイアローグ#11 【CLAYD JAPAN/羽田賀恵さん】

渡辺:今回のゲストは、入浴剤でお馴染みのCLAYD JAPAN代表の羽田さんです。今年9月に代官山で開催された「oil in life EXPO 2018」のCLAYDのワークショップに参加したときに講師を務められていた際に直接オファーさせていただきました!

羽田:よろしくお願いいたします! ワークショップに参加してくださってありがとうございました。今日はワークショップでは伝えきれなかったお話ができればと思います。

渡辺:人生経験豊富な羽田さんのお話……すごく楽しみです! 早速ですが、現在の仕事の内容を教えていただけますか?

羽田:マザーソリューションという会社の代表をしており、商品の企画から製造まで携わっています。デザイナーとパッケージをどうするか相談したり、製造工場と処方の打ち合わせをしたり……それをどういう風にして販売するかの戦略も立てています。その他にも営業担当に同行して、取引先を訪問することもあります。

渡辺:いろんな業務を兼任されているのですね! CLAYDといえば……最近、オンラインショップもオープンしましたよね。

羽田:そうなんです! 2018年秋にオフィシャルウェブストアをオープンさせました。

CLAYD公式ホームページ

クレイと出会ったきっかけは「東日本大震災」

渡辺:CLAYD JAPANのブランドの歴史を教えてください。

羽田:ブランドの発表会をしたのは2013年、販売スタートは2014年からです。

渡辺:いつ頃から立ち上げを決意されたのでしょうか?

羽田:実は、CLAYDの事業をはじめるきっかけとなったのは東日本大震災でした。この大地震をきっかけにそれまで私が学んできた自然療法やデトックス法を伝えて行かなくてはいけないと思うようになりました。特に赤ちゃんや子どもは細胞分裂が激しく影響を受けやすいから、大人である自分たちが守らなくてはと。そういった使命のようなものを感じたことからCLAYDがスタートしました。

渡辺:たしかに子どもの健康は、大人たちが守ってあげないといけないですよね。将来過ごしやすいように、できるだけいい環境を作ってあげたい。

羽田:自分がすごく敏感なアレルギー体質なので、東日本大震災が起こった直後からすぐに症状が出はじめました。その時にニューヨーク在住時に私の師匠だった方が教えてくれたのが、クレイによるデトックスでした。世界中のクレイを取り寄せて試した中で、このアメリカのクレイを使ったときに症状が落ち着いたのがきっかけです。

渡辺:「備えあれば、憂いなし」ですものね。今はまだ特別な症状が出ていない人も、放射能が漏れてしまった国で生活をしているという現実を受け止めて、将来のために対処法を考えなければいけませんね。

起業は、死ぬ気じゃないとできない

渡辺:起業についてお話を伺いたいです。会社を立ち上げるまで、準備期間はどれくらいありましたか?

羽田:7年半です。短期間で起業をされる方も多いですが、私は不器用な性格なので、準備期間を長めにとりました。起業というのは、大体一年のうちに倒産してしまうのがほとんどで、統計では100%のうち3%しか上手くいかないと言われています。

渡辺:立ち上げもですが、会社をはじめてから利益を出すまでも大変ですよね。

羽田:そう簡単には軌道には乗らないし、最初からみんなが商品を買ってくれるわけではありません。社員に給料を払っていくのは、本当に大変なことです。利益を出すには、相当なリスクを背負わなくてはいけません。

渡辺:CLAYDはブランドができてから5年が経ちましたが、成功の秘訣を教えてください。

羽田:成功する秘訣は……諦めなかったということです。起業は死ぬ気じゃないとできません。お金をたくさん持っていて「これをどうやって使おう?」という人ならまだしも、そうじゃない人が社員みんなの生活を守りながら会社を経営するというのは、相当な時間やメンタルが必要です。

渡辺:そうですよね。最初は利益が出なくても、辛抱強く続けないと結果はついてこないわけですものね。

羽田:一般的には、起業してから利益が出るまでに3年はかかると言われています。

渡辺:CLAYDも最初は投資期間のようなものがありましたか?

羽田:もちろんです。最初の半年は社員に給料を払うことができませんでした。しかし、今はだいぶ結果が出てきました。長年一緒に仕事をしてきたメンバーは、家族のような存在ですね。

 起業をしたいという方に「やめた方がいいよ」というわけではありません。ただ、「そのくらい厳しいけど、それでも大丈夫!?」と、相当な覚悟がないといけないことを伝えたいです。おそらくお金がなくなる瞬間は何度もくると思います。あらかじめ現実を知っておいた方が傷つかなくて済みます(笑)

渡辺:……実際に経験を積んできた社長さんがおっしゃられると、説得力がすごくありますね! 言いづらいとは思うのですが、立ち上げるときの資金などは、実際どれくらいでしたか?

羽田:私は200万円からのスタートでした。この数字は、起業するにしてはかなり少ない金額です。貯金は、やはり多いに越したことはないですね。会社を立ち上げるのなら、できるだけ貯めておいた方がいい。

 だから何度か「次の家賃が払えない」という状況を経験しました。私は親戚から借りたのですが、後ろ盾があるかどうかも大切ですね。

渡辺:親戚でも金銭的な相談をするのであれば、信頼関係が大切ですものね。

今の仕事に活かされている、かげがえのない経験は4つ

羽田:山あり谷ありでしたが……人生で培ってきたもののすべてが、今の仕事に活かされています。

渡辺:主にどんなことが起業のターニングポイントになりましたか?

羽田:大きく分けると思い当たる点が4つあります。まずは、新卒から働いていた野村証券時代の経験。メンタルもそうですし、営業やマーケティングの知識もここで身に着けました。

 次は夫の転勤を機に住むことになった、ニューヨーク。価値観の違い、視野の大きさ……日本で生活をしていたころには知らなかったことが大量に押し寄せてきて、見えてくる景色が広がりました。例えば、商品を作るときに常識を覆すこともあるのですが、その感覚を身に付けたのはニューヨークでの経験があったからではないかと思います。

 3つ目は、離婚を経験したこと。本当に離婚って死ぬほど苦しくて……。辛い経験でしたが、もう怖いものなしになってしまいました。「今までできなかったことができるかもしれない」と飛び出す力がついたのは、大きな挫折を経験したからこそだと思います。

 最後は、フランス人の起業家が私にいろんな知識をくれたことです。東京で開催された起業家の集まりで出会って、ビジネスのノウハウを私にシェアしてくださったんです。既に起業を経験している素晴らしい先輩にいろいろ教えていただけたのは、とてもありがたいことでした。

渡辺:経験豊富な羽田さん。「大手企業に就職」「海外生活」「結婚と離婚」「起業の先輩との出会い」……起業を考えている方の参考になるようなエピソードばかりですね。

CLAYDを象徴する入浴剤 なぜ入浴剤を作ろうと思ったか

渡辺:CLAYDを象徴するアイテム、入浴剤。なぜ、クレイの入浴剤を作ったのですか?

羽田:クレイの効果を一番無駄なく全身で感じられるのは、入浴剤だったからです。そして、日本人がお風呂好きだということ。実は、世界の中で入浴習慣があるのは日本だけなんですよね。ほとんどの国は浴槽がなくて、毎日湯船に浸かることがありません。日本でクレイを日常的に使ってもらうには、入浴剤しかないと思ったのが理由です。

渡辺:クレイを使ったソープやパックは、他ブランドからもたくさん発売されているのを知っていたので、その使い方が一般的なのかなと思っていましたが……今、お話を聞いてすごく納得しました。

羽田:クレイはとても万能なのです。ゆくゆくは、このお風呂のすばらしさを世界に知ってもらいたいなと思っています。ぜひ世界に向けてもアピールしたいですね。

渡辺:日本独自のお風呂文化も、海外の人から人気ですものね!

羽田:そうなんです。なので、まずは浴槽にお湯を溜めて入るという文化を広めたいです。海外で「毎日お風呂に入るのは本当に贅沢なことだ」と言われたことがあります。毎日ゆっくり湯船に浸かるというのはなかなか難しいかもしれませんが、今後は全身浴の健康効果を世界に伝えていきたいです。

渡辺:アレルギーやアトピーに悩んでいる方が、おうちでクレイの効果を実感してくださったらうれしいですね♡

私にとって最高のパワースポットは、ライブハウス!

羽田:若い頃は健康面や精神的な部分のコンディションの整え方を知らなくて、恋愛、人間関係、仕事……そういったものに悩んでいました。しかし、今はそういったことがありませんね! 全ては内側からなので、そこさえ直せば生き生きと過ごせるということを学びました。内側から美しくなるという方法であれば、みんなに広めることができます。

渡辺:羽田さんがポジティブに意識を変える、とっておきの方法などあれば教えてください!

羽田:落ち込む時間は必ず必要! ……でも、その時間をなるべく短くします。日々落ち込むことはあるのですが、我慢して溜め込まないで、都度発散すること。深く落ち込んだあとに一瞬で這い上がってくることが大切です。

 取り入れているというか、自分が好きでおこなっているのは毎週必ずライブハウスに行くことです。昔からロックミュージックが好きで、激しいリズムや爆音を聴くとリフレッシュできるんですよね。

渡辺:……意外!

羽田:よく行くライブハウスが六本木にあるんですけど、会社からもかなり近くて。そこに通うために立地を決めたくらい(笑)

渡辺:そのライブハウスには、いつ頃から通っているんですか?

羽田:それが面白いことに、このCLAYDの事業をはじめる一か月前から通い続けているんです。

渡辺:運命的なものを感じますね!

羽田:大失敗や落ち込むことはたくさんあるのですが、そこで爆音を聞けば完全にリセットできます。精神統一みたいなものでしょうか。私にとってはライブハウスですが、自分にとっての御守りみたいな場所を見つけることができたらエネルギーチャージが叶うような気がします。

渡辺:行きつけだと知り合いもたくさんできたんじゃないですか? 定期的に音楽の好みが一緒の人と盛り上がることができたら楽しそうですね。

羽田:顔見知りばかりです! なぜか経営者や会社の役員が多くて。みなさん発散する場所として使っているんだと思います(笑) CLAYDのキャッチコピーである『温泉を超えた入浴剤』を作って下さった方ともそこで出会いました。5年前にそのライブハウスで企画書を書いていたら、横からそれをご覧になっていて、結局手伝ってくださることになったんですよね……懐かしい!

渡辺:単純に一緒に音楽を楽しむだけでなく、羽田さんの仕事にも興味を持ってもらえて、さらには一緒に考えてくださる方に出会えたんですね! 素敵です。いろんな業種で活躍されている方が集まる場所なので、パワースポットというのもあながち大袈裟なものではないのかもしれませんね。

 たくさんの人とコミュニケーションを取れば取るほど、残念なことに出くわす回数も比例して増えると思うのですが、なにか大変なことに巻き込まれたことはありますか?

羽田:あくまで私の場合ですが、人間関係が広がれば広がるほど、残念なことが増えてくるということはありません。人と触れ合う機会が増えると、自分に合う人と合わない人が分かってくるんですよ。そして、感知するセンサーがどんどん研ぎ澄まされていくので、価値観が違う人とは瞬間的に縁がなくなっていきます。多分、お互いにそれが分かるので最初からあまり話さないとか、距離をとるとか。なので、周りに話が合う人だけがどんどん集まってきます!

渡辺:そうなんですね、やはりいろんな人と会ってコミュニケーションをとることは大切ですね!

羽田:経営者としてたくさんの人と会うということは、本当に大事。もちろんやり方の違う人もいますし、コミュニケーションを取るのが苦手な人もいます。私は、人に会うことでデメリットを感じることは全くありません。逆にいいことが多いですね!

今後は、商品だけでなく“場所”を作っていきたい

渡辺:羽田さんの今後の目標を教えてください。

羽田:会社としての目標は、これからも新しい商品を開発して、お客様に喜んでいただけることが増えること。クレイというのは面白い素材で、いろんなことに使うことができます。例えば、最近は殺菌効果、汚れを吸着させる効果に着目したマウスウォッシュを作りました。今後もバリエーションを増やしていきたいと考えています!

 個人の目標としては、大自然の力を借りて、みんなが幸せになる場所を作っていきたいです。特に形にはこだわっていないのですが……商品を販売するだけでなく、クレイの効果を体感していただければいいなと。2018年9月にレストランで有名なひらまつグループが経営している『ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 熱海』にCLAYDを全身で体感していただけるスパを作りました。全室オーシャンビューですごく景色が素晴らしいので、リフレッシュできますよ。特別な日にぜひ使って頂きたいです。

渡辺:ホテルということは、カップルや女子旅はもちろん、家族でも楽しめそうですね! CLAYD設立のきっかけである、将来の日本を背負っていくであろう若い世代にもCLAYDを使ってもらえるかも。幅広い層に知ってもらうチャンスですね!

羽田:そうですね。それが一番の背景です。まずは、知ってもらうためにファッショナブルだったり、ワクワクするようなものを作って入り口にしてもらえたらいいなと。細かいことを知らなくても「実はこんな効果があったと後から知った」くらいでいいと思っています。だから、あえて効果効能をアピールしないようにしています。あんまり「コレは体にいいですよ!」とか言いすぎちゃうと逆に身構えたりする人もいると思うので……自然と商品がみなさんの目に留まって、使ってもらえることを願っています。

インタビューを終えて…

クレイと出会ったきっかけから、企業にまつわるエピソードまで、貴重なお話を聞くことができました。ブランドの発表から5年が経ったCLAYD。商品の販売だけではなく、スパの営業もスタートしたということで、今後の展開がますます楽しみですね!

アレルギー体質の社長が、自ら商品を試して企画から製造まで携わっているので信頼も厚いです。対談から羽田さんの前向きな様子が垣間見れて、熱い想いが伝わってきました。

「物事には良いも悪いもない。考え方によって、良くも悪くもなるだけだ。」

社長としてバリバリ働いていて、ハッピーオーラが全開の羽田さん。

しかし、20代の頃は感情を上手にコントロールする方法が分からす、ネガティブだったとおっしゃられていました。心掛けひとつでこんなに人生が充実したものになるなんて……。

辛い経験をしたときに「これ以上のことはないから、なんでもできるような気がした」、自分と合わない人と出会ったときに「そのおかげで距離感の取り方を学んだ」、とキッパリと話せるのは心に余裕がある表れ。このような考えに達するまでに、良い経験も、悪い経験もたくさん乗り越えて来たのでしょう。

また、モチベーションを保つポイントである、ライブハウスのお話も魅力的でした。自分がストレスを発散できる場所というのは個々に違いますが、起業と同じタイミングでその存在を見つけた羽田さん……どこか運命的なものを感じます。今、日々葛藤されている方は、自分にとってのパワースポットを見つけてみてはいかがでしょうか?

この記事のライター

京都出身、東京在住。
ファッションや美容が大好きなおしゃれミーハーです♡

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