専業主婦になるのはいけないこと? 働く女性との対立問題



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働く女性 VS 専業主婦

結婚したあとも働きたいという女性が増える今、専業主婦になる人は減少傾向にあります。そんなこともあってか、専業主婦であることへの風当りが強くなってきているという問題が、最近話題になっているのをご存知でしょうか?

「専業主婦は暇でいいね」や「自分で稼いでいないことに罪悪感はないの?」などと、一部の働く女性が専業主婦に向けてネット上で批判をしているのを目にすることもあります。いつからか、専業主婦がまるで悪者かのような扱いになっている……というほどに。一体なぜ、そんな極端な考えが生まれてきてしまったのでしょうか。今回は専業主婦をめぐる問題について考えていきます。

専業主婦になる理由はそれぞれ

働く女性が専業主婦を非難する一番のポイントなのが「稼いでいないこと」にあります。しかし、毎日休みなしで、家事を行なっている専業主婦は果たして働いていないと言えるのでしょうか?

また、専業主婦をしている理由は人それぞれ。旦那さんの稼ぎが良いから専業主婦をやっている、とも限りません。身体が弱い人もいれば、旦那さんとの仕事の時間が合わずすれ違いになってしまうからと家庭を優先している人、育児に専念する人、両親の介護を行なっている人……中には旦那さんが専業主婦を望んでいるから働かせてもらえない、という人も少なからずいます。

それぞれの家庭の事情があるのにも関わらず、専業主婦というくくりに対して、不満や愚痴が集まるのはおかしな話です。

裕福だから専業主婦になるわけではない

よくある勘違いの一つで「専業主婦=お金持ち」という方程式があります。しかしこれも、家庭によってさまざま。年収が1,000万以上の方でも専業主婦ではやっていけないという人もいれば、年収400万でも専業主婦で子どもを育てている環境の人もいます。

「裕福」には個人差があり、どの生活レベルを選ぶかも自由。入ってくるお金をどうやり繰りをして生活するかが違っているのです。「専業主婦は裕福だから」というわけではなく、あくまで家庭それぞれ。

共働きでも専業主婦でも、どちらの選択でも「善」である

専業主婦が多かった時代は、共働きが珍しい生き方であるかのように扱われてきました。そして、今は女性が働くことが当たり前になる時代だからこそ、非難されることもあるのです。働く女性の人口が増えることに対して、専業主婦でいることに後ろめたさを感じる必要は、全くないはず。

まだ少ないですが、男性が家事をする「専業主夫」という役割も生まれました。もしかしたら専業主夫が当たり前という時代もいつかはやってくるかもしれません。しかし、どんな時代で、どんなに良い選択をしても悩むことは多々あります。

ずっと独身でいると「結婚しないの?」と言われ、専業主婦だと「働かないの?」と言われ、結婚しても子どもがいないと「子どもは作らないの?」と言われる。出産後に時短勤務では、職場内で冷ややかな目線を浴びることもあります。こう考えると、正解は何なのか? よくわかりませんよね。

しかしパートナーと相談をして決めたのなら、どれを選んでも正解。言いたいだけの人には勝手に言わせておいて、自信を持って前に進んで欲しいものです。どんな生き方を選んでも、人に否定をされるいわれはないのですから。