4月1日から働き方が変わる! 労働者が知っておきたい働き方改革関連法案

4月1日から働き方が変わる! 労働者が知っておきたい働き方改革関連法案

2019年4月1日より順次施行される労働法の改正を行う法律の1つである「働き方改革関連法案」をご存知でしょうか? 有給休暇5日間取得の義務化など、私たち労働者であれば誰しが知っておきたい内容です。この機会にどんな内容なのか、確認してみましょう。


仕事をするなら知っておきたい! 「働き方改革関連法案」って?

2019年4月1日より順次施行される労働法の改正を行う法律のひとつである「働き方改革関連法案」を知っていますか?

【働き方改革】についてはこれまでもCinqで取り上げられていましたが、この「関連法案」に関してはあまりよく知らない……という方も多いのではないでしょうか。具体的にはどんなことが法律として定められているのでしょうか?

ビジネスパーソンであれば必ず知っておきたい内容のひとつである「働き方改革関連法案」について、3つのポイントをご紹介。これを機会に詳しく知っていきましょう。

@__moe.26_________

1:残業時間の上限ができた

本来であれば残業をする場合は、36協定届において原則「1か月45時間以内」「1年360時間以内」という上限がありました。ですが、これに法的な強制力はなく、一定の要件を満たしていれば、例外である「特別条項」というものによりさらに残業をさせることができる制度があったのです。今までは、この“例外”についての時間は会社まかせであったため、長時間労働という問題が生まれていました。

けれど、今回施行される法案により「特別条項」である場合でも、労働時間は年間で720時間以内1カ月では100時間未満に収まるようにしなければならなくなりました。働きすぎて過労死をする……というような人が生まれないための取り組みではないでしょうか。長時間労働の問題がこの新しい仕組みによって変わることが予想されます。

2:年次有給休暇の義務化が決定 5日/年の取得を

年次有給休暇を付与された日から1年以内に5日、使用者が時季を指定して取得しなければならないという義務が生まれました。昨年から繰り越した有給でも、今年新たに発生した有給から取得したとしても、結果として5日間の有給休暇が取得できていれば問題ありません。

日頃から有給をきちんと取得している人にはあまり関係がないことだと思われますが、問題なのは全く有給を利用しない人たちです。
そもそも有給休暇は労働者の心身のリフレッシュを図ることを目的として作られており、毎年一定日数の年次有給休暇を与えることが会社には定められています。しかし、職場への配慮やためらいがあり、有給休暇を取得する人が少ないというのが今の現状。このような状況を改善するために定められたのが、今回の有給休暇の取得義務化なのです。

「いつの間にか消えてる?」有給休暇の落とし穴と正しく使うための対策

https://cinq.style/articles/1861

自分の有給休暇の残りの日数をしっかり把握できていますか? 久しぶりに有給を使おうと思ったら、いつの間にか消えていて予想より少なかった! なんてことも。これから義務化される有給の取得ですが、キチンと使い切るにはどんな工夫が必要なのでしょうか。

3:正規雇用と非正規雇用の不合理な待遇差(2020年4月1日~)

最後のポイントは、2020年4月1日(中小企業は2021年~)から施行される待遇差についてです。

労働者は、正規労働者(正社員)と非正規労働者(パートタイム労働者、有期雇用労働者、派遣労働者)に分けることができます。総労働時間に違いはあるものの、非正規社員の方が正社員と全く同じ仕事をしているケースも少なくありません。ですが、基本給や賞与などの個々の待遇ごとに不合理な待遇差があるのが実情でした。この現状を変えようと施行されるのが、この「働き方改革関連法案」です。

つまり、非正規社員としてこれまで働いてきた人も、正社員と同様に賃金が支払われるようになるという同一労働同一賃金のことです。この取り組みを通じて、どのような雇用形態を選択しても納得のいく処遇を受けられるようになります。

大手企業では2020年の4月、中小企業でも2021年4月からは導入されていくことが決まっており、私たちの生活に大きな変化をもたらすことが予想されます。

『同一労働同一賃金』って一体なに? 正社員も非正規社員も知っておくべきメリット・デメリット

https://cinq.style/articles/1615

よくニュースで耳にする『同一労働同一賃金』ですが、よく理解していない人も多いはず。2020年にはスタートし、正社員・パート・派遣関係なく影響してくる制度です。メリット・デメリットを理解し、自分の今後の働き方について見直していきましょう。

働き方の変化に対応できるように

@dongjingkuri

今回の法案により、私たちの働き方には大きな変化が生まれ、また働き方の多様化が進むと予想されています。もちろん、これだけ大きな改革をするためには、まだまだ課題も山積み。有給を取得できるようにするための働き方、残業を減らすための改善案、など考えることはたくさんあります。

ですが、この「働き方改革関連法案」は、私たちがより働きやすくするために作られたもの。最初こそは調整が難しく感じるかもしれませんが、次第に基盤ができていくはずです。
ついに働き方を変え、自らが動く時代がやってきます。この機会に労働状況の見直しをしてみてはいかがでしょうか?

この記事のライター

ごく普通の会社員。
自分自身が「気になる」と思ったことについて情報を発信中。

関連するキーワード


キャリア 制度 働き方改革

関連する投稿


どうしたら良いのか分からない…。「ちょっと癖」のある人の対応方法3選|MY WORK ヒント#94

どうしたら良いのか分からない…。「ちょっと癖」のある人の対応方法3選|MY WORK ヒント#94

ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第94回目は、コミュニケーションのポイントを考えます。


商談や会議では説得力が不可欠! 知性を感じさせるビジネストーク術

商談や会議では説得力が不可欠! 知性を感じさせるビジネストーク術

商談や会議などのかしこまった場では「説得力」が必要になります。上司や社長に反論を述べるのは気が引けるかもしれませんが、そんな時は「ヒューリスティック」という心理を利用したビジネストーク術を使うと良いでしょう。知性を感じさせるためのテクニックをご紹介します。


「やりたい仕事」ではなく「できる仕事」に視点を。キャリアップの近道とは?

「やりたい仕事」ではなく「できる仕事」に視点を。キャリアップの近道とは?

仕事で大成功を収めている人たちの中には、とにかく努力し続けてきた人と、自分が「できる仕事」で結果を伸ばした人たちがいます。そこで今回は、自分のキャリアについて悩んでいる人に知ってもらいたい「できる仕事」に視点を置く理由について、紹介していきたいと思います。


頭の良さは関係ない!「仕事ができない人」と圧倒的に差をつける5つの能力

頭の良さは関係ない!「仕事ができない人」と圧倒的に差をつける5つの能力

仕事がデキる人の評価が高くなるのは「学歴(頭)が良いから」ではありません。スタート地点が同じだったのであれば、それらの生まれ持った性質に、たいして差はないからです。では、仕事がデキる! と認められる人は、どういった能力を兼ね備えているのでしょうか?


トラブルが起きるのには理由がある?! 仕事でミスが起こりやすい傾向と改善

トラブルが起きるのには理由がある?! 仕事でミスが起こりやすい傾向と改善

仕事で度々トラブルに見舞われる人は、ミスを起こしやすい原因について、自分で深掘りしてみましょう。今回は、トラブルが起こりやすい3つの傾向から、ミスを繰り返さない改善方法まで紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。


最新の投稿


信じ続ける強い精神力がほしい。夢や目標が叶うまでのタイムラグの過ごし方

信じ続ける強い精神力がほしい。夢や目標が叶うまでのタイムラグの過ごし方

どうすれば夢や目標が叶うまでの日々を楽しく生きられるのか……ゆっくり、一緒に考えてまいりましょう♩


「世界を癒すためには、まず自分自身を癒さなければならないから」ウーマンダイアローグ #23

「世界を癒すためには、まず自分自身を癒さなければならないから」ウーマンダイアローグ #23

こんにちは!ライターの渡辺彩季です。 この連載では、「多様な女性の働き方」をテーマに私とゲストで対談をさせていただきます。 今回のゲストは、『横浜天然温泉 SPA EAS』の支配人、横目恭子さん。元全日空のCAという経験を活かして、スタッフやお客様に“癒し”を与えている素晴らしい女性です♡


夏の「ニオイ」を解決!はたらく女子が揃えておきたいデオドラントアイテム

夏の「ニオイ」を解決!はたらく女子が揃えておきたいデオドラントアイテム

夏のお出かけで気になるのはやっぱり汗の「ニオイ」や「不快感」……。外出の予定が多いはたらき女子には、欠かせないであろう便利なデオドラントアイテムたちをご紹介。


どうしたら良いのか分からない…。「ちょっと癖」のある人の対応方法3選|MY WORK ヒント#94

どうしたら良いのか分からない…。「ちょっと癖」のある人の対応方法3選|MY WORK ヒント#94

ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第94回目は、コミュニケーションのポイントを考えます。


商談や会議では説得力が不可欠! 知性を感じさせるビジネストーク術

商談や会議では説得力が不可欠! 知性を感じさせるビジネストーク術

商談や会議などのかしこまった場では「説得力」が必要になります。上司や社長に反論を述べるのは気が引けるかもしれませんが、そんな時は「ヒューリスティック」という心理を利用したビジネストーク術を使うと良いでしょう。知性を感じさせるためのテクニックをご紹介します。


RANKING


>>総合人気ランキング