今回のゲスト♡ 廣瀬七海さん
テックファーム株式会社に新卒で入社してから現在まで、法人向けにアプリやWEBシステムを開発する案件を中心に営業活動を行っている。その貢献が認められ、2018年2月には四半期の表彰を受けた。
2015年4月 テックファーム株式会社に入社
2015年4月~8月 研修
2015年8月~2019年7月現在 営業部門に配属
インタビューする人♡ 渡辺彩季
京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。
ウーマンダイアローグ#25 【テックファーム株式会社/廣瀬七海さん】
渡辺:本日はよろしくお願いします! 実は私は新卒の頃から営業の仕事をしておりまして……ずっと営業女子と対談してみたいと思っていました。お互い共感できることも多いのではないかと楽しみです♪
廣瀬:よろしくお願いいたします! 渡辺さんはライターのほかに営業の仕事もされているのですね。ライターと営業は全くジャンルが違うと思っていたので衝撃です(笑) まさか平行して同時に2つの分野の仕事をされているとは。
渡辺:途中で転職しているのでブランクはありますが、昨年の10月から営業の仕事を再開しました。廣瀬さんは新卒からずっと営業の仕事を続けられているのですか?
廣瀬:そうです。新卒からずっとテックファーム株式会社の営業部に所属しており、今年で5年目です。仕事内容としましては、法人向けにビジネスの中心となるWEBシステムやアプリケーションの提案営業をしています。
渡辺:法人向けの営業をされているのですね。新規開拓からですか? それともルート営業ですか?
廣瀬:両方やっています。新卒の頃は新規開拓が中心で、企業の代表電話にかけてITや企画部門の方に繋がったら交渉するという形でしたね。経験を重ねるに連れて、以前から取引のある企業を先輩から引き継いで担当させていただけるようになりました。現在は昨年までに取引がある既存の顧客が9割、今年から取引を開始した新規の顧客が1割です。
私は新卒で入社したのですが、同期のほとんどが開発部門に配属されるので、営業部の同期や後輩が少ないです。毎年1人くらいしか入って来なくて、特に入社時は1番歳が近い先輩でも5歳年上ですよ。なので、基本的に30~40代のベテランの先輩に囲まれて仕事をしていました。
入社当初はお手本がないなかで、がむしゃらに仕事に取り組んでいました。怒られて泣くということはありませんでしたが、自分が思うようにできなかった日は泣いていましたね。周りいるのが優しい人たちばかりだったので「自分も頑張らなきゃ!」「期待に応えたい!」とプレッシャーになっていたんだと思います。振り返ってみると1~2年目は社内で泣くことも多かったのですが、最近はだいぶ落ち着きました。
渡辺:新卒の頃は同期の女の子がトイレで泣いているのもよく見かけていました。でも責任感が強いというのは良いことですし、そういう経験をバネにして伸びる人が多いと思います。
様々な業種と関わることができる
渡辺:廣瀬さんがIT業界の営業になった理由を教えてください。
廣瀬:私はいろんな人と接する仕事がしたかったんですよね。就職活動を始めた頃はホテルや航空会社など、いわゆる接客業にフォーカスを当てていました。そこから掘り下げて業界を考えたなかで「いろんな企業と仕事をしたい」という結論にたどり着きました。ITはどの会社にも不可欠な部門なので、業種を問わずたくさんの会社を訪問できるから「楽しそう!」と興味が湧いたんです。
渡辺:外回りでいろんな会社を訪問できるのは、営業職ならではですよね。私は企業に密着取材をしたドキュメンタリー番組が好きなのですが、法人向けの営業はまさに様々な会社の内面をリアルに観ることができますし、外回りをしていてワクワクします。商談がメインとはいえ、そこの会社に勤めている方から直接仕事のお話しを聞けるのは、とても貴重な体験だと思います。
廣瀬:そうなんですよ! 現在も営業の仕事をしていて、外回りをしている時間が一番楽しいです。この仕事のおかげで視野が広がりましたし、人脈もできました。
社内でディスカッション会を開催しています
渡辺:ITは特に新しい情報が次々と出てくるジャンルですが、廣瀬さんはどのようにインプットをされていますか?
廣瀬:時間のあるときにIT系メディアをチェックしています。正直読んでいて分からない単語も出てくるので、気になったものは調べるという習慣を付けています。
そして、調べたものを自分でまとめた、手作りのニュースペーパーを配っています。基本的には社内の営業向けなのですが、お客様に情報共有もしています。このニュースペーパーを用いて、2週間に1回の頻度で営業部のメンバーとディスカッション会を開いています。
渡辺:社内の勉強会の資料にされているのですね。同じ会社のメンバーが作る、ニュースペーパーを読むのも仕事の楽しみのひとつになりそう!
廣瀬:社内のなかで情報に詳しい人と疎い人の差を埋めるためにも、営業全員が一定の知識を持てることを目指しています。営業は最新情報やトレンドのネタを知っておいた方が、お客様との会話がより一層弾むと思うので。
渡辺:情報のインプットと合わせて、アウトプットもされているのですね! 商談の際にキャッチーな話題をいくつか持っていくと、お客様も話していて飽きないと思います。
廣瀬:正直なところ、自分がITに関して分からないことが多かったので、みんなで話せる場が欲しかったんですよね。そして話すだけではなく、せっかくだったら情報をまとめたニュースペーパーを作ってみようかなと! はじめは同じチームの6人だけで行なっていましたが、どんどんメンバーが増えて、今では他部署まで輪が広がっています。
渡辺:ディスカッション会の規模も大きくなっているのですね。メンバー手作りのニュースペーパーにも個々のカラーが出ますし、社員それぞれの興味を持っているトピックが分かっておもしろそうです!
廣瀬:今はまだディスカッション会が始めて半年くらいなのですが、ようやく板についてきました。毎回新しい発見がいっぱいあって楽しいです。
“数字”がモチベーションに
渡辺:廣瀬さんが仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください。
廣瀬:私にとっては、数字がモチベーションなんです! もちろん定められた予算もなのですが、周りの人に言うわけでもない自ら掲げた数字を達成した瞬間が幸せです。
渡辺:数字で結果が出ると分かりやすいですよね。数字を見れば、部署や拠点が違う人にも頑張っている様子が一目瞭然ですし。
廣瀬:周りの人からリアクションをもらえると、さらに「頑張ったんだな」と実感が湧きます。
渡辺:今までの営業活動のなかで特に印象的な出来事はありますか?
廣瀬:3ヵ月ごとに4半期の表彰があるのですが、自分が携わった案件が受賞したときは会社に貢献できたのかなと思いました。
渡辺:私は営業の仕事で2019年3月に日本一の成績を挙げて表彰してもらえたことをきっかけに、他の拠点で働いている人にも名前を覚えていただけるようになりました。営業活動の相談をされるようにもなって、頼ってくれる人がいることに生きがいを感じましたね。
廣瀬:たしかに前に出るようになると、認知度がグンとアップしますよね。私は新卒から入社してきたので、社内の方に成長過程を見ていただいてるところもあるため「よく頑張ったね」と祝福していただけました。今は「私の名前を知らない人って社内にいないんじゃないかな?」というくらい目立っていると思います(笑)
渡辺:目立ってしまうといい意味でプレッシャーを感じませんか? 営業活動をしているなかでラッキーで一発当てるということもありますが、そこから連続投球できるかが大切だと思います。
廣瀬:私は表彰されるようになってから、以前よりも見せ方や動きを意識するようになりましたね。注目されているからこそ、お手本になる存在じゃなきゃいけないので背筋が伸びます。挨拶の仕方、言葉のチョイス……細部にも人格が出てきますし。
1~2年目はメソメソしていることもあったのですが、3年目からは余裕ができました。1年目の時に目で追っていた先輩方がされていたことを自分もこなせるようになりました。精神的にもかなり成長したと思います。
チームメンバーと話すことでストレスを解消
渡辺:心が折れたときに救われたエピソードは?
廣瀬:仕事とプライベートの両方が同時に上手くいかなくて落ち込んでいた時期があったのですが、チームのメンバーや上司が毎日のように飲みに誘ってくれたことです。家の中で一人で過ごすより、誰かと一緒に出かけた方が気も紛れるので本当にありがたかった。あらためて人に恵まれていると実感しましたね。
仕事をしないといけないのはもちろんだけど、どうしても気分が乗らない時もあるじゃないですか? その時に「会社に来て仕事をすれば、気晴らしになるかもよ」と声を掛けていただけたことが大きかったです。その一言が心に響いて「この人たちと一緒に働き続けたい、今まで以上のものを生み出したい」と活力になりました。
渡辺:本題を言う言わないに関わらず、「弱音を吐いていいよ」と言ってくれる人がいるだけで安心できますよね。私の場合は大好きな人たちとの会話を愚痴や悩みで占めたくなくて、その行為自体がストレスになってしまうので、全く関係のないたわいのない話をすることが癒しになります。
廣瀬:私も全然仕事に関係のない、趣味の料理の話をします(笑) 落ち込んだ時にランチや飲みを付き合ってくれる仲間がいる有り難みを感じました。
渡辺:そうですね。辛いときに一緒にいれてくれる人がいるのは大きいですね!
廣瀬:私は話すことでストレスを解消しているので、社内の人と気軽に食事に行ける関係を築けていてよかったです。
3年目の壁にぶつかったから、強くなれた
渡辺:廣瀬さんが高いモチベーションを保つ秘訣を教えてください。
廣瀬:「褒められたい」というところがあって、常にゴールを目指しています。もちろん楽しいことばかりではないのですが、「ここで折れてしまったら褒められないなぁ」と考えて(笑) いつも心のどこかで、期待を裏切らないようにしたいと思っています。
自分が抜かりなく出来る限りの努力をして目標を達成できなかった場合、納得ができると思うんですよ。たとえ達成ができなかったとしても「最後まで諦めない」「腐らない」というところで数字以外の部分で評価していただけると思います。努力をしている人は、お客様にも仕事仲間にも共感してもらえます。上司からの声の掛かり方も違ってきます。
3年目に結果を出せなくて、本当に悔しくて泣きじゃくったことがあったんですよ。当時は辛かったのですが、私はあの悔しさを経験したから今頑張れるんです! 数字がいかないってこんなにも苦しいんだって痛感しました。もう同じような辛い思いをしたくないです。今は自分のなかでも脂がのってきた時期なので、どんどんいい結果を出していきたいですね!
結果が出せなかった日は、自分が一番悔しがっていることを周りも分かってくれているので、誰も話しかけてこないんです(笑) もう私の性格を把握してくれているから、気遣ってくれるんですよね。その状況を目の当たりにして、いつも申し訳ないなと思うのですが……。なので「明日はたくさん数字上げて、みんなから褒めてもらおう」と前向きになります。
5年目になった今から振り返ると「3年目なんてまだまだだったな」と思います。当時は仕事に慣れてきたかなと感じていたのですが。
渡辺:そうですよね。今でこそ転職が当たり前の時代になって、とりあえず“石の上にも3年”と考える人も多いですが、自分の親の世代は新卒から定年まで同じ会社に勤めることもめずらしくなくて。そう考えると長い社会人人生のなかで、3年なんてまだまだなんですよね。これからおもしろい景色が見れるかもしれないし、もっともっといろんな経験を積むことができます。
廣瀬:自分も3年目で壁にぶつかったから、今同じようにもがいている3年目の方に「乗り越えてほしい」とエールを送りたいです。
目指すは、トップセールス!
渡辺:廣瀬さんの今後の目標を教えてください。
廣瀬:私自身まだ中途半端な立ち位置なので、営業部のトップを目指しています! 今後は教育もできるようになりたいので、数字だけではなく人柄も含めて成長しなければならないと思っています。まずは過去の自分の記録をどんどん更新して、コンスタントに目標を達成できるように努力します。
インタビューを終えて…
テックファーム株式会社の廣瀬さんと対談をさせていただきました。
社会人3年目の壁を乗り越えたからこそ今の自分がいると、過去の辛い経験をポジティブに捉えられていて素敵だと思いました。3年目を迎えたときに“もう3年”と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、“長い人生のなかの3年”と考えると同じ3年でも意外と短く感じますよね。いっぱいいっぱいになったときこそ、一度自分を見つめ直してクールダウンしてみてはいかがでしょうか?
「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」
プロ野球選手、イチローさんの名言です。
仕事をしていくうちに“対応力”も身に付きます。経験を積んで、目の前に立ちはだかった壁をひとつひとつ乗り越えていきましょう!