「夢に向かう過程を楽しむ」#つくるを選ぶ【ファッションプロデューサー Taiyou】

「夢に向かう過程を楽しむ」#つくるを選ぶ【ファッションプロデューサー Taiyou】

InstagramやWEARで“誰でもオシャレになれるコーデ”を紹介している人気インフルエンサーのTaiyouさん。先月には自身がプロデュースするアパレルブランド『Suntial』を立ち上げました。シングルマザーである彼女が大切にする、家庭と仕事の両立について、お話を伺います。


“夢”が“目標”に変化したとき

Taiyou(たいよう)

C CHANNEL公式クリッパー。シングルマザーで子育てをしながら、Instagram・WEARでプチプラファッションを中心にコーデを発信している。フリーランスになり、2019年6月には夢であったアパレルブランド「Suntial (サンシャル)」を立ち上げ。毎日22:30〜インスタライブを配信中。

ブランドを立ち上げたきっかけを教えてください

小さい頃から洋服が好きでした。自分のブランドを立ち上げたいなとぼんやり思いはじめたのは、ハタチの頃です。けれど、当時は若かったのもあって、自分の夢は自分の力で実現するんじゃなく、誰かの人脈を辿った方が早いと、甘い考えを持っていました。その頃はDJをしていたので、パーティに行って新しい出会いを探す毎日。今考えると、軸がなくてブレブレの状態だったと思います。

3年前からコーディネートアプリの「WEAR」や「Instagram」で、コーディネートを発信するようになってから少しずつファンが付いてきました。けれど、ファンが増えていくにつれ、いつの間にかフォロワー数やいいねの数、インフルエンサーという名前を追ってしまっている自分に気づいたんです。その時、「このままじゃいけない」と危機感を持ちました。

いつも応援してくれているファンの方に、もっと身近な存在だと思って欲しくて、毎日のインスタライブを今年の2月からはじめました。その時は自分がブランドを立ち上げるのが現実になるなんて思っていなくて、なんなら「夢で終わっちゃうのかな?」なんて思っていたくらい。

けれど、ある日インスタライブで自分の夢を話したら、たくさんのファンの方が応援してくれたんです。気持ちが溢れだしたら止まらなくなって、インスタライブ中に泣いてしまいました。それが夢から目標へと変わった瞬間だったように思います。覚悟が決まってからは、服を作ってくれる会社を探したり、どんなブランドにしたいのか?  自分の気持ちを文字に起こしてブランディングを作り、ようやくオープンに至りました。

想像しているより実際に動いた方がスピードを発揮できたんですね。最初の立ち上げに勇気は必要でしたか?

そうですね。あの時のインスタライブが無かったら今の自分はありません。自分の夢を話した先に、応援してくれる人がいるということが大きなエネルギーになりました。

「フォロワーが何万人できたら」と、目標に沿った動きをイメージをしていたのですが、たとえ芸能人のように何十万人のフォロワーがいたとしても、自分のことを本気で好きだって思ってくれる人がいなかったら意味がないなって気づいて。私の考えや服を作る熱量、ストーリーを含めて好きだって思ってくれる人に着て欲しい洋服をつくることにしました。

若い頃は、キラキラしている自分しか想像していなかったんです。ブランドを立ち上げる理由や、自分のブランドを着てくれる人のイメージまでは全くでした。
いざ立ち上げてみてからは、「購入してくれた人は、どういう思いでこの服を身につけてくれているんだろう?」とか、ファンにも会いたいから「ポップアップストアをやりたい」とか、人をベースに先を考えるようになりました。

「洋服」が人生を変えてくれた

ブランド名である『Suntial(サンシャル)』の由来を教えてください

『Suntial』の“サン”の部分は、私のアカウント名でもある太陽を指しています。ファッションを発信するようになってから人生が変わった私にとっては、洋服が太陽みたいな存在。おしゃれを大好きになったから太陽のようになれたという意味がこめられています。

“シャル”の部分は、エッシェンシャルの「欠かせない、必要不可欠」という意味からです。その2つを混ぜてサンシャル「あなたの欠かせない一着」という意味になります。

着回しに特化した洋服を中心に考えているので、1着購入するとコーデBOOKが付いてきます。
今は安く買えるブランドがたくさんあって、「あれもこれも買いたい!」ってなっちゃう人も多いと思うんです。なので「とりあえず、この間買ったコレを合わせよう」というように、その人の軸となる着回しに特化した洋服を作りたいと思っています。

「今年の秋はこれを着たな」って思うもの、絶対にあるじゃないですか。Suntialで販売するアイテムはそんな、お気に入りの1着になることを目指しています。実際に私も、今年はこれを着たいなって思ったものに対しては、ある程度のお値段は出すんですけど、それ以外に合わせるものは、プチプラでいいかな? って思っていて。プチプラコーデをインスタでもよくアップしています。

自分のブランドを立ち上げたから、プチプラコーデを辞めるとか、そういう極端なことをしたいわけじゃないんです。プチプラコーデも好きだし、自分のブランドも好きっていうように、洋服を軸にした発信をこれからも続けていきたいと思っています。

以前はアパレル店員として働いていたようですが、その頃学んで役立った知識はありましたか?

インタビュー当時も、まもなく発売されるsuntialの服を着用されていました!

洋服の知識はもちろんですが、自分が店頭に立ってお客様に挨拶をするときに「この洋服が自分のプロデュースしたものだったら……」と、具体的なイメージが想像できたことが大きいです。

いまの私の目標は、ポップアップストアを開くことなのですが「この広さだとベビーカーが通りづらいのかな」とか「洋服を置くテーブルに角があったら子どもがぶつかりそうで危ない」と、具体的なお店づくりを想像することができます。アパレル店員をやっていたことによって、お客様目線にも、店員さん目線にもなれることが強みだと思っています。

あと、情報発信にも活用できることがたくさんあるということです。
発信に自信があったので、写真の撮り方やブログの書き方、お店に立っている以外にも強みが発揮できたと思います。アパレル店員もSNSも、どっちもやってるからこそ、トレンドの伝え方がリアルにわかるんです。逆にSNSで流行っているコーディネートをお店で取り入れたこともあります。常に情報に触れているからこそ、どちらにも吸収できました。

フリーランスで夢を叶えるママになりたい

現在はフリーランスですが、その働き方を選んだ理由を教えてください

家庭の事情で、介護が必要になりました。介護をしながら会社勤めを続けるのは、正直厳しいと感じることが山ほどあります。時間や融通が利かず身動きが取れないと悩んでいたタイミングと、インスタライブを通して夢が目標に変わった瞬間が偶然にも重なったので、「仕事を辞めて、個人事業主としてやるべきタイミングだ」と決意も固まりました。

勇気がいる決断なのでもちろん迷いもあったんですが、昔どん底を経験したことがあると思ったら、これからのことはそんなに怖くない。逆に自分が成長するチャンスでもあるし、失敗は成功の元という言葉もあります。「失敗したらどうしよう?」と考えるよりは、むしろ失敗にすらワクワクしちゃってる自分がいました。

子どもは守らなきゃいけない。だから守りに入ることももちろん大事なんですけど、娘との時間も取りたいし、フリーで夢を叶えてるママになりたいっていう思いの方が強かったです。ありがたいことに「フリーランスになりました!」と前向きに発言していったら、今まで以上にインフルエンサーとしてもお仕事を頂くようになりました。

1日のスケジュールは?

毎朝6時半に起きて、7時頃に娘とご飯を食べる。そして家族の介護をして、保育園に送り出します。夕方18時に娘のお迎えをしないといけないので、それまでに商品を企画したり撮影したり発送したり、作ってくれるメーカーさんと打ち合わせをしたり、配送業者さんとどういう発送にするかなど細かいことを決めていますね。

スケジュールは日によってバラバラなんですけど、18時にお迎えに行って帰ったら、1時間は娘と遊ぶのがマイルールです。スマホもテレビも見ません。自分も子どもだと思って本気で遊んでいます(笑)

20時過ぎに子どもを寝かしつけて、SNSの投稿文を作ったり画像を編集。22時半から毎日インスタライブをしています。ライブが終わってから30分ぐらいはボーっと振り返りの時間をとっています。

時間に追われることもあると思うのですが、どう工夫していますか?

今よりも、SNSをやっていなかった時の方が大変だったように思います。

理由は、子育ても仕事も全部完璧にしようと思っていたからです。そうすると自分の体に負担をかけるのが当たり前になるし、何かあった時に自分を責めちゃうんですよ。でもSNSをはじめてから「私、こっちも頑張ってるし、ちょっとくらいできなくてもいいんじゃない?」というように心に余裕ができるようになりました。

これはシングルマザーだからとかではなく、働くママさんに大事なのは「今日はお仕事を頑張ったからちょっと家事をさぼっちゃう」とか、逆に「今日は仕事が早く終わったし、こういう日はちょっと頑張って家事をしよう」とか、メリハリを大事にすることだと思うんです。
時々自分を甘やかすようになってから、毎日を大変だって思わなくなりました。人間完璧にやるのは無理じゃないですか? どちらかだけでも、頑張ってる自分を褒めてもいいのかなって。

うまく両立するためのスケジュールの組み方は?

普通だと、仕事って1週間のうちに5日間あるじゃないですか?
だけど、私の場合は、予定を詰めこむのは週に3日間だけ。そして、残りの2日はちょっとゆるく働くことにしています。すべてを完璧にすると自分の中でスケジュールが崩れて、時間に追われてるような感覚になっちゃう。だからスケジュールを詰めこむ日とゆるい日をランダムに入れ込んでいます。

子育てをしながら、夢を叶えるには何が必要だと思いますか?

大きな目標中に、小さな目標をいくつか作ることですね。
追い込むんじゃなくて、夢に向かってる過程を楽しめるように工夫する。楽しんで、ワクワクしてニヤニヤして、ハッピーオーラを振りまくことです(笑)

ここ2ヶ月の流れを見たとき、私はブランドを立ち上げるための準備期間すらも楽しんでいました。そうすることで幸せを引き寄せたというか、目標に一歩近づいたのかなって。

もちろん悩みや課題がたくさん出てきたときには落ち込みます。1度落ち込みまくった所で、娘と遊んだりして気分転換をすると心に少し余裕ができる。そのタイミングを利用して失敗したとき自分を客観視するんです。そうすると、また新しいアイデアが浮かんでくる。

なので、落ち込むときは落ち込んでもいいと思うんです。私もまだまだ、これから壁にぶつかると思います。だけど失敗は笑い話にして、着実に目標に近づけるように楽しみながらやっていこうと思います。

この記事のライター

Cinq(サンク)-よくばり女子のはたらきかた-

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