面接通過率アップ!面接で「言いたいことを上手に伝えられるコツ」



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みなさん、こんにちは。キャリアアドバイザーAです。

Cinq読者の皆さん、ご機嫌いかがですか? これを皆さんがお読みになる頃には、一年で一番暑い時期になっていることと思います。
キャリアコンサルタントという人種は、ゴールデンウィークや夏季休暇等の長期休暇は、
A「現職中の人材がカウンセリングに来社できる数少ない機会だから休めない」という人
B「会社が休みじゃなければ転職活動の時間も自分でコントロールできないような人材は、そもそも【売れない人材】だから相手にしない。だから長期休暇は休む」という人
と大きくふたつに分かれます。

私はA寄りタイプの人間ですが、Bの人も「会社に出社しない」というだけであって、例えば旅行先であってもほぼ携帯電話は常に繋がりますし、メールも一日中全くチェックできないなんてことはないので、完全な意味で「休む」人はいないような気がします。

何が言いたいかというと、「売れそうな人材のためならば、休日返上も辞さない人たち」それがキャリアコンサルタントである。ということです。

これを味方にしない手はありません。
ただ、ちゃんと味方につけるには下準備が必要。丸腰でキャリアコンサルタントとの面談に臨むのは危険だよ、ということをこれまでも伝えてきました。これは繰り返し、これからもお伝えしていきたいと思っています。

面接前の準備は必要不可欠。だけど大事なのは「伝えたいことを相手にしっかりと伝える」ことができること

さて、前回まで【一次面接の突破のためのヒント】をいくつかご紹介しましたが、根本的なことをお伝えすることが後回しになっていることに気付きました。

それは、「どんなに準備をしても、伝え方がマズければ伝わらない」ということです。

転職者の中には、何か月も、何年も転職活動をしているのに「面接で落ちてしまう」を繰り返す方がいます。
「書類選考でダメなら、自分がその基準に達していないということだからまた次! 頑張ろう! と思えるけど、面接で落とされると人格まで否定されたみたいで落ち込みます」というお悩みも、数多くお伺いしてきました。

仕事での【日常のちょっと良い話】を準備し、それが評価されなければそれは【人格否定】ではなく【社風との相性】です。双方のためにもご縁が無いほうが良いのです。ですが、そもそも「準備した良い話」が伝わってないのでは? という転職者が圧倒的に多いのが事実だったりします。

そこで、今回と次回と2回にわけて「これまで何社受けても全然内定が取れなかったけど、キャリアアドバイザーAさんのアドバイスに従って心掛けるようにしてみたら、面接はほぼ100%通過するようになりました!」という嬉しいお声を複数頂いている「言いたいことを伝えるちょっとしたコツ」について4つご紹介したいと思います。

1センテンスを短くする

以下を声に出して読んでみてください。どちらがスッキリ頭に入ってくるでしょうか?

A.「東京スカイツリーは、商業施設やオフィスビルが併設されており、東京都墨田区押上一丁目にあり、周辺施設は「東京スカイツリータウン」と呼ばれて親しまれており、2012年5月に電波塔として開業し、東京スカイツリーの展望デッキから東京の街並みが一望でき、近くには水族館やプラネタリウム、「東京ソラマチ」もあります。」(155文字)

B.「東京スカイツリーは、東京都墨田区押上一丁目にある電波塔です。商業施設やオフィスビルが併設されており、2012年5月に開業しました。展望デッキから東京の街並みが一望できます。近くには水族館やプラネタリウム、「東京ソラマチ」があります。ここ一帯を「東京スカイツリータウン」と呼び、毎年たくさんの観光客が訪れています。」(157文字)

全く同じ内容の情報を、同じくらいの文字数で表していますが、AとBでは伝わりやすさが違うでしょう?
文字にすると「こんなに接続詞ばかりで繋いだ不自然な文章、普通書かないよ~」と感じる方も多いかと思いますが、話し言葉ではこんな調子でお話になる方、かなりいらっしゃるんですよ。
Aのような話し方だと、主語と述語が離れすぎたために受け手に伝わりづらくなってしまうのです。

センテンスを短く切って話すことで、話がいかに明快に伝わるようになるか、ぜひ試してみて下さいね。区切り方にはコツがあります。センテンスが長くなるのは、無意識に、「~が」「~で」「~たり」「~ので」などの接続助詞を多用しているのです。緊張すると、余計そうなってしまう方も多いように感じます。センテンスが長くなりそうになったら、句読点を「。」に。と心掛けてくださいね。

数字に語らせる

ニュース等で「この遊園地の敷地は、東京ドーム10個分あります」というフレーズ、お聞きになったことありませんか?
何となく、すごく広いんだろうなってわかったような気になりますけれど、本当にどのくらいの広さか、皆さんわかりますか?
私は野球にあまり詳しくないので、東京ドームにもそれほど足を運んだことはなく、実際どのくらいの広さなのかは正確にはわかりません。でも、東京ドームのことは知っています。(※東京ドームは216m四方の46,755m²。畳3万枚分の広さだそうです)

でも、「東京ディズニーランドは、とっても広いです。もうめちゃくちゃ広いです」と言われるより、「東京ディズニーランドは東京ドーム10個分の広さです」と言われたほうが、具体的に広さがわかったような気になりませんか?
これが「数字に語らせる」ということ。受け手に想像させる「共通の尺度」を用いて数字で表現することで、瞬時に「わかったような気にさせる」数字のマジックです。
何も、正確な大きさを伝える必要はなく、「巨大な空間であること」が伝わればOKなわけです。
これを使わない手はない。

「伝票を速く処理することが得意です。ビックリするくらいたくさんの伝票を処理できます」と言うより、「毎月4,000枚くらいの伝票処理を任されています」と言ったほうが、受け手が「わかったような気になる」。

数字に語らせると、もう一つお得な効果があります。それは「知的に見える」こと。「ビックリするくらいたくさん」というのは主観で、「4,000枚」は事実なわけです。主観で話すより、事実に基づいて客観的に話すほうが「知的に見える」。不思議ですね。

とある有名なコンサルティングファームの経営コンサルタントにお聞きしたところによると、入社してきた新人には必ず「徹底的に数字で話すこと」を叩きこむのだそうです。
経営コンサルタントは、企業の将来を様々な数字をもとに経営支援をする、企業の発展のために何をすべきか、どのようにすべきか等々具体的なアクションプランを提案していく仕事です。数字で語ることは、経営コンサルタントとしての「基礎体力」を身に着けることなのかもしれませんね。

さて、残り2つの
●結論から先に話す
●「大きな事象から小さな事象へ」と意識する
こちらについては、次回お伝えしていきたいと思います。

それでは、またお目にかかりましょう!

キャリアアドバイザーA