面接通過率アップ!面接で「言いたいことを上手に伝えられるコツ」2



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おはようございます! キャリアアドバイザーAです。

Cinq読者の皆さん、ご機嫌いかがですか?
この暑い季節は、通勤するだけでも一苦労。そして、オフィスに着くと急にひんやり。この寒暖差で体調を崩す方もいらっしゃるようですので十分お気を付けくださいね。

さて、前回から2回に分けて、採用面接時における「言いたいことを伝えるちょっとしたコツ」4つをお届けしています。

●1センテンスを短くする
一文(1センテンス)を短くし、なるべく主語と述語を話さないようにするということです。
●数字に語らせる
主観で話さず、事実を伝えるために「数字のマジック」を使いましょう。という提案です。

さて、残り2つについてお伝えしていきたいと思います。

結論から先に話す

これは、皆さんもいろいろなビジネス書で見かけたことがあるコツなのでは?

「面接で話している途中で、緊張し過ぎて話す内容を忘れてしまう」「脱線して、本題に戻って来られなくなった」「話したいポイントが絞りきれない」このようなお悩みを解決する最適解が、この「結論から話す」。ある意味、ビジネス上の基礎と言われています。

「結論 ⇒ 理由 ⇒ 理由の詳細」という順で話すのがベストだとも言われています。

同じことを上司に報告しているAさんとBさんの例でみてみましょう。

A「5月度の売り上げですが、ゴールデンウィークに天気が良かったことと、お客様アンケートの結果から景気の持ち直し感が強かったことから家族連れの外出が目立ったこともあり、昨年に比べて8%アップしました」

B「5月度の売上は昨年に比べ8%アップしました。理由は2つです。ゴールデンウィークが好天に恵まれたこと。景気の持ち直し感があったこと。お客様アンケートの結果によると家族で外出する機会が増え…」

転職相談にお越しになる方たちは、Aさんパターンで話している方が、とても多いです。
日本語の宿命とも言えますが、事象を説明しようとすると主語と述語が離れてしまいやすい。上司は、最重要ポイントである「売上は昨対比プラスだったのかマイナスだったのか」をイラっとしながら聞くことになりかねません。

一方、Bさんの話し方を見てみましょう。
まず最も重要な情報「5月度の売上が昨対比8%アップ」が冒頭でわかり、その理由が2つあると分析していることが伝えられています。

Bさんの話し方のほうが、【情報の受け手にとって親切な話し方であること】がお分かりいただけると思います。受け手に【聞く体勢を作ってあげているから】です。

一般的に「上司」は常に忙しく【時間が無い】です。
面接官も同じこと。限られた30分なり1時間なりの面接の中で、見ず知らずのあなたの合否を判断する情報を引き出さなくてはならない。【時間が無い】のです。
結論が見えないままに、延々と状況や自分の思いだけを語ってしまうのはルール違反。相手に知らず知らずのうちにストレスを与えてしまいます。

PREP法

「結論から話す」ということは、【PREP法】で話すと更に効果的だともいわれています。
P POINT   =結論を話す
R REASON  =その理由を説明する(簡潔に!長くならないこと)
E EXAMPLE  =事例を話す
P POINT  =最初の結論で締める

「大きな事象から小さな事象へ」と意識する

面接練習をしたことが全くない方の自己紹介は、たいていこのような感じです。

Aさん「●山▲美と申します。●●大学工学部情報処理科卒の28歳です。現職では、あの~、プログラマとプロジェクトマネージャの補佐みたいなことをやっていまして、直近ですと、あの~、守秘義務があるのでクライアント名は言えませんが、顧客管理システムの改修案件の工程管理のエクセル整理と…」
Bさん「▲藤●奈です。●●大学卒業後、Webプロモーション部にて勤務しています。主に集客を担当していまして、えー、最近の取り組みとしてはSNS広告です。弊社がいままでターゲットにしていた年齢よりも、若いユーザー層にアプローチするために…」

二人の共通点、何だかわかりますか?

受け手=聞き手に、自分がいまどのような会社でどんな立ち位置で働いているか説明する前に「自分の担当している仕事の枝葉末節から話し出していること」です。
特に、現在「万人に説明する必要のないくらい大手有名企業で働いている」わけではないのだとしたら、まずは聞き手に所属している企業の基礎情報を伝えること、その中で自分はどんな部署でどのような役割を担っているか、という順番で説明することを意識してください。

こういった話し方が出来るのは、普段から「俯瞰でものを観ることができる人」の特徴です。上空から全体を見渡し、集団の中での自分の立ち位置が見えているからこそできる話し方です。
担当(自分)視点だけの話ではなく、課長の視点、部長の視点、社長の視点で物事を観ることが出来る。日頃、採用人事と話をしていると、こういった人材を企業は共通して求めているように感じます。

現在は、高度成長期の日本のように、明確な答えがあって、それに向かってがむしゃらに頑張ればみんなが幸せになれる時代ではありません。不確定であってもゴールを見定めて、そこに辿り着くまでの道筋を「俯瞰でみる視点」をもつリーダーが求められる時代です。
俯瞰でものを観られる視点をもつ人材は、どの業態の企業でも求められている人材です。
転職を意識していなくても、身に着けておきたい資質ですので、是非、心掛けてみてくださいね。

それでは、またお目にかかりましょう!

キャリアアドバイザーA