相手に好感を与える! オウム返し(バックトラック)の心理的効果



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人間関係を深める心理テクニック「バックトラック」

人と接するときには相手の信頼を得て、人間関係(ラポールとも言います)を深めることが重要です。それは、ビジネスシーンはもちろん恋愛においても変わりません。ここでは、人間関係を深めるバックトラックというNLP(神経言語プログラミング)の心理テクニックを紹介していきたいと思います。

NLPとは?

「人生をよりよく生きるため」の取組みとしてNLPというものがあります。NLPは「神経言語プログラミング」と訳されていますが、実態としては、「実践的なコミュニケーションについての心理学」というイメージをしておけば問題ないでしょう。

バックトラック(オウム返し)って?

NLPに人間関係を深めるバックトラックというテクニックがあります。相手の言葉をオウム返しにすることや、相手に返す合いの手を打つことです。

オウム返しにすることや合いの手を入れると人間関係が深まる理由についてですが、これには「返報性の原理」というものが働くから。返報性の原理というのは、好意には好意で返すというシンプルな心理です。バックトラックをされると、自分が認められたものだと感じることができ、そのお返しに好意を持つというプロセスが生まれるのです。

バックトラック(オウム返し)を利用できるのはこんなとき!

相手の話している言葉を、反復して返すという方法です。
例えば「~が面白かった」と言われたら「面白かったんだ」と返し、「忘れた」と言われたら「忘れたんだ」という具合に相手の言葉を返していきましょう。

相手の感情をそのまま返す


会話の中で相手が自分の感情を示したとき、「悔しかったんだ」「嬉しかったんだ」などと、感情を示す言葉で返すと、相手との人間関係が深まります。
相手の感情を受けて、その感情に共感することです。楽しい内容であれば、「良かったですね」「凄いですね」、「楽しそうですね」という具合です。また、辛いものであれば「大変でしたね」「ひどい話ですね」といった返答が良いでしょう。それに加えて、その時の会話がポジティブな内容であれば、表情も合わせていきましょう。嬉しい・楽しい話題には笑顔で対応し、ネガティブな内容には困り顔で対応すると効果的です。

相手の話を要約する

話しが長くなった場合は、ひと段落ついた時に、話の内容を要約して返しましょう。
「あなたは、このことがプレッシャーになったのですね」「そんなことをされれば、誰でも混乱しますよね」という具合に、相手に寄り添った話をします。

生活の中に見られるバックトラック(オウム返し)の効果

このバックトラックには次のような効果があります。

歌やライブを盛り上げる効果

例えば、民謡では、「よいよい」などの「合いの手」が入ります。また、ライブでも、「腕振り」や「ペンライト」などを利用して、演奏者と聴衆に一体感を持たせることができます。これによって、相互作用が生まれるというのです。
最近では、ラグビーワールドカップが日本でも大盛り上がりしましたが、その時のサポーターの声援が選手たちのモチベーションを高めています。これは、野球でも同じです。応援歌が流れると、選手は100%以上の力を出すことができるのです。

コミュニケーションを活発化させる効果

漫才はボケとツッコミで成り立つものです。ノリツッコミなどの軽妙なやり取りで、コミュニケーションが深まっていきます。また、お客様の拍手や笑い声もバックトラックとして働きます。これは落語でも同じことで、聴衆から「待ってました。たっぷり」と言われると、落語家のモチベーションが上がります。お笑いやライブなどでも、バックトラックはよく利用されているものなのです。

赤ちゃんのコミュニケーションを育てる効果


赤ちゃんは、お母さんからのバックトラック(反応を見ながら)で、コミュニケーションを学んでいきます。赤ちゃんと接するときに、オーバーなリアクションを心がけている方も多いと思いますが、これもとても効果的です。

バックトラックを行うためのテクニック

「しっかりとあなたの話を聞いていますよ」ということを相手に伝えることで、安心をしてもらうのが大切です。そのためのテクニックについても紹介していきましょう。

ペーシング

ペーシングとは、相手に自分を合わせることです。私たちは、自然にペーシングを行っていることがあります。赤ちゃんに話しかけるときは、赤ちゃんと視線が合うところまでしゃがみ込んで、「どうちましたか?」などと赤ちゃん語で語り掛けることがありませんか?

このように、声の調子やスピード、大小、音程の高低、リズムなどを相手に合わせること、これが最も効果的なペーシングのテクニックです。また、相手がよく使う言葉を聞いて、自分も使うようにしましょう。例えば、相手が「販売促進」という言葉を使うときは、こちらもマーケティングというワードは使わずに販売促進と言い換えると、ビジネスにも効果的です。

ミラーリング

ミラーリングとは「相手の行動を真似する」ことです。
例えば、相手が笑ったら、同じタイミングで笑い返す。
相手が腕組みをしたら、自分も腕組をする。相手がコップの水を飲んだら、こちらもコップの水を飲むなどの動作を合わせることです。しかし、ミラーリングも。度が過ぎると相手に違和感を与えて不信感を買ってしまうのでやりすぎには要注意を。

対話の中で好感度を高めていこう

いかがでしたか?
簡単ですぐに使えるテクニックで、十分に効果があることがわかるハズです。初対面や、商談などのかしこまった場所では誰でも緊張をしてしまいますが、そんなときこそこのような心理テクニックを利用してみてください。意識しながら使用していくと、徐々に慣れていくはずです。
それが自然にできるようになればなるほど、周囲から好かれる、好感度の高い女性に♩