ロールモデルは必要。でも、周りにいない……
「自分のお手本となる人物」を意味するロールモデル。ファッション誌などでみるモデルさんのコーディネートを参考にするように、その人の「考え方」や「行動」をお手本にすることで、私たちは将来のキャリアや人生における様々な選択をより正しいものにすることができます。参考になる人物がいないよりもいた方が、そこに向かうために必要なスキルや経験が「見える化」されるので、ビジョンやキャリアを描きやすなります。
そんなメリットもあるロールモデルの存在ですが、自分が働いている会社の中で管理職として活躍している女性やリーダーシップを発揮している女性がたくさんいれば、その中から自分に合ったロールモデルを見つけることも可能です。しかし、そのような女性があまりおらず「ロールモデルがいない」と悩む女性も多いのも事実。そこでおすすめなのが、自分が理想とするロールモデルのタイプを絞ってみるとこ。3のタイプから選んでみましょう。
ロールモデルのタイプ
キャリアチェンジ型
転職やジョブローテンションによって、さまざまな仕事を経験していくキャリアチェンジ型。一見、専門性に欠けるとマイナスに捉えがちですが、オンリーワンな人材になることも可能です。様々な専門分野で培った経験や知識は転職市場で価値が高くなります。だからこそ、新しいことが好きな人や、色んなものに興味がある人や、飽きっぽい人にもこのタイプをロールモデルにするのがおすすめです。
昇進型
現在の職場に不満を持っている人にこそ目指してほしいのが「昇進型」。管理職などに就き自分の権限が大きくなると、働きやすさが増し、仕事量や時間調節も可能になるため、昇進型のメリットは多いと言えます。「自分は上に立つタイプではない…」と思わず、必要な知識や技術を積極的に吸収し、ワンランク上のポストを手に入れていきましょう。
深掘り型
何か手に職があると安心感を得られると考えている人には、深掘り型をロールモデルにするのがおすすめ。極めたい仕事にとことん向き合ってスペシャリストを目指していきます。このタイプは勉強が必要だったり専門領域が陳腐化した時にジョブチェンジが難しかったりするので、自分の性格や希望の職種を考慮した上でロールモデルにするかどうかを決めていく必要があります。
ロールモデルによって「自分軸」が定まる
自分の性格に合わせて方向性を決めていけば、ロールモデルが近くに実在しなくても、キャリアやビジョンが描きやすくなります。理想の自己像を想像してみることが大切なのです。
また、一人のロールモデルを見つけるのではなく、色んな人の良いところを合わせてロールモデルにするのも一つの方法です。社内でも社外でも自分に取り入れたい要素があれば、それを組み込んでいく。「みんなのちょっといいところ」を合体させてオリジナルのロールモデルを作っていきましょう。
【参考著書】
『どんな職場でも求められる人になるために いますぐはじめる47のこと』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)