転職にはマスト! キャリアアドバイザーが教える「企業研究のコツ」

転職にはマスト! キャリアアドバイザーが教える「企業研究のコツ」

就職活動同様に、転職活動を始めると必要になる「企業研究」。みなさんはどう行なっていますか? 転職活動の基本は企業研究と自己分析の2つですが、企業の情報をどうやって仕入れればわからない…と悩む人は少なくないはずです。キャリアアドバイザーに企業研究のコツを教えてもらいましょう。


おはようございます。キャリアアドバイザーAです。
随分朝晩寒くなり、日も短くなってきました。人材紹介会社は11月〜12月と「ボーナスに不満を持って転職活動を始める層」をターゲティングし、集客に力を入れる時期です。
採用企業にも、「人材確保に向けてギアをあげていきましょう」と提案していっています。
もしも、あなたが「いろいろ考えてみたけど、やっぱり転職しよう!」と思っているなら、案外ねらい目の時期かもしれません。

企業研究のために、最低限実行したいこと3つ

今日は、「企業研究するために、最低限実行したいこと3つ」というテーマでお伝えしたいと思います。

このコラムでも繰り返し「転職活動の基本は、企業研究と自己分析」であるとお伝えしてきていますが、「企業研究ってやっぱりどうやれば良いのかわからない」「HPは読んでいるけど…なんかピンときません」「●ちゃんねるを読んでも不安になるだけ。何が本当かわからないし」というお声をたくさんお聞きします。
「まぁ、本当のところは入社してみないとわかりませんよって担当のコンサルタントに言われた」と仰る方もいました。(ずいぶん正直な担当者ですね。汗)

本当のところは、「入社してみないとわからない」というのは真実だと思いますが、転職後のミスマッチで比較的短期間に転職活動を再開される方のほとんどが、今回提案する「3つのこと」を実行されていませんでした。
職歴を(無駄に)刻んでしまったり、転職活動がうまくいかずに諦めてしまったりする前に、今回お伝えする「最低限実行したいこと3つ」について思い出してみてください。

懐かしい、「新卒向けサイト」で検索してみる

皆様、学生時代に就職活動でお世話になった、「●クナビ」「マ●ナビ」で受験企業について検索してみたことありますか?
中途採用サイトとの大きな違いは、「社会人なら当然知っているであろうこと」として省略してしまいがちな業界や業務内容について、新卒採用サイトは詳細に記載があることです。
また、中途採用向けよりも福利厚生や休日に関する記載が詳しいという特徴もあります。
中には社内イベントや社風についてのコラムや、先輩社員のインタビュー等も掲載している企業もあります。「自分と同じ入社●年目の人がこんなことを言っているんだ…」という気付きも得られるのではないでしょうか。

やっぱり大切、HPの熟読

実は「転職者からHPを読んでも、正直よくわからない」というお声をたくさんいただきます。
HPを読むと、会社の概要を知るには十分であっても、働くイメージまでつくかというとそうではない。それは、考えてみれば当たり前のことですが、世の中の企業のHPが「中途採用ページが充実しているHP」ばかりではないからです。
そもそも、企業のHPは誰向けに作成されているものでしょうか?
基本的には“お客様=顧客企業に対して”自社をアピールする材料としてHPを作成しています。ですから、私たち個々人はBtoCの会社のHPであれば親近感を持てる場合もありますが、BtoBの会社のHPだとさらに「わからない」という気持ちが強くなってきてしまうのです。
(新卒学生がBtoBの会社への就職活動への敷居の高さを感じるのも、このことが影響しているのではないかと個人的には思います)

上記の問題点を踏まえた上で、HPを読み込む際のコツとして、2点を挙げたいと思います。

取引先一覧をきちんと把握すべし

例えば、建設業界やIT業界での転職であれば、その会社がユーザ直請けの一次請け企業なのか、二次請け、孫請け案件が多いのか気になることがあると思います。取引先一覧を眺めれば、その企業の業界での立ち位置を把握しやすいのですが、意外と見ていない方が多く、活用しなければもったいないポイントです。
また、1つの取引先がビッグネームでも、それ以外の取引先数が少ない場合も要注意です。以前、「国内を代表する超大手製造メーカとの直接取引が、8割を超えている。役員とのパイプが太く、取引の歴史も長く、実績も多いので安定感あり」とアピールしていた企業があっさり倒産したことがありました。不況で、その超大手メーカが製品の内製化を推進し、その企業との取引を中止したことが原因でした。

もちろんHPに必ずしも全ての取引先を記載しているとは限りませんが、心掛けてチェックしておきましょう。

IRはヒントの宝庫

転職希望先が上場企業ならば、必ずIR情報の株主向け資料を熟読しましょう。
どうしてIRが重要か。ご存知の通りIR情報は株主に対して公表するわけですが、株主は必ずしもその業界の経験者ではないですよね。そのような方々に対して、自社の成果を伝えるためには、誰にでも分かるような資料、理解しやすい資料を作らなければなりません。出資して下さる株主に、今後も自社への出資を積極的に行ってもらうように最大限アピールするための資料、それがIR情報の株主向け資料です。
IRを読み手である出資者=株主は何が知りたいのか。その企業が今後も投資すべき企業なのか。実際儲かっているのかそうでないのか、この先どんな事業展開をするのかということが視覚的にもわかりやすくまとめられているはずです。

そう、この情報は、転職者も知りたい情報なのです。経営は順調なのか、成長曲線上にあるのかそうでないのか、経営者はこの企業をこの先どうしていきたいと考えているのかがわかる資料、それがIR情報なのです。

実際に足を運んでみる

このコラムでも何回か提案させていただいていますが、志望企業のオフィスがわかっていたら、周辺を歩いてみること。実店舗を持っている企業であればサービスを受けにいってみることをおすすめします。
効果は大きく3つあって、
1. どんな社員がどのような街で働いているかわかる
2. どんなサービスをしていて、今後自分ならどう動こうと思うか考えが整理できる
3. 面接当日、迷って遅刻したりすることがない

今、私が勤務しているオフィスのフロアには、偶然にも同業他社が入居しているのですが、社風の違いが社員の違いにかなり色濃く表れています。面白いもので社員証をみなくても、どちらの人材紹介会社の社員か、まとっている【空気】でわかるのです。それは着ているもののセンスだったり、髪型だったり言葉遣いだったりするのですが、本当に一目瞭然です。考えてみると一日の大半を一緒に過ごす仲間と、纏う空気が似てくるのは当然のことなのかもしれません。
自分が実際働く企業の空気を面接前に知っておくことは、入社後違和感を強く感じたりしないためにも大事なことだったりするのではないでしょうか。
フロアまでウロウロすることは実際には難しいですが、その企業がどんな街に本社を構え、どのようなオフィスで従業員が就業しているかを知っておくことは、やはり大切なことだと思います。
事前に志望企業のオフィスを訪問してみた転職者が、
「自宅から出勤時間に実際に行ってみたら、ナビで検索してみた時間より乗り継ぎに思いのほか時間がかかってしまって…これが毎日のことになるのであれば、思い切って転居しないと無理かもしれないと思いました」
と仰ったことがありました。通勤は毎日のことですから、こんな気付きも大切なポイントだと思います。

「企業研究のために、最低限実行したいこと」まとめ

今日のコラムのまとめです。
「企業研究するために、最低限実行したいこと3つ」
■新卒採用サイトを活用してみる
■企業のHP(取引先一覧、IR情報)をもう一度熟読する
■実際にオフィス周辺を下見してみる

それでは、またお会いしましょう!
キャリアアドバイザーA

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