話しかけづらい…怒ってる? 周囲が不機嫌を察知してしまう勤務態度とは



[記事内に広告が含まれています]

怒っていないのに「怒ってる?」と聞かれるのはもしかしたら自分の態度が原因かも

友人や家族など、親しい間柄の人に「怒ってる?」と聞かれたことはありませんか。
自分では全く怒っているつもりもないのに、なぜか周囲にそう聞かれる。突然のことにびっくり、もしかしたらイラっときてしまうこともあるかもしれません。

けれど、人に話しかけた時に、私たちは瞬時に“相手が自分にどれだけ関心を持っているか”を判断しています。例えば、話かけたのに関わらず生返事だけで一向振り向かない……なんて人がいたら「あれ、聞いていないの?」と、自分のことを軽んじられているかのような気がしてしまいます。
なぜなら、人は“思ったり感じたことを、言葉だけでなくしぐさや態度でも表しているという認識を持っている”から。つまり、怒っていないにも関わらず「怒ってる?」と聞かれたことがある人は、自分が無意識のうちに相手に不機嫌だと感じられてしまうような態度をしてしまっているということです。

不機嫌を表すつもりでなくても、不機嫌だと察知されてしまう。これではコミュニケーションを円滑に進めることができません。仕事中も、自分は集中している“だけ”のつもりなのに、周囲には「怒っている」「話しかけづらい」というように思われ、距離を作られているかも。
だからこそ、人に「怒ってる?」と聞かれたことがある人は、自分の態度を客観視し注意することが大切なのです。

周囲が不機嫌を察知してしまう態度とは?

しぐさ

まずは動作についてです。例えば、上司に相談をもちかけようとした時。ため息をつきながら、貧乏ゆすりをしている上司がデスクに座っていると、つい「話しかけづらい」「後にしようかな」という気になりませんか? 焦っている時に貧乏ゆすりをしたり、疲れている時や悩んでいるときにため息をついたり。このような行動が相手に「今は機嫌がよくない」「怒ってるのかな?」と判断されている可能性があるのです。

集中しているときほど、癖がこのようなしぐさとして表れている可能性も高いです。けれど、それが周囲に威圧感を感じさせている原因かも。職場での態度をしっかりと客観視してみましょう。

表情

眉間にシワを寄せたり、口角がずっと下がって深く考えている様子の人をみると、先ほどと同様に「何か良くないことがあったのかな」「考え込んでいるな」と感じてしまいます。作業をこなしているときも常に笑顔で! というのは難しい話ですが、自分の顔が恐い表情になっていないか、人に話しかけられたときの自分がどんな表情をしているのか、しっかり意識してみましょう。
集中していたとしても、話しかけられた時は柔らかい表情で対応できる先輩がいると、後輩はきっと安心するはずです。

もう一つの要素は声。話しかけられた時に低音で「なに?」と聞かれると、つい自分が問い詰められているような気分になってしまいますよね。言葉は同じでも声の高さや、スピードによって受け取り方が大きく変わってきます。
また、大きな声を出すことによって怒りを察知してしまうこともあります。人と話すときには、なるべく穏やかな声で対応するようにしましょう。

感情と態度が異なると違和感を感じる

感情と態度は、セットで相手の判断材料とされます。嘘をついてしぐさ・表情・声を取り繕っていても、どこかがずれてしまうことで、相手に違和感を与えてしまうのです。

嬉しい時の態度…開放的になる(しぐさ)、明るく笑顔になる(表情)、明るく大きくなる(声)
悲しい時の態度…肩を落とす(しぐさ)、口角が下がり(表情)、小さくなる(声)
怒っている時の態度…動作が乱暴になる(しぐさ)、口角が下がって目が鋭くなる(表情)、とがる(声)
真剣な時の態度…前かがみになる(しぐさ)、相手をしっかり見る(表情)、力がある(声)

このように、感情と態度はある程度特徴が決まっているものです。これらが大きくずれると相手は違和感を感じてしまうのです。

不機嫌そうな態度が当たり前にならないように

仲の良い人だからこそ「怒ってる?」と聞けるけれど、親しくない間柄だと面と向かってそう聞くことはできません。だからこそ、そう尋ねられた経験がある人ほど自分の態度を客観視する必要があるのです。
自分では不機嫌にしているつもりはないのに、周りからはいつも不機嫌だと思われていて、周囲との距離を感じてしまう…。それはビジネスシーンにおいて好ましくありません。人と話す時には、相手に体を向けて、表情を優しく、普段話す声より明るくするだけで印象が大きく変わります。

言葉に気持ちを込めるだけで、相手に伝わることも増えるはずです。普段から、しぐさや表情、声の大きさなどの態度が相手に伝わるということを意識しながら、勘違いや誤解をされないように注意していきましょう。