女性だって「キャリアアップしたい!」が本音。年収、職場への不満を赤裸告白



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「キャリアアップしたい女性」って多いもの?

「専業主婦になりたい」というと、人から批判されることがあったり、働く女性と専業主婦の対立問題が話題になるなど……働く女性が“当たり前”という感覚になりつつある今。女性のキャリア観も日々大きく変わっています。そこで今回は、「キャリアアップしたい」と考えている女性はどれくらいいるものなのか? を読者の100名にアンケート調査!
今の年収から会社への不満についても、赤裸々に公開します。

今の年収は?

〜300万円 38%
300万〜500万円 40%
500万〜700万円 13%
700万円〜 9%

今の年収を聞いたところ、もっとも多いのが年収300万円〜500万円という回答に。ジェンダー・ギャップ指数2018などの調査データを確認すると、男女の賃金格差が他国に比べて大きな日本ですが、最近では男女の雇用格差を縮めようと、少しずつ改善している様子がみられます。

厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査(2019年)」を見ると、男性の所定内給与(所得税、社会保険料、組合費、購買代金等を差し引く以前の総額)は34万8,400円。それに対して女性は26万3,600円という結果になっています。差はなんと8万円以上とのこと……。

少しずつ男女格差は緩和されつつありますが、働く女性が今後も増加することを考えると、さらに女性にもしっかり「稼げる環境」を整えて行かなければなりません。

「仕事を辞めたい」と思う理由は?

人間関係:28%
給料の低さ:24%
残業時間や休日出勤などの労働条件:20%
仕事の内容ややりがいのなさ:16%
会社の将来が不安:12%

そこで働く女性100名に「仕事を辞めたいと思う理由」についてもアンケートをしてみたところ、もっとも多いのが人間関係という結果に。女性が少ない中小企業でのコミュニケーショントラブルや、逆に女性同士の対立があるのが現状のよう。

また、上記にも書いたような「給料の低さ」が気になっている方も多いことがわかりました。

<回答例>

「具体的なところに関しては理解しようとしてくれないくせに、なにか面倒なことがあると“女性だから〜”と性別のせいにされたり、仕事から外されたりする」

「女性社員が少ないので、コミュニケーションの取り方をわかっていないのか、これってハラスメントじゃないの?と思うようなことを平気で言ってくる男性社員が多い」

「同期の男性社員より多く仕事量をこなしているのに、給料は同じどころかむしろ自分の方が低くてびっくりする」

「女性社員の管理職がいなくて、ロールモデルがいないのはもちろん男性優位の会社にでき上がっている」

「女性が少ないので必然的に仲良くなる……かと思えばお局さん的な女性がいて、一番トラブルを作っている」

「キャリアアップしたい」って思う?

働く女性が増え“つつ”ある、とはいえまだ女性のキャリア進出は発展途上。
そこで気になるのが「キャリアアップしたいと思うか、思わないか」ということ。回答をみてみると、なんと7割近くの働く女性がキャリアアップしたいと「思う」と答えました。

思う:68%
別にいい:32%

<回答>

「結婚したからといって、専業主婦になれるような時代ではなくなってしまったから」

「単純にお金を稼ぎたい!稼げる女の方が格好いい」

「女性の方がマメだし、謙虚でコミュニケーション能力も高い。もっと評価されるべきだと思うから」

「働かなくていいなら働きたくないのが本音だけど、どうせ働くならきちんとお給料をもらいたい」

女性だって稼げる!が働く女性の理想

結婚した女性は家庭に入るもの。そんな固定概念が崩れている今。「キャリアアップしたい」「もっと稼ぎたい……」と思う女性は多いものです。

働く女性の希望は、男女対等に評価され、働きやすい環境をつくること。もちろん、子育て世代の場合は育児休暇が必要であるなど、これまであまり重要視されていなかった制度などに注力が必要になりますが、それは本来であれば、労働者全てに与えられる権利です。男性育休を国が進めるなど、少しずつジェンダーギャップも緩和されつつある今こそ、実際に働く女性の声を聞きながら、会社が少しでも制度に取り組み、古くから生み出されてきた当たり前の感覚を今の時代に合わせてアップデートしていってくれますように。