ビジネスマンには必須!雇用するに値する能力“エンプロイアビリティ”とは



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Cinq読者の皆さま、おはようございます。キャリアアドバイザーAです。
毎日本当に暑いですね…。冷たいモノの摂りすぎはよくないと思いつつ、ついつい飲み過ぎてしまい、食欲が落ちる……という悪循環にはまってしまいがちです。
「今日は食事なんか作りたくない!」「キッチンで火を使う料理なんてしたくない!」と思うような日、ありませんか?
私にはそんな時に頼るレシピがあります。ただただ材料を刻んで混ぜるだけ。今夜のメニューの一品にいかがですか?

【にらと長ネギとサバ缶の和え物】
サバの水煮缶…1缶
にら…1束
長ネギ…1/2本  
塩…小さじ1/2
チューブのおろししょうが…2センチ分
ごま油…数滴
薄口しょうゆ…少々

◆作り方
にらは小口切り、長ネギはみじん切り(面倒なら小口切りでOK)に、塩をふって混ぜると少ししんなりしてきます。そこに、サバの水煮缶とおろししょうがを投入し、サバをほぐすように全体を混ぜます。最後にごま油をたらして完成です。お好みですりゴマを混ぜたり、夏なら小口切りにしたみょうがを混ぜたりしても美味しいです。お醤油は、食べる直前に少しだけ。
これをご飯にかけて、冷や汁風に氷水をかけて食べたり、そうめんに添えたりしています。
熱中症対策に重要な塩分も摂れて、おすすめです!

雇用するに値する能力…「エンプロイアビリティ」を身につけて

さて、今回のこのコラムのテーマは「自分の【エンプロイアビリティ】を確認しておこう!」です。

「エンプロイアビリティ」…あまり聞きなれない言葉でしょうか?
経営学用語で、雇用する(Employ)と能力(Ability)を組み合わせた言葉です。「労働市場で雇用され得る能力」「雇用に値する能力」のことです。コロナ禍以前から「エンプロイアビリティ」を向上させておくべきことは言われてきたことですが、特にこの時期、意識していきたい能力のひとつだと言えると思います。

「終身雇用」「年功序列」がなくなった今だからこそ

昭和の時代、日本では、特に大企業は「終身雇用」を前提として人材を雇用し、雇用主側も従業員側も「雇用された企業の中での能力や人材としての価値」を上げることで成り立っていました。

「就職した企業で評価され」・「昇級・昇格を目標とし」・「就職した企業に貢献する人材になる」ことが従業員のモチベーションになり、帰属意識を高めた社員が成長していくことで企業側も安定的に業績を伸ばしていったのです。

けれど、皆さまよくご存知の通り、こういった「終身雇用制」の考え方は過去のものになりました。雇用主側は、社員の人件費が企業の競争力を削ぐものと捉えるようになりましたし、従業員は常に自分自身の能力を高め、予期しない異動や転職などといった環境の変化にもスムーズに適応できる必要性に迫られています。「年功序列」ではなく「成果主義」に切り替わっていった。それが平成という時代だったと思います。

雇用主の考えが変わっても、従業員側は今までの会社での実績・キャリアを変えることはできない

雇用主側の考えが変わったといっても、従業員側は今までの会社での実績・キャリアをがらっと変えることはできません。特に、「その会社でしか役に立たない仕事」を「今だけしか通用しないやり方」で仕事をしている人は、危機感を持つ必要があります。「その会社にいる限りは生涯安泰だと思っていた」が、「外部に出た時評価されない仕事」「その企業固有の仕事だけしてきた」方は注意が必要です。
「その企業固有の仕事だけ」という仕事のスタイルになりがちなのは、大企業にお勤めの方に多いです。何故なら、業務範囲がはっきり決まっていて、細分化されることが多いからです。
「この仕事だけしていれば安泰」と成長が止まってしまっても、給与は少しずつ上がっていく人事制度を持つ企業で働いていたら、企業も労働者も自身の価値を上げていくことができず、結果として「競争力のない集団」になってしまいます。
「ここをクビになったら、もう勤められるところがない!」という状態です。
とても不健全ですね。

企業が望む「エンプロイアビリティー」の要素とは

少し古い資料になりますが、厚生労働省の調査(2004年1月)『若年者の就職能力に関する実態調査』によると、企業が若年層に求めるエンプロイアビリティーの要素は、上位から
1.コミュニケーション能力
2.基礎学力
3.責任感
でした。以降、「積極性・外向性」「資格取得」「行動力・実行力」「ビジネスマナー」となっています。
これらの要素を意識して、日々のご自身の業務を一度見直してみてください。上記の要素を伸ばすような働き方が出来ているでしょうか?

雇用主と従業員双方が良い緊張感をもつことで業績アップを目指していく

令和の時代、企業が優秀な人材を確保していくためには、雇用主側も従業員の「エンプロイアビリティー」を向上させる努力をしていく必要があります。
エンプロイアビリティーを向上させた従業員は、より良い環境を求めて転職していく可能性も出てきますが、企業と労働者が双方で良い緊張感をもった状態であり、これからの望ましい在り方ではないかと思います。
「どこにでも行ける」能力がある従業員が、「ここで働きたい」と思える企業運営をしていける企業こそが、今後生き残っていける体質の会社であると言えるでしょう。

それでは、今日はこのへんで。またお目にかかりましょう!