【中医学】冬は落ち込みやすい時期?冬の落ち込みを減らすために意識したい3つのこと



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落ち込みやすいのは季節のせい?

はじめにお伝えしたいのは、落ち込んだりゆらいだりする自分を責めているならば、それは違います。あなたの性格が悪い訳ではないんです。

なぜかというと、薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)においてはそれぞれの季節に出やすい感情というものが決まっているから。

冬はどのような感情が出やすいかというと、恐れ・驚き。
恐れというのは他人に対してもビクビクしやすかったり、自分自身にも自信がなくなることを指していて、驚きは些細なことにもショックを受けやすくなるということです。

ですから、冬は四季の中でも特に、自分に自信が持てなくて落ち込んでしまったり、いつもだったら平気なことでも敏感になって傷ついてふさぎ込みやすいのです。だから、自分を責めなくてもいいんです。

ただ、ゆらがないために意識してほしいことがいくつかあります。

冬の落ち込みを減らすための3つの方法

(1)太陽の光を浴びて陽のパワーをチャージする

陰と陽というものがありますが、陰陽は心とも密接に関係しています。
陰は寒い・冷静などが属しているグループ。明るい・活動的というのは陽のグループです。自然界は、冬至を境に陽が少しずつ増えてはいきますが、冬は1年の中でもこの陰の気が自然界にとても多く陽が少なくなるため、気持ちが落ち込みやすくなります。

そのため陽の気を足すことが落ち込む気持ちから抜け出す大事なアクション。おすすめは太陽の光を浴びながらのウォーキング。光を浴びながら活動的なことをすることでさらに陽が増えるといわれていますので気持ちが沈んだ時こそ試してみてください。

(2)新しいことにチャレンジしない

え?と少し驚きましたか?しかし、冬は閉臓(へいぞう)の時期と中医学ではいわれており、守りに徹する時期です。守りの時期なのにも関わらず、それに逆らってエネルギーを必要以上に使うと身体や心がダメージを受けやすくなってしまいます。

ですので、この季節は気持ちを一定に保つことが大切です。そのためにも、何かに挑戦したり欲を出して頑張り過ぎることは厳禁!それだけでもエネルギーを使ってしまいますから、寒いこの季節は春夏を楽しみにゆったり過ごして体力を充電しましょう。

(3)早寝遅起きでしっかり身体を休める

もう耳にタコができるほど聞き飽きたセリフ…と思う方もいるかもしれません。しかし、睡眠を疎かにした先に健やかな心と体を育むのは難しいのです。

恐れ・驚きという感情は腎(じん)と成長系ホルモンを司る臓腑が弱ることでさらに顕著に出やすくなります。この腎は睡眠時間が短いと働きが低下し、低下することで気持ちもゆらぎやすくなります。

睡眠時間は一年の自然のリズムにあわせて変えることが必要ですが、8時間は睡眠に充てたいところ。23時頃までには寝て、明るくなる7時くらいに起きる早寝・遅起きを心がけて。

毎日の習慣でゆらがないココロを育んでいく

いかがでしたか?きっと「どれも聞いたことあるなぁ」と内心思った方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、その聞いたことがあることを実際にやってみましたか?継続してみましたか?

厳しいようですが、残念ながら落ち込みを一瞬で治すような魔法のようなものは存在しないのです。中医学の世界では食や暮らし方が考え方やメンタルを大きく左右すると考えられていますからコツコツいい習慣を積み重ねることが結局はゆらがない心身を育むことができます。

ぜひ、これを機に食や暮らしを見直して実践してもらえたら嬉しいです。