バイオリズムと向き合うには
慣れ親しんだ仲間の環境からは抜けて、一人で方向転換するのは、エネルギーがいるもの。私も、新しいことが自分の中で習慣化するまでは、モチベーションの浮き沈みは多くあります。
プライベートの悩みなら、友人に相談したり、気分転換に出かけたりすることで解消されるのですが、一人で仕事をしていると、仕事の悩みは自己解決することが基本。分かってもらうことを求めるより、どうしたら次は上手くできるか?を考える方ことが大切だと感じています。そこで、私が思うメンタルキープのコツをご紹介します。
工夫① 下げるのを防ぐより、波を把握する
まず、メンタルは常に一定ではないことを客観的に理解することです。いつメンタルが落ちるのか?どんなことを経験すると、落ち込んでしまうのか?など、「気分が下がる理由」を発見したら、メモ帳に記録するようにしています。
私の具体例で言えば、PMSの時期は極端にネガティブになることや、改善が必要だったり道を外しかけていたりする時に、なんだか急に気持ちが下がる傾向があることが記録をつける中で見えてきました。当日当日では分からないことでも、マメに記録しておくだけで、「自分のメンタルが落ちるポイント」が把握できるように。感情ではなく、冷静な分析ができるようになるので、オススメですよ。
工夫② あげるより“安定”が優先事項
「自分のメンタルが落ちるポイント」を理解できるようになったら、その時にどんな対策をとったら、気分が安定するのか?を考えてみましょう。ここで重要なのは、沈んだ気分を「あげる」ことより「安定」させることが優先。
気分の波が上下に揺れ動く中で、真ん中より下に下がったモチベーションを一気に真ん中より上に持っていくのは、現実的にも難しいと思います。無理に明るい気分に戻そうとするのではなく、かも不可もない真ん中(フラット)に維持することだけに集中します。その時に、マイナスの原因になっていることが、人間関係なのか仕事の内容なのか、自分の短所なのかを整理しながら必要なものだけ残していく。そんな感覚でしょうか。
人が抱えきれる情報や役割は、膨大ではありません。自分のキャパシティを超えていると感じたものは、整理整頓することも必要だと思います。
自分の取扱説明書を作る
自分の背中を理解することは非常に難しいですが、小さな気分を逃さずに敏感に記録していくことで、「自分の取扱説明書」ができます。気分が落ち着いている時に、自分の弱い部分や対策を見直すことで、大きなモチベーションの揺らぎを未然に防ぐことができるように変化していくと感じます。時間をかけて、取扱説明書を作成していきましょう。