#フリーランスに生きる 【カラーコーディネーター「秋元 未奈子」】

#フリーランスに生きる 【カラーコーディネーター「秋元 未奈子」】

会社に属さず、事務所に属さず、フリーランスという生き方を選ぶ彼女たちをピックアップ。 現在注目されているフリーランスというワークスタイルで、彼女たちが過ごしている理由と、フリーランスで生きるための努力を知りたい。


近年注目されているフリーランスというワークスタイル。 個人で動ける自由さは一見あるように思えるが、もちろんフリーランスはそう甘い世界ではない。 それを知っていながらも、フリーランスというワークスタイルをなぜ人は選ぶのか?

今回はカラーコーディネーターとして活躍している秋元 未奈子先生にお話しを伺いました。

カラーコーディネーターになった理由は?

ランドスケープデザイナー(造園家)の母の影響が大きいですね。 小さい頃の洋服は、母の手作り。
その生地の柄や色などは今も鮮明に覚えています。 母は植物だけでなく器を集めるのも好きで、焼物の種類などもたくさん教えてくれました。

私はデザインや色をもっと知りたいと、ファッション系の大学に行き、洋服を作りながら染色を専攻していました。 そこで色彩についても学びました。


大学を終えてからは、オリエンタルランドへ就職しました。 そこでの教育は、見たことも聞いたこともない、刺激的で感動的なもの。 表現は違いますが“ゲストの期待を超えた体験を提供する”、つまり“求められた以上の答えを出す”ということを日常的に行う会社でした。これはフリーランスで働いている今も役立っています。


そんな人間力を高められる会社にいながら、さらに何かを勉強したいと思い、週に一度カラーのスクールに通うことにしました。 その1年半後、オリエンタルランドを退社しました。 そのときは次の就職先も決めていませんでしたが、色への想いが徐々に募り、フリーランスのカラーコーディネーターとして活動を始めました。


初めての大きな仕事は、メイクの学校の色彩講師。 それは現在も続いています。 企業のセミナーでは、商品の陳列や配色テクニックを教えてほしいと頼まれることもあります。 似合う色を知りたいという方には、パーソナルカラー診断も行っています。 色彩に関することならすべて引き受ける、というスタンスでずっと仕事を続けています。

「色」は自由

パーソナルカラー診断は自分から営業するのではなく、声をかけられたときにするようにしています。
なぜなら、どんな人も好きな色を身につけて、好きな生き方をするのが一番いいと考えているからです。

似合う色にとらわれず、好きな色・スタイルを貫くべき。 もちろん“この色を使ってコーディネートすると印象が良くなる” ということはあります。 でも、形や素材によっても見え方は変わりますよね。 服を選ぶ時に、色が最も重要というわけではないのです。


色は、ファッション・インテリア・建築・フラワーアレンジメントなどすべてに関わってきます。 それぞれの分野で使い方は異なります。 色は、広くて曖昧なもの、自由なものなのです。

先生にとって「色」って?

科学的にいうと色は「」。 脳に刺激を与えて、感情に訴えかけます。 人の心を大きく揺り動かします。 広い目で見ると、人の人生を照らすものかもしれません。

一方で、色は小さなエッセンスでもあります。 ふとした瞬間に出会った花の色がきれいだったとき、ほんの少し優しい気持ちになりませんか。

色はいつも隣にいるもの。 仲のいい友達みたいな存在。 困ったときには助けてくれるし、組み合わせも無限にあるからおもしろいのだと思います。

感覚の世界、だけではいけない

仕事で色を扱うとなると、感覚だけではやっていけません。 なぜなら、自分の好きな色をユーザーが求めているわけではないからです。
ユーザーの生活がよりよくなることを最終目的とし、そのために知識やテクニックを駆使し、最も的確な色を選んでいく。 そのとき、自分の好きな色というのは関係がありません。
フリーランスというと、一見気ままにやっているように思われますが、会社や上司のように頼るものがありません。 ゆえに、高い結果を出し続けないと仕事がなくなってしまいます。 好きなことを継続するためには、求められるもの以上のものを提供しなければならないのです。 この心構えを形づくってくれたオリエンタルランドには今でも感謝しています。

心理学を利用した、ピンクの刑務所

最近では、脳科学の世界でも色の効果が認められました。
ダイエットには青紫、興奮させるには赤、女性ホルモンを出すにはピンク、といったように。 色は脳で認知され、ホルモンを分泌し、心理に影響を与えます。 アメリカやスウェーデンの刑務所では、壁をピンクにする取り組みが行われています。 女性ホルモンの分泌により、攻撃的な感情を抑えることができるからです。もちろん、私たちも生活の中にピンクを取り入れれば、女性らしさが増しますし、穏やかな気持ちで日々を過ごすことができます。

どんな人に向いていると思う?

当たり前ですが「色」が大好きな人がいいですね。 世の中にはどこにでも色があり、あらゆる色が存在します。 それらを丁寧にすくい取り、美しいと感動できる人。 洋服だけ、ジュエリーだけとかたよらず、様々なところから色の魅力を発見できる人。 言い方を変えると、あらゆるものを愛でられる人、ではないでしょうか。

流行などの情報はどこで知るの?

流行色協会という協会があって、そこの会員になると流行の色についての情報は入ってくるようになります。 ただ、店頭にそれが並んだ時にどんな風に映るか、実際に人に身に着けたときの印象を日々感じとって、日常や、ビジネスに取り入れていくことが大切ですね。
市場にはどんな風に流行のが取り入れられているのか、とか自分の好きな組み合わせとか、これをどう使おうという感覚は、やっぱり実際目に見て、感じるものだと思います。

仕事の息抜き・楽しみは?

仕事で色を扱うとなると、感覚だけではやっていけません。 なぜなら、自分の好きな色をユーザーが求めているわけではないからです。

ユーザーの生活がよりよくなることを最終目的とし、そのために知識やテクニックを駆使し、最も的確な色を選んでいく。 そのとき、自分の好きな色というのは関係がありません。

フリーランスというと、一見気ままにやっているように思われますが、会社や上司のように頼るものがありません。 ゆえに、高い結果を出し続けないと仕事がなくなってしまいます。 好きなことを継続するためには、求められるもの以上のものを提供しなければならないのです。 この心構えを形づくってくれたオリエンタルランドには今でも感謝しています。

ライターまとめ

「好き」を突き詰めている

秋元先生にインタビューをしていて感じたものは、好きを突き詰めるまっすぐな姿勢です。小さい頃から、自分の興味があるものをとことん突き詰めて、時には無計画なまま進める、勢いもあるのです。 もちろん大変なこともたくさんあったと思うのですが、インタビュー中に、仕事のことを話す先生の表情はとてもキラキラと輝いていました。

好きなことを仕事にするのはとても難しいことではあるけれど、それを証明する経験や知識と情熱があれば、自分の専門分野を活かせる仕事がフリーランスとしてやっていけるのだと、可能性を感じました。

仕事に関してのプロ意識

先生は「どんな質問をされても返せるように、勉強をし続けなくてはいけない」と言っていました。 それはとても難しいように思います。 センスや好みだけではなく、しっかりとした知識があることで、プロフェッショナルな仕事ができるのだと気付きました。 さらにすごいのが、求められる以上の成果を出すということ。

いくつか先生に質問をさせて頂いたのですが、本当に、聞きたいことがスラスラと答えになって返ってくるのです。 どうして私が次に聞きたいと思っていることがわかるんですか? と不思議に思うほどに、求めている答えが先生からは自然と返ってきます。

たくさんの人との交流を持ち、相手のことを見ている経験値も確かなものだと思います。
基本的にフリーランスで成功している人というのは、とても人間力が高い人です。

初めての顔合わせでも、しっかりと相手(この場合は私)の目を見て、真摯に、明るく、だけど真面目にしっかりとひとつひとつの返答をくれました。

楽しむことを知っている

次に思ったのは、先生は自分に合う働きかたや、自分のストレスなどを発散する方法を心得ているということです。 自分のことを理解する、というのはなかなか難しいと思うのですが、自分にとっての「ちょうどいい」をしっかりと理解した上で、行動しているのだと思います。

自分自身も楽しみつつ、そして相手にもその面白さや魅力を伝えることのできる、一種のエンターテイナーなのでしょう。
そして立派なよくばり女子。
秋元先生、お忙しい中、貴重なお時間と素敵な経験をありがとうございました!

秋元 未奈子先生プロフィール

カラーコーディネーター

学生時代にファッションと染色を学ぶ。
オリエンタルランドへ入社。
退社後、カラーコーディネーターとして独立。
企業研修やカラーコーディネートアドバイス、
美容・フラワーの専門学校にて色彩教育、パーソナルカラー診断などを行う。

日本カラーイメージ協会理事
著書「よくわかるカラーの本」
「色彩検定模擬テスト集」

著書

Cinq編集部 文−松本 唯

この記事のライター

Cinq(サンク)-よくばり女子のはたらきかた-

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