そのルール、日本だけなんだって知ってますか…?
日本企業に就職したのちに、とある外資系商社に転職した友人が驚いた、外資系ならではの「飲み会」での話を聞いてビックリ! 日本にある「飲みニケーション」ルールは、実はとっても小さな世界でやりとりされている無言のルールであって、外から見たら実はおかしいものなのかもしれません。今回は、外資系会社に行ってから気付いた「飲み会」での違いを紹介したいと思います。
上司だからといって、お酒を注いでまわらない
日本でよく見るのは、会社の若手が上司にお酒を注ぎにいく場面です。楽しんでください、飲んでくださいといわんばかりにお酒をふるまいます。話題の中心ももちろん、上司のもの。
ですが、外資系会社に勤めると、飲み会は完全プライベートでの付き合いとみなされます。上も下も関係ないため、お酒を注ぐ文化はないとか。好きな時に、好きなだけ飲む。こういった自由なスタイルが基本となっています。誰かひとりが、ボトルを持ってウロウロ…なんてしていると逆に変に思われてしまいます。
「不参加」は全然変じゃない
会社が設定する「飲み会」といえば日本では送別会、歓迎会、忘年会、新年会、のほかに定期的な飲み会など、様々なものがあります。それに合わせて、飲食店では飲み放題などのコースも盛んに。
けれど外資系に転職すると、大人数で参加する飲み会といえば、忘年会くらいなものだといいます。とはいえ、それでさえ参加率は全体の60%ほどになるそう。習い事や家族を優先してお誘いを断ることは、全然変なことではありません。日本企業での「飲み会に参加しない」とは全く違う認識をそれぞれが持っているので、罪悪感を感じる必要も全くといってほどないといいます。
また「飲み会」というよりはパーティーや食事会といったものがメインになるため、大人数でお酒を飲んで騒ぐといったような経験ではなく、数人で食事と会話を楽しむといった体験の方が多いそう。
後輩に「奢る」のは当たり前じゃない! 割り勘が基本
飲み会でよくある年功序列制度は、日本ならではのもの。
先輩が後輩に奢る、といったルールは外資系の会社にはありません。みんながそれぞれに好きなものを飲む、そして最後には割り勘、が基本なのだそう。お金を出してもらったから、と変に気を遣う必要がないため、プライベートでの上下関係が存在しないのです。
ちなみに、外資系企業に勤めると、仕事に関しても縦社会は一切ないと誤解されている方がいるようですが、上司を立てるのはこちらでも同様のようです。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとして接する
仕事は仕事、プライベートではプライベート、と境界線がしっかりと引かれているのが外資系の会社と日本企業の違いでしょう。日本企業では、当たり前と認知されている無言のツールである飲み会での振る舞いは、至って当たり前でないことがわかります。皆さんの会社ではどうでしょうか?
また外資系企業に転職した友人は「夜の付き合いが随分と楽になったし、お酒が美味しいと感じるようになった」と語っていました。無理なコミュニケーションを強要されることは、彼女にとって大きなストレスになっていたようです。これをきっかけに、日本企業での飲み会での振る舞いを見直してみるのもいいかもしれませんね。