仕事がこなせるのと、仕事を獲得するのは別問題
フリーランスになってから、実感するようになったこと——。
それは、「与えられた仕事をこなせるのと、仕事そのものを獲得できるのは、まったくの別問題である」という営業面についてです。与えたれた作業は、とても素晴らしくこなせるけれど、そもそも仕事を取ってくるのが苦手だという方も多いのではないでしょうか?
そんな私も、過去を振り返るとたくさんの失敗をしました。
すべての仕事がトントン拍子に決まったわけではなく、「ああ、これは時間を使ったけれど成果が出なかったな…」と後から後悔することもあります。
そこで今回は、あまり効果がなかったと思う営業活動方法についてご紹介したいと思います。
1. セミナーや交流会に参加しまくる
まずひとつめは、セミナーや交流会に参加しまくったことです。もちろん、それをきっかけに仕事が増えたり人脈が広がったりすることもあるかもしれませんが、私の結論としてはセミナーや交流会は、本当にたまーーにで良いと思っています。参加した数に比例して、チャンスが転がっているわけではない。と表現した方がわかりやすいでしょうか。
「何か良いヒットに巡り会えるかもしれない!」「名刺をたくさん持って、営業しよう!」と意気込んで毎週のようにセミナーや交流会に行っていた時期があるのですが、あるとき気づいたのです。
——みんな同じ気持ちで来ている、と。
そう、私と同じようにみんな何かチャンスが落ちているのではないか?と外部にヒントを求めにくるのです。講師をしている人、参加している人、名刺交換をした人。残念ながら、セミナーや交流会の中にチャンスは落ちていないと思います。なぜなら、チャンスは「自分の中」にあるからです。
答えを探してチャンスを期待して参加するより、自分の中で方向性を考えてコツコツ積み重ねる方が未来に繋がると思います。
2. 過度なブランディングを作る
もうひとつは、過度なブランディングです。「ブランディングが大事」だと、一回は聞いたことがあるのではないでしょうか。何も個性がない人には仕事は来ない、あなたの肩書きはなんですか?と。
もちろん、ブランディングを考えることはとても大切だと思います。しかし、過去に自分で考え過ぎたからこそ感じるのは、「ありのままの自分」が自然とブランディングになる。ということです。
自分の強みはきっとこれだ!と、「〇〇ライター」と名乗っていた時もありますが、今はそれをやめて臨機応変に柔らかく考えるようにしました。これは、ライターに限らずですが、「〇〇専門家」と名乗っていたとしても、最終的にイメージや肩書きを決めるのは、世間様です。
自分で作りこんで視野を狭くしてしまうより、広い視点で仕事をすることで、柔軟な提案ができたり面白い発想ができたりするかもしれないですよね。
名刺のデザイン(カラーやフォント)ひとつにもこだわり過ぎていた過去ですが、それよりなにより、「またこの人に会ってみたい」「この人と何かしたい」と思われるような人間性を磨くことの方が大切なのでは?と感じています。
内を磨けば、運気が集まる!
頑張っても頑張っても空回りな時は、ふと足を止めて深呼吸をしてみましょう。答えを探すのではなく、自分らしさを見つけるのが仕事の近道かもしれません。