そのノウハウは本当に必要? スキルの新陳代謝を促す重要性



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あなたはスキルの新陳代謝を促すために、何をしていますか?

「・・・・・?」

心や身体(からだ)の新陳代謝、デトックスの話は、よく聞くけど、「スキルの新陳代謝」なんて、聞いたことなんてないといった人が多いと思います。

新陳代謝とは、 古いものが新しいものに次々と入れ替わることを言う。
  (中略)
そして、新陳代謝は、生命維持に不可欠なものである。
「細胞の新陳代謝」の周期は部位によって異なる。
胃腸の細胞は約5日周期
心臓は約22日周期
肌の細胞は約28日周期
筋肉や肝臓などは約2ヶ月間の周期
骨の細胞は約3ヶ月周期
細胞の新陳代謝が正常であれば身体は3ヶ月で
新しく生まれ変わる。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E9%99%B3%E4%BB%A3%E8%AC%9D

身体の部位ごとの新陳代謝の周期の違いは、とても興味深いですね。実は、スキルにも新陳代謝・デトックスといった考え方があるのです。でも、これは筆者のオリジナルの提案です。

自分のスキル、ノウハウを整理してみる

さて、あなたは現在どんなライフスタイルを送っていますか?
OL? 専業主婦? 共働き? それともバリキャリウーマン? 女性起業家でしょうか?

様々な立場の人がいると思いますが、 それぞれ何らかのスキルをお持ちだと思います。ビジネスシーンを例にすると、PCのエクセルの表計算、関数などがありますよね。それ以外には、経理・簿記、営業、マーケティング、総務など。

主婦であれば、掃除、家事の時短テクニックや栄養価の高い料理を安い食材で作るスキル等々。働く女性であれば、時短メイクとかも、ひとつのスキルといえるでしょう。
スキルを持つことは当然素晴らしいことですよね。

では、あなたはそのスキルをどのくらい日々の生活の中で、活用できていますか?
そして、そのスキルは、いつから使っていて、いつまで使い続けることができそうですか?

そのスキル、ノウハウは確かにあるのかもしれないけれど….

質問ばかりしているとわかりづらくなってしまうため、事例を少しご紹介したいと思います。これは、私の友人の場合です。

・田舎の中学校の駅伝代表
・ギター歴34年
・20代では英語を仕事で少し使っていた
・○○の国家資格を取得して25年

その人は、ギター歴が一番長いのですが、ブランクも長いため、今となっては、決して上手とはいえなくなってしまいました。また、25歳の頃、とある国家資格を取得しましたが、使っていたのは32歳までの7年間のみだったとのことです。

その後、何度か職を変え、ギターは趣味レベルにとどめ、英語や国家資格を使うシーンは全くなくなり、今ではほとんど使っていないスキルも増えてきたようです。

しかし、今でもギターを弾くことはできるし、英語だって多少のフレーズくらいは覚えている。資格は保有しているので、 使おうと思えば使えるハズ。と、言いたいところですが…実は全くといっていいほど使えないとのことなのです。指を怪我してギターを弾けなくなったとか、資格の有効期限切れという訳ではありません。

これはどういったことなのでしょうか?

スキル、ノウハウはバージョンアップしないと使えなくなる

その理由は、とても簡単。
技能や資格は車の運転免許などと同じで、それを日々活用していないと実質的には使えなくなってしまうからです。ペーパードライバーに例えると、わかりやすいですよね。

その人の場合は、ミュージシャンの夢を諦め、国家資格を取得したのにも関わらず、その業界を去り、何十年も経過してしまいました。そして、その業界の中でビジネスをしているわけでもありません。だからこそ、今となれば全くといっていいほど、リアルな現状を知りません。

せっかく身につけたその業界、業種に特化した知識やスキル・ノウハウが古すぎて、もう使えなくなってしまったのです。つまり、特定の技能や資格を持っていたとしても、それが活かせる場所で使い続け、そのスキルを更新しなければ、意味がないものとなってしまうのです。

スキル・ノウハウは、今のライフサイクルに合わせたバージョンアップが必要

ここでお伝えしたいこと、それはスキルというのは、現状のライフサイクル の中で、“常に更新をかけていく”、“バージョンアップしていく”ことをしない限り、使えなくなってしまう、といったことです。

2017年8月現在の最新バージョンはWindows10ですが、まさか今もWindows98やXPを使っている人はいませんよね?

人間も古いバージョンのOSでは、使いづらくてしょうがありません。OSもソフトウェアも最新のものを使わないと、と思うのと同じ。特に、今の時代の変化は物凄く早いため、5年、10年どころか、数年前の知識ですら、陳腐化してしまうケースが少なくないのです。

スキルの新陳代謝とは?

ここで、あなたに考えてほしいことがあります。
あなたが持っている知識、能力は、日々更新されていますか? 最新の状態にバージョンアップされていますか? ということです。これを私は“スキルの新陳代謝”と呼んでいます。

ビジネスの現場でのマーケティング手法などは、顕著に表れますね。
TV、ラジオCMなどのマスメディア時代から、デジタル化の流れの中で、マーケティング手法の多様化も進んでいます。SNSをはじめとした新しいバイラルマーケティングの急速な拡大は、周知の通りではないでしょうか。

そして、それらを活用したクロスメディア戦略が必要になるなど、次から次へと新しいものができ、情報流通そのものが大きな変化を遂げていく中で、新しいスキルの習得も必要になってきています。古い過去の仕組みにこだわったスキルは、もはや通用しなくなっているのです。

だからこそ、常に自分のスキルを更新し続ける必要があるのです。遠い昔の武勇伝を語る上司の話をずっと聞いていて、得られるものはほんの少し。成長が止まった人より、常に進化する人の言葉に耳を傾けましょう。

過去の自分を捨てることも必要な時代

もうひとつは、そのスキル自体を捨てることです。それは過去の自分との別れを意味し、新しいことにチャレンジする覚悟を持つことでもあります。

その時代にそぐわない知識や能力、資格を持っていること自体が、ほとんど意味をなさないばかりか、人生の足かせになってしまうことだってあるのです。

今後、AIに代替されるようなスキルは、コンピューターに任せてしまって、人間にしかできない技術をもっと深掘りしていくといったことも考えていく必要があります。人は何歳になろうとも新しいことを身につけることができます。そして、新しい自分に生まれ変わることができるのです。

今は過去の成功体験に縛られた自分の過去の栄光をさっと捨てて、新たな世界でチャレンジすることが必要な時代なのではないでしょうか。スキル・ノウハウの新陳代謝を促すために、あなたが今できることは何ですか?