女性が活躍する会社に転職したい! 会社を選ぶ目安にしたい2つの制度



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女性が活躍する会社を選ぶとき、目安にしておくと良いことは?

結婚や出産などのライフステージに合わせて転職する女性も多いですが、その中の基準として参考にしておくと良いのが、女性が活躍するための制度が整っているかどうかです。

求人情報では、女性が活躍しているのをアピールしていたものの、蓋を開けてみれば社内には女性社員がほとんどおらず、出産したとしても育休や時短勤務などの制度が全く充実していなかった…なんていう話もよく耳にします。

そこで確認しておきたいのが、国が認定する制度を取り入れている企業かどうかです。
「くるみん」や「えるぼし」など、女性の活躍を推進する認定制度を取得している企業であれば、そのような失敗も避けることが可能です。これらの制度は一体どんな意味を指しているのか? ご紹介します。

女性の活躍推進の状況が優良であるのが「えるぼし」

女性の社会進出や活躍を支援するための法律「女性活躍推進法」が2016年4月に施行され、女性が個性と能力を十分に発揮できる社会を実現することを目的としていますが、実態がわからないもの。それを見える化させたのがえるぼしです。

女性の活躍推進のための行動計画を立て、届出を行い、さらにその取り組み状況が“優良”だと厚生労働大臣に認定された企業にのみ与えられます。

マークには3段階があり「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの項目がどれだけ達成されているかで、認定段階が変わります。また、2020年6月からはその上位の認定として「プラチナえるぼし」がスタートされています。

えるぼし認定された企業は毎年、取り組みの実績を義務化されています。実績のない場合は、取得し続けることはできないので、確実に女性が活躍できる環境は整っていると言えます。

仕事と育児の両立支援に取り組んでいるのが「くるみん」

くるみんは、仕事と子育ての両立支援に取り組んでいる企業を認定する制度。急速な少子化が進行している中、子どもたちが安心安全な環境で育っていけるよう、国を挙げて環境整備に努めるために2005年に施行された「次世代育成支援対策推進法」という法律に基づいてこちらも厚生労働省が実施しています。

認定には「75%以上の女性社員が育児休業を取得している」「短時間正社員や在宅勤務などの制度・措置がある」などの10個の条件をクリアする必要があります。またくるみん認定をすでに受けた企業がより高い認定基準を満たした企業には「プラチナくるみん」が認定され継続的な取り組みを支援・促進する制度となっています。こちらは大手企業を中心に取得されています。

子どもを希望する女性にとって、出産・育児と仕事との両立に悩むもの。女性のライフイベントや、今まさに直面している大変さを受け止めてくれる企業だと考えられます。

ひとつの目安として

「えるぼし」も「くるみん」も認定された企業はPRとして企業サイトや求人広告などでロゴを掲示しています。これらのマークを取得している企業かどうかをひとつの目安とすることで、女性や子育て世代の方にとってより働きやすい職場を選択できるようになるでしょう。

認定を受けている企業でも、全体としては基準をクリアしていても、部署ごとによって実態が異なる場合もあります。また、認定されていない企業でも全く女性のための制度が整っていないとは言い切れませんし、取得に向けて体制を整えている段階かもしれません。制度の内容や取り組みの実態をよく調査をした上で、面接時などで質問しておくと良いでしょう。
将来設計を考えて転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。