『いたわりや助け合い』のある職場という認識
公益財団法人 日本生産性本部が日本の課長と一般社員に「『いたわりや助け合い』のある職場」という認識」の調査を行いました。その結果をみると、上司である課長の81.7%、一般社員72.7%がそれぞれに「職場でのいたわりや助け合い」を実感しているのだとか!
また「あなたは、部下または後輩との業務上でのコミュニケーションについて、どのように感じていますか?」のという質問に対しては、課長職の82.5%が「取れていると思う」と回答し、「あなたは、上司との業務上でのコミュニケーションについては、どのように感じていますか?」の設問に対して、一般社員層の78.9%が「取れていると思う」と回答。
コミュニケーションが円滑にとれるかとれないか、でビジネスの生産性は大きく変わってきます。上司・部下ともに、コミュニケーションが円滑にとれているとの回答が多いのを見て、なんだかほっとしてしまうほど。
コミュニケーションがうまくいけば、ビジネスはうまくいく?!
部下は率先して取り組み、上司もやる気を感じている
「あなたは、職場で率先して仕事に取り組んでいる方だと思いますか?」の設問に対して一般社会層
の81.3%が「取り組んでいる方だと思う」と回答し、「あなたは部下または後輩の仕事に対する意欲について、あなたはどのように感じますか?」に対して課長職の75.7%が「やる気を感じる」と回答。これをみると、部下のやる気や努力が、ちゃんと上司に伝わっているということがわかります。
この調査結果を見たとき、全体的に「うまくいっているんだ…!」といった印象があるでしょう。だけど、コミュニケーションがとれているからこそ、上司が求めること、部下が求められることにも違いが生まれてきます。
下記の調査結果をみてみてください。
「あなたは部下または後輩の仕事ぶりについて、あなたはどのように感じますか?」の設問に対して、課長職の54.8%が「部下または後輩の仕事ぶりに満足していない」と回答しているのです。一般社会層の81.3%が職場で率先して仕事に取り組んでいる方だと思う、といっているにも関わらず、です。
また、「あなたは仕事における部下または後輩の将来について、どのように思いますか?」という課長職への設問には、63.1%が「不安を感じる」と回答しているよう。
これって評価されているの?
先ほど、部下のやる気を感じている上司が多いとの回答との違いを見比べると、あれ?! と思うような結果ですよね。部下の率先して動くという努力ややる気は伝わっているものの、スキルとしての評価はまだまだな様子。仕事ぶりを評価されるためには、コミュニケーション能力だけじゃいけないのですね。
がんばれ社会人!
また「あなたは、自分自身の今の能力を、どのように感じていますか?」 という質問に関しては92.0 %の一般社会層が「満足していない」と回答。モチベーションを高く、今後も努力していきたいといった部下のやる気がこちらの回答からも見受けられます。
コミュニケーションがうまくいくことによって、自分のスキルが不足していることも気づく機会が多いのでしょう。仕事ぶりを評価されるのは、まだ少しかかるかもしれません。だけどやる気が伝わっているという事実だけでも励みになることは間違いないですよね。
「自分は全然評価されていない…」とマイナス思考を持つよりは、自分からスキルを高め、率先して動こうとする姿勢が大切なのです。また、あなたが居る職場に『何かが足りていない』、と思うのであれば、まずはコミュニケーションを図ろうとするといった取り組みが必要になってくるでしょう。
公益財団法人日本生産性本部 – 日本の課長と一般社員 「『いたわりや助け合い』のある職場」という認識、課長81.7%・一般社員72.7%。 〜第4回「職場のコミュニケーションに関する意識調査結果〜http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001508.html