都会ほど結婚に焦りを感じている…? 都会と地方の結婚事情の違い



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結婚は地方は早く、都会だと遅い…?

都会は晩婚で子どもを持つのも遅い。
一方、地方は結婚が早く出産年齢も若い、といったイメージが私たちの中では定着していませんか?

実際に、国立社会保障・人口問題研究所による2010年の統計結果を見ても、初婚年齢が最も若い、宮崎県で男性が29.61歳、女性が28.82歳なのに対して、東京では男性が32.12歳、女性が30.62歳と、2歳前後の開きが生まれています。

地域によって結婚や出産の時期に違いがあるのであれば、結婚や出産の年齢に対する考え方も変わってくるのでしょうか?

そこで、婚活支援サービス パートナーエージェントは、25~39歳の男女1,900人に対して「都会と地方の結婚事情の違い」に関するアンケート調査を実施。結婚に焦りを感じたことがあるかどうかについてを、住んでいる地域ごとに調査しました。気になる結果を見ていきましょう。

都会に住んでいる人の45.6%が「結婚に焦りを感じたことがある」

今まで結婚に対して焦りを感じたことがあるかどうかについて答えてもらい、回答者の現在住んでいる地域[都会 / 地方(都市部) / 地方(農村部)]ごとにそれぞれ集計した結果がこちらです。

結婚に対して焦りを感じたことが「ある」、または「どちらかといえばある」と回答した人は、都会では45.6%と、地方(農村部)の39.0%に比べて6.6ポイント高い結果となりました。

都会に住んでいる人には、晩婚化が進んでいるという認識が広がっているからでしょうか。一方で、のどかで落ち着いた農村部に住む方々は全く焦りを感じていないといった人も。

地方は10代から結婚を意識

先ほどの設問で「結婚に焦りを感じたことがある」と回答した人に、結婚を意識し始めた時期と、結婚を焦り始めた時期についてを答えてもらった結果です。

10代で結婚を意識し始めた人の割合は、都会が3.9%であるのに対し、地方(農村部)は7.5ポイント高い11.4%という結果が出ています。地方、特に農村部では、都会に比べて早い時期から結婚について考える人が多いようです。

意識だけではなく、結婚に焦りを感じ始めた時期についても同じく、地方(農村部)では10代から焦りを感じている人が6.8%と他の地域に比べて高い結果に。

しかし、20代に入ると都会に住む人の方が焦りを感じやすくなるのか、20代後半までに範囲を広げると、結婚に焦りを感じ始めた人の割合は都会が最も高く72.3%になりました。

地方(農村部)は結婚ラッシュも早い!

 「近ごろ結婚式の二次会に呼ばれる機会が増えた」「出産報告をよく聞くようになった」など、周囲に結婚や出産のラッシュが来たと感じることがあります。そういった周囲の結婚ラッシュ、出産ラッシュを感じる時期に、住んでいる地域による違いはあるのでしょうか。

20代前半までに周囲の結婚ラッシュを感じたと回答した人は、都会で21.0%、地方(農村部)では8.5ポイント高い29.5%でした。また、全体的に見ても地方(農村部)の方が結婚ラッシュが早い傾向にあることが分かります。

親から「結婚するつもりはあるのか?」都会では51.3%も

地方から都会へ出て1人暮らしをしていると、親元や地元から離れている分、結婚や子どもについて親や親戚からいろいろと言われる機会は少ないと思われがちですが、実際にはどうなのでしょう?

親や親戚などの周囲の人に、結婚や出産について何か言われたことはあるかどうか、聞いてみました。

その結果、「言われたことがある」と答えた割合は、ほとんどの項目で都会に住んでいる人の方が高い数字に。特に「結婚するつもりはあるのか聞かれたことがある」と「子どもが欲しいと思っているか聞かれたことがある」は地方と比べると大きく差があるようです。

地方(農村部)に比べて、都会に住んでいる人の方が、親や親戚などの周囲の人に結婚や出産について聞かれることが多いことがわかります。
晩婚化が進んでいる都会で過ごす肉親に、心配する両親・親戚の声がより多く集まるのでしょう。

まとめ

今回の調査結果から、都会に住んでいる人の方が、地方に住んでいる人よりも、結婚や出産に対して焦りを感じてしまう傾向にあることが分かりました。

その背景には、地方よりも都会の方が結婚年齢が高く、また出産も遅いという実情があることがわかります。都会に住んでいる人ほど、親や親戚などの周囲の人から結婚や出産について聞かれることが多く、その分プレッシャーも感じてしまう…といった要因があるのかもしれません。また出会う人の人数も多いため、ついつい結婚を意識することが遅れてしまう、といった声も。

だからと言って焦りすぎる必要はありません。結婚も出産も大切なライフイベント。気持ちに余裕を持って向き合うことが大切です。